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ERPおすすめ9選|無料で使えるツール比較ガイド

更新:2026/6/17
無料のERPを選ぶときは、費用だけに目が向きがちですが、実際には販売・仕入・在庫、営業・顧客管理、製造・生産管理のどこを同じ基盤に載せるかで候補が分かれます。見積から請求、入出庫までをつなぎたい場合と、CRMや案件管理を起点にしたい場合では、先に確認するモジュールが変わります。日本語表示や日本式帳票への対応、サーバーを自社で持つ前提、フリープランの制限も、候補を比べる前に確認したい点です。このページでは、業務範囲と運用前提をまず分けて、無料で使えるERPの候補を比較できます。
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レビュー担当 水戸 将平
2017年にPIGNUSを創業し8年で従業員100名規模の組織へ成長させた経営者として、複数事業の業務基盤設計に携わっている。経営視点からERPの導入判断と実務適合性を評価している。
FitGapにおけるすべての評価は、公平性を最優先に、客観的なアルゴリズムを用いて計算されています。製品の評価方法は「FitGapの評価メソッド」、シェアデータの算出根拠は「シェアスコアの算出方法」をご覧ください。

目次

1
タイプ別おすすめ製品
販売・仕入・在庫を一元管理したい中小企業タイプ 🏭
ERPNext
/ Odoo
/ Dolibarr
営業・顧客管理を中心に業務効率化したいタイプ 💼
Bitrix24
/ Flowlu
/ Axelor
製造・生産管理まで統合したい企業タイプ 🔧
Metasfresh
/ iDempiere
/ Apache OFBiz
企業規模
中小企業
個人事業主
提供形態
デバイス
その他
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おすすめ製品の早見表

タイプ別おすすめ製品 9

無料のERPのおすすめ製品を製品ごとにタイプ、料金、企業規模、評価ポイントで比較する表
製品名タイプ料金企業規模評価ポイント
ERPNext
販売・仕入・在庫を一元管理したい中小企業タイプ 🏭
0円〜
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

販売・購買・在庫・製造を統合。BOMや作業指示まで標準対応。

Odoo
販売・仕入・在庫を一元管理したい中小企業タイプ 🏭
0円〜ユーザー/月
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

30以上の業務アプリを組み合わせ可能。販売・在庫からPOS、製造まで広げられる。

Dolibarr
販売・仕入・在庫を一元管理したい中小企業タイプ 🏭
0円〜
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

必要機能だけ有効化できる軽量ERP。小規模でも低コストで始めやすい。

Bitrix24
営業・顧客管理を中心に業務効率化したいタイプ 💼
0円〜組織/月
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

CRMとタスク、チャット、請求を一体管理。無料でもユーザー数無制限で試せる。

Flowlu
営業・顧客管理を中心に業務効率化したいタイプ 💼
0円〜ユーザー/月
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

営業から案件進行、請求まで管理可能。少人数チームが無料で試しやすい。

Axelor
営業・顧客管理を中心に業務効率化したいタイプ 💼
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

30以上の業務アプリとローコードBPMで、営業後の業務まで拡張できる。

Metasfresh
製造・生産管理まで統合したい企業タイプ 🔧
99ユーロユーザー/月
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

包装・容器・荷役単位まで在庫管理できる。食品・卸売の物流運用に強い。

iDempiere
製造・生産管理まで統合したい企業タイプ 🔧
0円〜
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

販売・購買・在庫・生産を無償ERPで構築できる。多言語・多通貨にも対応。

Apache OFBiz
製造・生産管理まで統合したい企業タイプ 🔧
0円〜
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

