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出版業向けERPおすすめ9選|タイプ別の選び方ガイド

更新:2026/6/17
出版業向けERPは、一般的な会計・販売管理だけで選ぶと、取次精算や書店返品、企画ごとの原価管理まで同じ尺度で見てしまいがちです。出版業務特化型、プロジェクト収支管理型、バックオフィス統合型では、紙・電子の販売や返品を扱うのか、制作費・外注費を案件別に追うのか、会計・人事給与をまとめるのかが分かれます。まず自社で日々確認したい対象を、取次・EC・定期購読などの販路、タイトル別の採算、本社管理部門のどこに置くか整理すると、比較するタイプを絞れます。このページでは、出版業務特化、企画単位の収支管理、バックオフィス統合を分けて、出版業向けERPの候補を比較できます。
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レビュー担当 水戸 将平
2017年にPIGNUSを創業し8年で従業員100名規模の組織へ成長させた経営者として、複数事業の業務基盤設計に携わっている。経営視点からERPの導入判断と実務適合性を評価している。
FitGapにおけるすべての評価は、公平性を最優先に、客観的なアルゴリズムを用いて計算されています。製品の評価方法は「FitGapの評価メソッド」、シェアデータの算出根拠は「シェアスコアの算出方法」をご覧ください。

目次

1
タイプ別おすすめ製品
出版業務特化タイプ 📚
SMILE V 2nd Edition
/ OBIC7
/ アラジンオフィス
プロジェクト収支管理タイプ 📊
MA-EYES SaaS+ V ver.
/ MA-EYES V ver.
/ クラウドERP ZAC
バックオフィス統合タイプ 🏢
奉行V ERPクラウド
/ マネーフォワード クラウドERP
/ freee統合型ERP
企業規模
中小企業
個人事業主
提供形態
デバイス
その他
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おすすめ製品の早見表

タイプ別おすすめ製品 9

出版業向けのERPのおすすめ製品を製品ごとにタイプ、料金、企業規模、評価ポイントで比較する表
製品名タイプ料金企業規模評価ポイント
SMILE V 2nd Edition
出版業務特化タイプ 📚
55,000円システム
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

書店返品と直販・EC在庫を同じ基盤で管理。中堅企業シェアも上位。

OBIC7
出版業務特化タイプ 📚
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

取次・委託販売・返品から連結会計まで対応。中堅企業シェアがトップ。

アラジンオフィス
出版業務特化タイプ 📚
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

直販・自社EC中心の小規模出版で、受発注と在庫を低コストで整える。

MA-EYES SaaS+ V ver.
プロジェクト収支管理タイプ 📊
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

IFRS・多通貨・多言語帳票に対応。海外版権案件を収支管理できる。

MA-EYES V ver.
プロジェクト収支管理タイプ 📊
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

買い切り・ユーザー数無制限で全社利用可能。案件別原価も自動計算。

クラウドERP ZAC
プロジェクト収支管理タイプ 📊
60,000円月額
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

案件ごとの売上・外注費・工数を一元管理。利益見込みを日次で確認。

奉行V ERPクラウド
バックオフィス統合タイプ 🏢
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

会計・人事労務・販売を標準化できる。奉行シリーズ72万社超の実績。

マネーフォワード クラウドERP
バックオフィス統合タイプ 🏢
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

単体会計から連結決算まで同じ基盤で進められる。必要機能から段階導入できる。

freee統合型ERP
バックオフィス統合タイプ 🏢
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

AI自動仕訳で入力を削減。経理専任者が少ない中小企業で定着しやすい。

ERPの導入によって得られる効果

ERPは、会計、人事、販売など会社の基幹業務の情報をまとめて管理するための仕組みです。導入前後で変わる点は、下の表で確認できます。

導入前の課題導入によって得られる効果
部門ごとに情報が分散している販売・在庫・会計などの情報をつなげ、部門間の確認作業を減らせます
二重入力に手間がかかる同じデータを複数業務で利用でき、転記や重複入力を減らせます
月次集計に時間がかかる業務データをまとめて集計しやすくなり、月次報告の作成作業を減らせます
承認状況を把握しにくい購買や経費などの承認を確認しやすくなり、処理遅れを抑えやすくなります
部門横断の状況が分かりにくい部門横断の数値を確認し、在庫・売上・利益の判断を進めやすくなります

続いて、出版業向けERPをタイプ別に分類し、それぞれのおすすめ製品を紹介します。

タイプ別おすすめ製品

出版業務特化タイプ 📚

このタイプが合う企業:

書籍・雑誌を扱う中堅〜大手出版社で、取次経由の委託販売や複雑な印税管理を効率化したい企業

どんなタイプか:

