R-PiCS NX

目次

R-PiCS NXとは

JBアドバンスト・テクノロジー株式会社が提供する生産管理システムです。R-PiCS NXは、R-PiCSシリーズの最新版として、クラウドネイティブな設計により、大手企業のDX推進に最適化されています。AI・機械学習を活用した需要予測や生産スケジューリングの自動最適化により、属人的な計画業務を標準化・効率化し、経験に依存していた業務プロセスを体系化します。IoT連携機能により、生産設備からのデータをリアルタイムで収集・分析し、予知保全や稼働率向上を実現し、設備の突発的な停止リスクを大幅に軽減します。グローバルサプライチェーンに対応し、複数拠点・複数企業間での情報共有により、全体最適化を推進し、調達から製造、物流まで一貫した可視化を実現します。マイクロサービスアーキテクチャにより、必要な機能を選択的に導入でき、段階的なシステム構築が可能で、投資コストを抑制しながら段階的な導入を実現できます。次世代の製造業に求められる柔軟性とスケーラビリティを備えた、最先端の生産管理プラットフォームです。

強み

需要予測に強い高速MRPエンジン

需要予測にもとづく計画生産に最適化されており、高速な資材所要量計算（MRP）エンジンを搭載しています。基準日程計画機能により予測需要や確定受注、仕掛かり中の状況から将来の在庫過不足を予測し、適切な補充計画を自動立案できます。先を見越した生産計画が立てられるため、過剰在庫の抑制や納期遵守に貢献します。

需要予測に即応する高速MRPと複数管理方式

高速MRPエンジンにより需要見込・確定受注残・仕掛中の計画情報から在庫推移を予測し自動で補充計画を立案できます。計画生産に加え製番管理やプロジェクト管理にも対応した3種類の管理方式を選択可能で、複数形態を1システムでカバーします。変動の大きい需要や混在生産でも追加開発なしで柔軟運用できる点が際立ちます。

販売管理と分析機能の強化

生産管理に加えて販売管理の機能も充実しており、売上予算と実績、前年対比などの指標をリアルタイムに確認できます。商品カテゴリ別や得意先別、部門別といった多角的な分析切り口を自在に設定でき、様々な視点から営業状況を把握可能です。さらに委託販売や定期売上にも対応しているため、複雑な販売形態を持つ製造業でも安心して利用できます。

販売管理を含む統合型ERPで経営可視化

予算実績対比や前年対比をリアルタイムで確認できる強力な販売管理機能を備え、商品群・取引先・部門別など多角的な売上分析が可能です。委託販売や定期売上にも標準対応し、生産管理から売上計上まで網羅するため全社業績を一元把握できます。生産現場とフロント業務を一体化し、経営状況の可視化と部門横断的最適化を実現します。

データ連携・帳票作成を支える標準ツール

集計分析ツール、データ連携/変換ツール、帳票設計ツールの3つの支援ツールが最初から標準搭載されています。EDIでのデータ受け渡しや外部クラウドサービスとの連携、思い通りの帳票カスタマイズなど、追加開発なしで幅広い業務ニーズに応えられます。これらのツールによりシステムの拡張性が高まり、現場の細かな要件にも柔軟に対応できる生産管理基盤となっています。

標準搭載ツールとノンカスタム設定で高い拡張性

集計・分析、データ連携・変換、帳票設計・印刷の3ツールを標準搭載し、EDI取込やクラウド連携、専用伝票作成が追加開発不要で可能です。カスタマイズ不要でも画面項目や入力形式、帳票出力項目を自由設定でき、自社業務に合った形に調整できます。内蔵ツールによる拡張性と設定自由度で、社内外システム連携や帳票カスタムもスムーズに実現できます。

注意点

高度カスタマイズに専門知識必須

ソース公開で自由度が高い反面、JavaやSQLに精通した社内SEやパートナー開発会社の存在が前提です。専門人材を確保できない場合は標準運用に合わせるしかなく計画した改善が実現しません。中長期的には人材コストが導入効果を圧迫します。

新製品ゆえの実績不足

R-PiCS NXはR-PiCSシリーズの新バージョンとして近年リリースされた製品です。長年使われてきたV4と比べ市場での導入事例が少なく、実運用上のノウハウやコミュニティ蓄積がまだ限定的です。過去の知見を結集して開発されたとはいえ、初期ユーザーは不明点の解消や安定稼働に向け、ベンダー支援に頼る場面が多くなる可能性があります。