Java基盤として業務アプリを作り込める。EC、在庫、製造MRPも標準搭載。

ERPの導入によって得られる効果

ERPは、会計、人事、販売など会社の基幹業務の情報をまとめて管理するための仕組みです。導入前後で変わる点は、下の表で確認できます。

導入前の課題導入によって得られる効果
部門ごとに情報が分散している販売・在庫・会計などの情報をつなげ、部門間の確認作業を減らせます
二重入力に手間がかかる同じデータを複数業務で利用でき、転記や重複入力を減らせます
月次集計に時間がかかる業務データをまとめて集計しやすくなり、月次報告の作成作業を減らせます
承認状況を把握しにくい購買や経費などの承認を確認しやすくなり、処理遅れを抑えやすくなります
部門横断の状況が分かりにくい部門横断の数値を確認し、在庫・売上・利益の判断を進めやすくなります

続いて、無料で使えるERPをタイプ別に分類し、それぞれのおすすめ製品を紹介します。

タイプ別おすすめ製品

販売・仕入・在庫を一元管理したい中小企業タイプ 🏭

このタイプが合う企業:

販売・仕入・在庫管理をExcelや個別ツールで運用しており、業務の重複やデータの分散に課題を感じている中小企業の経営者・管理部門の方

どんなタイプか:

販売・仕入・在庫を同じERP上で扱い、見積から請求・入金、入出庫までをつなぐタイプです。部門間データを一本化し、Excel二重入力を減らす点が特徴です。

おすすめ製品3選

ERPNext

販売・仕入・在庫から製造原価まで自由度高く統合できるOSSのERP

ERPNextは、会計・販売・購買・在庫・製造を単一基盤で扱えるオープンソースERPで、無料利用を含めて自社運用の自由度を重視する企業に向く製品です。BOM、作業指示、資材引当まで製造管理を標準で備えるため、販売・仕入・在庫から将来は製造原価や工程管理まで広げたい中小製造業に適しています。 FitGapでは機能性評価が同タイプ内で上位、中小企業シェアもおすすめ製品中2位で、成長企業の基幹業務統合に選びやすい位置づけです。 一方、セルフホストでは技術リソースが必要で、導入しやすさ評価は高くありません。 日本語運用や国内制度対応を標準で完結したい企業は、パートナー支援やOdooなどとの比較が必要です。
価格
0円〜
無料トライアルあり
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

30以上のモジュールを組み合わせて複数業務を一基盤に寄せるOSSのERP

Odooは、販売・仕入・在庫に加えてCRM、会計、EC、POS、製造まで30以上の業務モジュールを組み合わせられる、拡張性重視のオープンソースERPです。コミュニティ版から始め、必要に応じて商用版や追加アプリへ広げられるため、卸売小売、製造、サービスなど複数業務を一つの基盤に寄せたい中小企業に向きます。 FitGapではこのタイプの要件対応が最も広く、中小企業シェアや製造・卸売小売でのシェアも上位です。 特にPOS連携、返品管理、MRP、多段BOMまで見たい企業では有力候補になります。 一方、日本向け帳票や税制対応は標準だけでは不足しやすく、導入には専門パートナーの支援が前提になりがちです。 給与、連結会計、マルチブックまで同一ERPで完結したい企業は他製品も比較してください。
価格
0円〜
ユーザー/月
無料トライアルあり
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

必要なモジュールだけ有効化して二重入力を減らせる軽量OSS ERP

Dolibarrは、CRM、見積・受注、請求、入金、商品・在庫を必要なモジュールだけ有効化して使える、軽量なオープンソースERP/CRMです。OdooやERPNextほど広範な基幹統合を最初から狙うより、10名前後の卸売・小売、サービス業、フリーランスが販売・仕入・在庫の二重入力を減らす入口として使いやすい製品です。 FitGapでは料金評価が高く、機能性やセットアップ評価も同タイプ内で中位に入るため、低コストで小さく始めたい企業に向きます。 DoliStoreのアドオンで電子請求書対応や決済連携などを後から足せる点も魅力です。 一方、サポート評価は低く、無償運用では問い合わせ先や障害対応を自社で整理する必要があります。 複数拠点在庫、製造原価、独自連携を本格運用する企業は、より機能範囲の広い製品と比較してください。
価格
0円〜
無料トライアルあり
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