出版業特有の版権管理、印税計算、返品処理、委託販売精算を扱うERPです。取次精算や著者別印税を標準機能でカバーしやすい点が特徴です。

おすすめ製品3選

SMILE V 2nd Edition

書店返品と複数販路の在庫を一元管理したい中堅出版社向け

SMILE V 2nd Editionは、中堅出版社の販売・在庫・会計を国産ERPでまとめつつ、書店返品と直販・EC在庫を同じ基盤で扱いやすい製品です。返品・RMA管理、マーケットプレイスAPI、オムニ在庫統合、マルチロケーション在庫に対応しており、FitGapでは卸売・小売シェアが同ページ内1位、中堅企業シェアも上位です。 取次よりも返品管理や複数販路の在庫統制を重視する出版社、現場主導で帳票や入力画面を調整したい企業に向きます。 一方、流通BMS EDI連携、POSリアルタイム連携、委託販売レベニューシェア、EDI国内標準は追加オプションで、外部連携評価も高くありません。連結決算やIFRS、多言語帳票を含む出版グループ運用はOBIC7などとの比較が必要です。
価格
55,000円
システム
広告・芸術業界でのシェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

取次精算から連結まで一体管理したい中堅・大手出版社向け

OBIC7は、出版の販売・流通業務を会計やグループ管理までつなげて設計したい中堅から大手向けの統合ERPです。流通BMS EDI連携、委託販売レベニューシェア、返品・RMA管理に対応し、取次との受発注・精算と返品処理を別システムに分けにくい出版社で強みが出ます。 FitGapでは出版業務特化タイプ内で、取次・委託販売・返品まで標準機能で押さえる製品として目立ち、中堅企業シェアも1位です。連結会計、連結報告取込、インターカンパニー自動仕訳、予算管理、内蔵BIレポートも使えるため、雑誌・書籍・電子子会社を持つグループで向きます。 一方、料金は個別見積もりで、利用部門が多いほど権限設計や教育も必要です。取次依存度が低く刊行点数の少ない小規模出版社には過剰になりやすいです。
価格
要問合せ
広告・芸術業界でのシェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能
アラジンオフィス

受発注と在庫を低コストで整えたい小規模出版事業者向け

アラジンオフィスは、出版業務特化タイプの中では、取次対応よりも販売・仕入・在庫の基本管理を小さく始めたい企業向けの販売管理寄り製品です。FitGapでは中小企業シェアが同ページ内2位タイで、直販や自社EC中心の小規模出版事業者、書籍以外の物販も扱う兼業事業者が、低コストで受発注と在庫を整える用途に向きます。 一方、流通BMS EDI連携、委託販売レベニューシェア、返品・RMA管理、EDI国内標準、POSリアルタイム連携はいずれも対応しておらず、流通・小売利用も推奨されていません。書店返品や取次口座の精算を日常的に処理する出版社には不向きです。 取次・委託販売まで一体管理したいならOBIC7、返品とマーケットプレイス在庫を重視するならSMILE V 2nd Editionと比べるのが妥当です。
価格
要問合せ
広告・芸術業界でのシェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

プロジェクト収支管理タイプ 📊

このタイプが合う企業:

コンテンツの企画・制作が多く、タイトルごとの原価管理やプロジェクト損益の見える化を重視する出版社

どんなタイプか:

書籍やコンテンツの企画単位で、制作原価・印刷費・販促費と売上を追うERPです。タイトル別の採算や案件ごとの損益を見える化する点が特徴です。

おすすめ製品3選

MA-EYES SaaS+ V ver.

海外版権を含む書籍企画を案件単位で管理したい出版社向け

MA-EYES SaaS+ V ver.は、SaaSで使いながら個別要件に合わせて機能を選びやすいプロジェクト収支ERPです。出版業では、海外版権やグローバル配信を含む書籍企画を案件単位で追う用途に向き、海外会計基準のIFRS、多通貨処理、多言語帳票を同タイプ内でまとめて扱える点が強みです。 FitGapではサポート・セキュリティ・連携拡張性が同ページ内で上位で、外部ライターや版権エージェントを含めた運用でも検討しやすいです。 一方、委託販売、レベニューシェア、サブスクリプション請求、EDIは扱えません。取次流通や定期購読課金まで同じ基盤で回したい出版社は、他製品や周辺システムとの役割分担を確認する必要があります。
価格
要問合せ
無料トライアルあり
広告・芸術業界でのシェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能
MA-EYES V ver.