カスタマイズ後の保守負荷増

コード改変を施すとバージョンアップ時に自社改修部位のマージが毎回必要です。担当者が退職しノウハウが失われると改修履歴の解析に時間が掛かり障害対応が遅延します。将来の保守費用を見込んだ体制づくりが不可欠です。

対応業務領域の限定

現時点のR-PiCS NXは見込生産向けシステムとして位置付けられており、需要予測にもとづく生産計画を得意としています。対して受注生産（MTO）や個別案件管理といった領域では、従来版V4に比べ機能面で発展途上の部分があるかもしれません。特定の生産形態に特化した最適化が図られている反面、別種の製造形態への柔軟な対応力については今後の拡充に期待する必要があります。

小規模用途では割高

販売・生産・原価をフルカバーする高機能構成のためライセンスと導入工数はシリーズ中で最上位クラスです。データ量が少ない企業では機能を使い切れず投資回収が難しくなります。ライト運用を希望する場合は下位モデルやクラウド型製品の方がコスト効率に優れます。

クラウドサービスではない提供形態

NXはモダンなUIとAPIを備えますが、基本的には自社またはクラウド上のWindowsサーバーに導入して利用するオンプレミス型の製品です。マルチテナント型のクラウドERPではないため、利用開始前に環境構築やインフラ準備が必要となります。ソフトウェア保守やバージョンアップ対応もユーザー側で計画する必要があり、サービス型ERPと比べて運用負担が大きくなる点に留意しましょう。

連携

統合パートナー

提供ベンダー間ですでに連携されており、ユーザーは簡易な設定のみで連携して使用することが可能です。

R-PiCS NXのプラン

自社に合うプランを見極めましょう。R-PiCS NXには1つのプランがあります。

R-PiCS NXとよく比較されるサービス

R-PiCS NXとよく比較される製品を紹介！R-PiCS NXは生産管理システム、在庫管理・倉庫管理システムの製品です。R-PiCS NXとよく比較されるメジャー製品は、TECHS-S NOA、GLOVIA smart PRONES、OBIC7 生産情報システムです。これらの製品のカテゴリ、できること、できないことを比較しています。

TECHS-S NOA

株式会社テクノアが提供する生産管理システムです。このTECHS-S NOAは、製造業の生産プロセスを支援する多機能なクラウドソフトで、特に中小規模の製造業者向けに設計されています。主要な機能として、部品表からの直接入力や進捗状況のリアルタイム確認、外部データの取り込みなどが可能です。また、Excelでのデータ出力や、日程計画オプションによる負荷調整が行えることが特徴です。同社は、TECHS-S NOA以外にもLista、Seiryu、A-Eyeカメラ、TECHS-BKといった製品を提供しています。

R-PiCS NXと共通するカテゴリ

生産管理システム

R-PiCS NXと比べて...

できること

原価管理

BOM管理

予実の比較

できないこと

Web EDI

購買管理

受発注に関するやりとりをサービス上で完結（webEDI）

GLOVIA smart PRONES

富士通Japan株式会社が提供する生産管理システムです。GLOVIA smart PRONESは、製造業のニーズに応じた生産管理を支援するソフトで、リアルタイムでの生産ステータスの監視、生産計画の最適化、在庫管理の自動化などの機能が特徴です。富士通Japan株式会社は他にもGLOVIA iZ 会計やGLOVIA きらら 会計など、幅広い業種に適したソフトを提供しています。

R-PiCS NXと共通するカテゴリ

生産管理システム

在庫管理・倉庫管理システム

OBIC7 生産情報システム

株式会社オービックが提供する生産管理システムです。「OBIC7 生産情報システム」は、製造業向けに多様な生産形態や管理方式に対応したハイブリッド型の生産管理ソリューションを提供します。このシステムは、製造・販売から保守・修理まで一元管理し、経営の適切な意思決定を支援します。また、PDM(BOM)との連携による原価管理の効率化や、トレーサビリティ確保による品質管理の強化も実現します。

R-PiCS NXと共通するカテゴリ

生産管理システム

在庫管理・倉庫管理システム

R-PiCS NXと比べて...

できること

原価管理

品質管理

見込み生産

できないこと

個別生産

優先度の指定

差し込み対応

サービス基本情報

リリース : 2016年

https://www.r-pics.com/product/r-pics_nx/

@jbat_jp

@jbat.jp

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