営業・顧客管理を中心に業務効率化したいタイプ 💼

このタイプが合う企業:

営業の案件進捗や顧客情報を一元管理したい、少人数のチームやサービス業の企業担当者

どんなタイプか:

CRMを起点に、顧客情報・商談進捗・見積請求・プロジェクト管理をつなぐタイプです。営業活動の可視化とバックオフィス連携を同時に進めます。

おすすめ製品3選

CRMからWebサイト構築まで部署ごと巻き込んで試せる無料ERPの候補

Bitrix24は、CRMを中心にタスク管理、チャット、ビデオ会議、見積・請求、Webサイト構築までまとめて扱える営業管理寄りの無料ERP候補です。無料プランでもユーザー数に上限がなく、営業部門だけでなく関係部署も巻き込んで試したい企業に向きます。 FitGapではこのタイプ内でサポート評価と導入しやすさ評価が1位タイ、シェアも3製品中で最上位のため、海外発ツールでも日本語サイトや国内パートナー経由の相談先を重視する場合に選びやすい製品です。 一方、機能範囲が広い分、操作性や導入しやすさはカテゴリ全体で高くなく、Telephonyやアプリ連携など一部機能は有料プラン前提です。 製造・調達・在庫まで深く統合したい企業や、少人数でシンプルに使いたい企業は、Axelorやより特化型の製品と比較する必要があります。
価格
0円〜
組織/月
無料トライアルあり
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

営業から請求まで少人数チームで管理しやすいSaaS型ERPの入門版

Flowluは、CRM、案件・プロジェクト管理、見積・請求、タイムトラッキングをつなげて、営業から納品後の請求までを小さなチームで管理しやすいSaaS型ERPです。2ユーザーまで期限なく使える無料プランと、クレジットカード不要の7日トライアルがあり、まず実案件で操作感を試したいフリーランサーや受託開発、制作、コンサルティング系の少人数チームに向きます。 FitGapでは導入しやすさがこのタイプ内で1位タイで、サーバー構築なしにブラウザで始めやすい点が強みです。 一方、機能性や連携評価は低く、APIリクエスト数やWebhookなどはプランごとに制限があります。 日本語UIや国内帳票要件も明確ではないため、国内サポートを重視するならBitrix24、製造・在庫まで広げるならAxelorとの比較が必要です。
価格
0円〜
ユーザー/月
無料トライアルあり
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

CRMから製造・在庫まで段階統合できるBPM対応のオープンソースERP

Axelorは、CRMや見積・受注・請求に加えて、会計、購買、在庫、生産、プロジェクト管理まで30以上の業務アプリを組み合わせられるオープンソースERPです。営業・顧客管理を起点にしながら、将来的に周辺業務まで統合したい企業や、ローコード/ノーコードのBPMで承認・例外処理を自社の業務フローに合わせたい情報システム部門のある企業に向きます。 FitGapではこのタイプ内で機能性が1位タイで、1,500以上のコネクタを前提に既存システムと段階的につなげたい場合も候補になります。 一方、小規模企業シェアはカテゴリ内で低く、SSOはEnterprise Edition前提、高度な画面変更ではJava開発が必要になる場合があります。 無料で軽く始めたい少人数チームや日本語支援を優先する企業は、FlowluやBitrix24を先に確認する方が現実的です。
価格
要問合せ
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

製造・生産管理まで統合したい企業タイプ 🔧

このタイプが合う企業:

製造業で生産計画・工程管理・原価管理をシステム化したいが、高額なERPの導入が難しい中小メーカーの生産管理担当者

どんなタイプか:

