FitGapの各カテゴリページに表示される「シェア」は、FitGapが独自に算出した相対的な普及度の指標です。特定の調査会社が発表する売上高ベースの市場占有率とは異なります。
FitGapでは、ソフトウェアの導入を検討している方が「どの製品が実際に多く使われているか」を把握できるよう、複数のデータソースを総合して製品ごとの普及度合いを0〜10の11段階でスコアリングしています。
シェアスコアの算出・検証は、AI・SaaS業界でのリサーチ経験を持つFitGapの編集・リサーチチームが担当しています。
市場シェアに関する情報は、ソフトウェアの選定において重要な判断材料の一つです。しかし、日本のSaaS市場には以下の構造的な課題があります。
FitGapのシェアスコアは、単一のデータソースに依存しない複合的なアプローチでこれらの課題を解決するために設計しています。
シェアスコアの算出にあたり、以下の5カテゴリに属する複数の情報源を調査しています。特定のソースに偏らず、複数の異なる性質のデータを突き合わせることで、個々のソースが持つバイアスを相殺する設計です。
主要な調査会社(ITR、MM総研、富士キメラ総研など)が公開している市場レポートの概要、プレスリリース、業界団体が発表する統計データなど、公的に入手可能な市場情報を参照しています。
各製品のベンダーが公式サイト、プレスリリース、導入事例ページ等で公表している導入社数、導入業種、ユーザー規模などの実績情報を収集しています。
国内外の主要なソフトウェアレビュープラットフォームにおけるレビュー件数を調査しています。レビュー数は「実際に製品を使用しているユーザーの母数」を間接的に反映する指標として活用しています。
製品名に関連する検索ボリュームの推移を調査しています。検索動向は、製品への関心度や認知度を反映する指標として参考にしています。
業務用ソフトウェアの利用者を対象としたWebアンケート調査を自社で実施し、直接的な利用実態データを参考情報の一つとして活用しています。過去の調査では約8,500名の有効回答を得ており、調査結果の一部はプレスリリースとして公開しています。
シェアスコアは、以下の5段階のプロセスで算出しています。
カテゴリ内の主要製品(通常30〜40製品)について、上記5カテゴリのデータソースから情報を網羅的に収集します。各データソースについて、可能な限り定量的な指標(件数、推移、比率など)を取得します。
収集したデータを複数のソース間で突き合わせ、整合性を検証します。例えば、あるベンダーが「導入社数10,000社」と公表している場合、レビュープラットフォームでの評価件数やWeb検索ボリュームの規模感と照合し、数値の整合性を検証します。複数ソース間で傾向が一致する場合は信頼度を高く、単一ソースのみで裏付けられる場合は信頼度を低く設定します。
全21分類(全体・企業規模別・業種別)ごとに、各データソースから得られた情報を分類に適した形で重み付けします。例えば、業種別スコアでは、業種特化の導入事例やレビューでの業種情報を重視します。分類によって参照できるデータの粒度が異なるため、利用可能なデータの量と質に応じてスコアリングの精度が変動します。
各分類において、カテゴリ内の製品群を対象に0〜10の11段階で相対的なスコアを付与します。スコアはカテゴリ内での順序関係と、製品間の差の大きさを反映するよう設計しています。同一カテゴリ・同一分類内での比較を前提としたスコアであり、異なるカテゴリ間でスコアを直接比較することはできません。
算出されたスコアを製品間の既知の関係性(例:同一ベンダーの上位版と下位版の関係)やマーケットの常識と照合し、明らかな異常値がないかを検証します。必要に応じて手動で調整を加えます。
カテゴリページでは、算出されたスコアを以下の基準で星の数に変換して表示しています。
| 星の数 | スコア範囲 | 意味 |
|---|---|---|
| ★★★★★ | 9〜10 | カテゴリ内で最も普及度が高い製品群 |
| ★★★★ | 7〜8 | 高い普及度を持ち、広く導入されている製品 |
| ★★★ | 4〜6 | 一定の普及度があり、認知されている製品 |
| ★★ | 2〜3 | 特定の領域やユーザー層で利用されている製品 |
| ★ | 0〜1 | 新興製品、ニッチ市場向け、またはデータ不足の製品 |
各製品がどの企業規模帯に対応しているかは、企業規模別スコア(大企業・中堅企業・中小企業)の構成比率に基づいて判定しています。
具体的には、3つの企業規模スコアの合計に対する各規模のスコアの比率を算出し、その比率が閾値以上である場合に「利用あり」と判定します。閾値は、実際のスコアリング結果と既知の市場データを照合しながら経験的に調整した値を使用しています。ただし、スコアが0の場合は比率に関わらず「利用なし」とします。
これにより、特定の企業規模に偏って利用されている製品と、幅広い規模帯で利用されている製品の違いを表現しています。
シェアスコアは、以下の21分類で算出しています。1つの製品でも、分類によってスコアが異なる場合があります。
全体スコア(1分類)
企業規模別(3分類)
業種別(17分類)
本スコアは相対評価です。 同じ製品でも、カテゴリや分類が変わればスコアが変動します。スコアの数値は普及度の絶対量を示すものではありません
売上高ベースの市場シェアとは異なります。 調査会社が発表する市場シェアは売上高を基準とすることが一般的ですが、FitGapのシェアスコアは複合指標に基づく相対評価です
データソースの制約があります。 公開情報を中心に調査しているため、非公開の内部データや公開情報の少ない製品については、利用可能なデータの範囲でスコアを算出しています。スコアの精度はデータの入手可能性に依存するため、該当製品のスコアは他の製品と比べて不確実性が高くなる場合があります
最新の市場動向を完全に反映しているとは限りません。 製品のリリース直後や、急激なシェア変動が起きた直後は、スコアへの反映にタイムラグが生じることがあります
分類によってデータの精度が異なります。 業種別スコアは、業種情報が豊富なデータソースに依存するため、全体スコアや企業規模別スコアに比べて精度が低くなる場合があります
シェアスコアは3ヶ月〜12ヶ月の頻度で見直しを行い、最新の市場状況を反映するよう努めています。更新頻度はカテゴリごとの市場変動の速さに応じて異なります。
シェアスコアに関するご質問やフィードバックは、hello@fitgap.com までお寄せください。ベンダー様からのデータ修正のご依頼も受け付けています。