生産計画、BOM、工程実績、製造原価をERPで統合管理するタイプです。在庫・購買データと連携し、材料不足や納期遅延の把握を支えます。

おすすめ製品3選

食品・卸売の荷姿・賞味期限管理に強いOSS ERPの業務特化型

Metasfreshは、卸売・食品業界の在庫、製造、物流を細かく扱うことに強いオープンソースERPです。包装・容器・荷役単位まで在庫を表現できるHandling Unit Systemや、テナントを分けた複数事業管理に対応しており、食品や卸売で賞味期限、荷姿、倉庫移動を実態に近く管理したい企業に向きます。 FitGapでは製造業シェアが同ページ内で中位に入り、無料・OSS系ERPの中でも業務特化型として検討できます。 一方、月額ユーザー料金やホスティング費に加えて初期費用が発生し、最低利用人数の条件も確認が必要です。 日本語対応範囲や国内商習慣への適合を重視する企業は、導入前に設定工数と支援体制を比較してください。
価格
99ユーロ
ユーザー/月
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

MRP・多段BOMを無償ライセンスで内製したい中小・中堅製造業向け

iDempiereは、販売、購買、在庫、生産、会計、CRMまでを無償ライセンスでそろえられる本格派のオープンソースERPです。MRPや多段BOM、外注工程を含む製造管理を自社要件に合わせて組み込みやすく、FitGapでも機能性と料金の評価が同ページ内で上位にあります。 多言語・多通貨、グループ企業利用、権限管理や操作ログにも対応するため、海外拠点や複数事業を含めてERP基盤を内製したい中小・中堅企業に向きます。 一方、クラウドサービスとしてすぐ使う製品ではなく、自社サーバー、Java/PostgreSQL、ERP設定を扱える体制が必要です。 公式サポートや導入コンサルを前提にしたい企業は、商用支援のある製品と比べてください。
価格
0円〜
無料トライアルあり
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

ECと製造・在庫を自社組み込みで一体化する開発組織向けOSS基盤

Apache OFBizは、ERPパッケージであると同時に、Javaベースの業務アプリケーション基盤として作り込めるオープンソース製品です。会計、CRM、受発注・EC、在庫・倉庫、製造MRPを標準モジュールで持ち、Apache License 2.0により自社製品への組み込みや顧客向けカスタマイズにも使いやすい点が特徴です。 FitGapでは料金評価がカテゴリ内1位、連携評価も高くライセンス費を抑えながらECと製造・在庫を一体化したい開発組織に向きます。 一方、導入しやすさ、操作性、サポートの評価は低く、画面や業務ルールの調整、脆弱性対応、問い合わせ対応を自社で担う前提です。 業務部門主導で短期導入したい企業には重く、Java開発体制の有無で適性が分かれます。
価格
0円〜
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

比較すべき機能の優先度マップ

要件の優先度チャートとは?

製品の機能は多岐にわたりますが、選定の結果を左右するのは一部の機能です。 FitGapの要件の優先度チャートは、各機能を"必要とする企業の多さ"と"製品ごとの対応差"で4つに整理し、比較の優先順位をわかりやすく示します。

選定の決め手

🇯🇵日本語対応・日本の商習慣への適合
無料ERPの大半は海外製のため、UIの日本語表示や消費税・インボイス制度・日本式帳票への対応度が製品ごとに大きく異なります。ここが未対応だと導入後に手作業が増え、無料のメリットが失われてしまいます。
🧩対応業務モジュールの範囲
会計・販売・購買・在庫・人事など、どの業務領域をカバーしているかは製品によってまちまちです。自社に必要なモジュールが標準で含まれているかを最初に確認しないと、別ツールとの併用が必要になります。
👥コミュニティの活発さとアップデート頻度
無料ERPはベンダーサポートがないため、開発コミュニティの規模と更新頻度が実質的なサポート品質を左右します。更新が停滞している製品はセキュリティリスクも高まるため、コミュニティの活動状況は必ずチェックしてください。
🖥️セルフホスティングの技術要件
多くの無料ERPはサーバーを自社で用意するセルフホスティング型です。Linux・データベース・Webサーバーなどの構築・運用スキルが社内にあるかどうかで、導入の現実味が大きく変わります。
🔧カスタマイズの自由度と開発言語
オープンソースERPはソースコードを自由に変更できますが、使われている開発言語(Python・Javaなど)によって対応できるエンジニアの確保しやすさが異なります。FitGapでは、社内の技術スタックとの相性を事前に確認することをおすすめしています。
🔓フリープランの機能制限・ユーザー数上限
製品によっては無料で使えるモジュール数やユーザー数に上限がある場合があります。将来的な利用人数や業務拡大を見越して、無料の範囲でどこまでカバーできるかを見極めることが重要です。

一部の企業で必須

🌐多言語・多通貨対応
海外拠点や外貨取引がある企業では必須の要件です。無料ERPの中には多言語・多通貨に標準対応しているものもあるため、グローバル展開を見据える場合は確認してください。
🏭製造・生産管理モジュール
製造業の企業にとってはBOM(部品表)管理や工程管理が欠かせません。すべての無料ERPに含まれるわけではないため、製造業で導入する場合は対応製品に絞って検討する必要があります。
🛒ECサイト・POS連携
小売業やEC事業を運営している企業では、受注データや在庫情報をERPとリアルタイムで同期できるかが業務効率を左右します。対応している無料ERPは限られるため、事前の確認が必要です。
☁️クラウド版(SaaS)の提供有無
サーバー構築の手間を省きたい企業には、クラウド版を無料で利用できるかどうかが重要な判断材料になります。自社でインフラを用意できない場合はクラウド版の有無を必ず確認しましょう。
🔗外部ツール・API連携
既存の会計ソフトやグループウェアとデータを連携させたい場合、APIの公開状況や連携実績を確認してください。無料ERPではAPI連携の範囲が限定されているケースもあります。
🤝日本国内のSIer・導入パートナーの存在
社内にエンジニアがいない場合、導入や初期設定を代行してくれる日本語対応のSIerがいるかどうかが現実的な導入可否を決めます。FitGapでは、パートナー企業の有無を事前に調べておくことを強くおすすめします。

ほぼ全製品が対応

💰会計・財務管理
仕訳入力・総勘定元帳・試算表・決算書出力など、基本的な会計機能はほぼすべての無料ERPに搭載されています。製品間の差はあまり大きくないため、他の要件で比較する方が効率的です。
📋販売管理・購買管理
見積・受注・発注・請求といった販売購買の基本フローは大半の製品がカバーしています。ERPの中核機能として標準搭載されている場合がほとんどです。
📦在庫管理
入出庫管理や棚卸など、在庫の基本管理機能はほとんどの無料ERPに備わっています。ただし、ロット管理やシリアル管理など高度な機能は製品差があるため、必要に応じて確認してください。
📊レポート・帳票出力
売上レポートや財務諸表など、基本的な帳票出力機能は多くの製品に含まれています。日本独自の帳票フォーマットへの対応は「日本語対応」の要件とあわせて確認するのがおすすめです。

優先度が低い

🤖AI・機械学習による予測分析
需要予測や異常検知などのAI機能は一部の商用ERPで進んでいますが、無料ERPではまだ対応が限られます。現時点では導入の決め手にはなりにくい要件です。
📱モバイルアプリ(ネイティブ)対応
スマホ専用アプリを提供している無料ERPはごく少数です。多くの製品はブラウザからアクセスできるため、モバイル専用アプリの有無だけで選定を左右する必要性は高くありません。

無料で使えるERPの選び方

このページでの絞り込み方

  1. 1
    タイプを見て、主業務に近い製品を絞る無料ERPは、販売・仕入・在庫をまとめたい企業と、営業管理や製造管理まで広げたい企業で向く製品が変わります。まずは自社の主業務に近いタイプを選ぶと、必要以上に重い製品を避けやすくなります。タイプ別おすすめへ ↑
  2. 2
    外せない条件は、機能の優先度マップで整理する日本語運用や業務モジュール、コミュニティとセルフホスティングなどを整理します。製造業やEC事業では、BOMやPOS連携など一部の企業だけで必須になる条件も先に分けておくと進めやすくなります。機能の優先度マップへ ↑
  3. 3
    無料で運用できる条件をそろえる無料ERPは、OSSを自社で動かす製品とSaaSの無料枠を使う製品で負担が変わります。下の比較ポイントでは、機能の○×に加えて確認したい運用・契約条件を整理します。

導入後の負担は、無料枠の広さだけで決まりません。全社利用へ広げると、サーバー管理や有料プランの判断が発生します。日本語運用と保守体制を同じ条件でそろえるほど、導入後の姿を想像しやすい構成です。

機能だけでは分かりにくい、運用・契約条件の比較ポイント

無料範囲と有料化の境界

少人数で試す段階と全社で使う段階では、無料の意味が変わります。ソフトウェア費用が不要でも、ホスティングや商用サポートを足すと総額は別物です。見落とすと、無料で始めても継続費用や管理負担が残ります。

製品の分かれ方:製品は大きく3通りです。OSSを自社で無償利用する製品、SaaSの無料枠から始める製品、商用版やクラウドで広げる製品があります。

  • OSSを自社で無償利用する製品ライセンス費を抑えて自社のサーバーに入れやすい製品です。ただし保守担当者と障害時の復旧手順を先に決める必要があります。代表製品:Dolibarr / iDempiere
  • SaaSの無料枠から始める製品サーバー構築なしで営業や案件管理を試しやすい製品です。ただし利用人数やデータ量が増えると有料プランの検討が必要になります。代表製品:Bitrix24 / Flowlu
  • 商用版やクラウドで広げる製品無料版から始めて運用規模に合わせて拡張しやすい製品です。ただしクラウド利用や支援サービスを使うと費用が加わります。代表製品:ERPNext / Odoo

サーバー運用と利用開始の早さ

社内にインフラ担当者がいない場合は、無料ERPでも初期構築が止まりやすくなります。自社サーバーで動かす製品は自由度が高い反面、更新やバックアップの作業が残ります。短期で試したい企業では、利用開始までの準備が現場定着に影響します。

製品の分かれ方:利用形態は大きく3通りです。ブラウザからすぐ試せるSaaS型、自社サーバーへ入れて管理するOSS型、クラウドやホスティングを使う製品があります。

  • ブラウザからすぐ試せるSaaS型アカウント作成後にCRMやタスク管理から試しやすい製品です。ただし無料枠だけで基幹業務全体を運用できるとは限りません。代表製品:Bitrix24 / Flowlu
  • 自社サーバーへ入れて管理するOSS型データ保管や設定変更を自社で管理しやすい製品です。ただしサーバー更新、バックアップ、脆弱性対応の担当が必要です。代表製品:Dolibarr / Apache OFBiz
  • クラウドやホスティングを使う製品サーバー管理を減らしながらERPを使い始めやすい製品です。ただし無料利用とは別に月額費用や契約条件が加わります。代表製品:ERPNext / Metasfresh

日本語・国内帳票への合わせ方

海外発の無料ERPを日本で使う場合は、画面の言語だけでなく帳票や税務まわりの運用も課題になります。翻訳があっても、請求書や会計処理を国内業務に合わせる設定は別に必要です。ここが曖昧なままだと、導入後にExcel補正や手作業が残ります。

製品の分かれ方:国内運用への合わせ方は大きく3通りです。日本語ページから試しやすい製品、多国籍運用を前提に設定する製品、海外業務向けの設計を国内用に調整する製品があります。

  • 日本語ページから試しやすい製品導入前に画面やヘルプの雰囲気を日本語で確認しやすい製品です。ただし国内帳票まで標準で整うとは限りません。代表製品:Odoo / Bitrix24
  • 多国籍運用を前提に設定する製品複数拠点や多通貨を含む運用に広げやすい製品です。ただし日本の帳票や社内ルールは自社設定で補う場面があります。代表製品:ERPNext / iDempiere
  • 海外業務向けの設計を国内用に調整する製品業界特化や低コードの強みを生かして業務に寄せやすい製品です。ただし用語や帳票は試用時に現場の入力手順まで確認が必要です。代表製品:Axelor / Metasfresh

カスタマイズと保守の担い手

無料ERPは自由に直せる反面、誰が設定変更や更新を続けるかを決めておかないと運用が止まります。画面変更で済む製品と開発体制が必要な製品では、社内に求めるスキルが違います。長く使うほど、保守担当者と相談先の有無が安定運用を左右します。

製品の分かれ方:保守の進め方は大きく3通りです。低コードやモジュールで調整する製品、開発体制で作り込む製品、パートナーや公式サービスと進める製品があります。

  • 低コードやモジュールで調整する製品画面や業務フローを段階的に変えながら使いやすい製品です。ただし複雑な要件では設計者や開発者の確認が必要になります。代表製品:Axelor / Dolibarr
  • 開発体制で作り込む製品既存業務や自社サービスへ深く組み込みやすい製品です。ただしJavaなどの技術者がいない企業では運用負担が重くなります。代表製品:Apache OFBiz / iDempiere
  • パートナーや公式サービスと進める製品標準機能だけで足りない部分を外部支援と整理しやすい製品です。ただし見積もり前に業務範囲と初期設定の分担をそろえる必要があります。代表製品:Odoo / ERPNext

ぴったりの製品が見つかる

かんたんな質問に答えるだけで、あなたの要件が整理され、解消すべき注意点や導入までに必要なステップも分かります。

よくある質問

無料で使えるERPは、どこまでの業務をカバーできますか?

オープンソースのERPNextやOdooなら、会計・販売・在庫から製造・CRMまで無料で一通り扱えます。ノーコードで画面を自社仕様に変えられる製品も多く、本格的な基幹業務のデジタル化が手の届く範囲に入ります。ただし日本の会計基準や商習慣への対応は弱く、そのままでは使いにくい点に注意が必要です。

無料といっても、本当に費用はかかりませんか?

ソフト本体のライセンスは無料ですが、自社サーバーの運用や保守、日本語化、初期構築には人手やコストがかかります。Metasfreshのように一部機能が月99ユーロ(€99/ユーザー)の有料版という製品もあります。完全無料で回すには社内に技術者が要るため、総保有コストで見ると割安とは限りません。

無料ERPが向かないのはどんな企業ですか?

社内にサーバーやシステムを扱える人材がいない企業は、無料ERPの運用に向きません。障害対応やバージョンアップ、セキュリティ更新を自力で担う必要があり、止まると業務に直結します。サポートや日本の法対応を重視するなら、有償のクラウド型の方が結果的に安く確実なことが多いです。

無料ERPはどこまで無料で、どこから費用がかかりますか?

ERPNext・Odoo・Dolibarr・iDempiere・Apache OFBizなどはソフトが無料で、自社サーバーやクラウドで動かせます。費用がかかるのは、サーバー代・初期構築・日本語や法対応のカスタマイズ・有償サポートの部分です。OdooやERPNextは公式のクラウド有料版もあり、手間を金で買う選択もできます。

無料ERPを業務で使うには、何に注意すべきですか?

日本の会計基準・インボイス・電子帳簿保存法への対応を自前で作り込む必要がある点に注意します。海外製が多く、日本語マニュアルやコミュニティが薄い製品はつまずいたときに頼れる先が限られます。まず小さな業務で試し、社内で保守を続けられるかを見極めてから本番に広げると安全です。

※掲載している機能・対応範囲・料金は一般的な目安です。製品・プラン・契約条件により異なる場合があるため、導入前に各製品の最新の公式情報や比較表でご確認ください。

サービスカテゴリ

AI・エージェント

汎用生成AI・エージェント
LLM・大規模言語モデル
エージェントフレームワーク
エージェントオートメーション基盤

ソフトウェア(Saas)

オフィス環境・総務・施設管理
開発・ITインフラ・セキュリティ
データ分析・連携