買い切り型で多人数に展開したい中堅出版社向けの収支ERP

MA-EYES V ver.は、買い切り型でユーザー数を増やしやすいオンプレミス型のプロジェクト収支ERPです。出版業では、定期購読や電子書籍の継続課金を扱いながら、紙書籍企画の原価や外部編集者・校正者の工数を案件別に集計したい場合に合います。 サブスクリプション請求、米国会計基準のUS-GAAP、プロセス原価計算に対応し、FitGapでは連携拡張性も同ページ内で上位です。社内にIT運用体制があり、部門をまたいで多数の利用者に展開したい中堅出版社に向きます。 一方、初期費用やサーバー運用負担はクラウド製品より重く、入出金自動消込は非対応、IFRSは追加オプションです。海外版権収入の連結や取次口座の消込を主目的にする場合は、SaaS版や会計ERPとの比較が必要です。
価格
要問合せ
広告・芸術業界でのシェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能
クラウドERP ZAC

企画単位で制作原価と利益見込みを追いたい出版社におすすめ

クラウドERP ZACは、案件ごとの見積・受注・請求・外注費・工数をつないで、利益の着地見込みを見える化するクラウド型のプロジェクト収支ERPです。出版業では、外部ライター、デザイナー、印刷会社への発注を企画単位で管理し、編集・制作・販促の原価を同じ案件コードで追いたい出版社に向きます。 タイムシート工数入力、レートカード、工数承認ワークフロー、電子請求書に対応し、FitGapでは料金、サポート、連携拡張性の評価が同ページ内で高く、段階的にモジュールを選びたい中堅・中小企業でも検討しやすいです。 一方、財務会計と多通貨処理は扱えず、API連携も一部機能に限られます。海外版権や決算まで一体管理したい場合は、会計ERPとの併用や別製品を比較してください。
価格
60,000円
月額
広告・芸術業界でのシェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

バックオフィス統合タイプ 🏢

このタイプが合う企業:

まずは会計・経理・人事など管理部門の効率化から着手したい中小規模の出版社やコンテンツ企業

どんなタイプか:

会計・人事・給与・経費精算など管理部門の業務をまとめる汎用ERPです。出版特化機能よりも制度対応やバックオフィス統合を重視する点が特徴です。

おすすめ製品3選

奉行V ERPクラウド

本社の経理・人事を一つの基盤に標準化したい出版社向け

奉行V ERPクラウドは、奉行シリーズの業務基盤をERP化し、会計・人事労務・販売管理まで標準化しやすい国産クラウドERPです。出版業では、本社経理・人事・経費を1つの基盤に集め、制度改正対応や内部統制を継続的に回したい企業に向きます。 FitGapではサポート評価が同ページ上位で、中小企業シェアは1位、広告・芸術業界シェアも上位です。財務会計、人事給与、銀行連携、入出金自動消込、予算管理、内蔵BIに対応し、前受収益やマイルストン管理も扱えるため、著者への前払金や分割支払いの会計処理を定型化しやすい点が強みです。 一方、印税計算そのもの、取次・委託販売、返品管理には対応しないため、販売・制作業務まで出版特化で管理したい場合は別製品との併用や比較が必要です。
価格
要問合せ
広告・芸術業界でのシェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能
マネーフォワード クラウドERP

グループの連結決算まで同じ基盤で進めたい出版社におすすめ

マネーフォワード クラウドERPは、会計・人事労務をクラウドで束ね、必要な機能から段階導入できるバックオフィス統合型ERPです。出版業では、電子書籍子会社や物販子会社を持つグループが、単体会計から連結決算まで同じ基盤で進めたい場合に候補になります。 同タイプ内では連結会計・連結報告取込・科目マッピング管理をそろえて扱える点が強く、FitGapでも料金・導入しやすさの評価が同ページ内で1位です。サブスクリプション請求、収益認識、前受収益、マイルストンにも対応し、雑誌定期購読や電子書籍サブスクの売上管理に向きます。 一方、国内標準EDI、POSリアルタイム連携、委託販売、レベニューシェア、返品、RMA管理は非対応です。取次経由の紙の書籍流通や書店返品まで一体化したい出版社は、販売・物流側を担う製品との併用を前提に比較して下さい。
価格
要問合せ
広告・芸術業界でのシェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能
freee統合型ERP

現場が自分で入力する分散運用に向く中小出版社向けERP

freee統合型ERPは、会計・人事労務・販売管理をfreee上でつなぎ、現場部門も入力しやすい操作性を重視したクラウドERPです。出版業では、編集・制作・営業が経費精算や稟議を自分で進め、経理が最終確認するような分散運用に向きます。 多通貨処理、外部BI連携、内蔵BI、SSO、データ権限制御に対応し、海外電子書籍ストアや部門別の数字を見たい出版社でも扱いやすい構成です。FitGapでは使いやすさ評価が同ページ上位で、導入しやすさやサポートも高く、経理専任者が限られる中小出版社で候補にしやすい製品です。 一方、連結決算・連結会計、サブスクリプション請求、国内標準EDIには対応しないため、出版グループの連結管理や定期購読課金、取次とのデータ連携を重視する企業は他のERPも比較すべきです。
価格
要問合せ
広告・芸術業界でのシェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

比較すべき機能の優先度マップ

どこから比較すべきか

製品には数多くの機能がありますが、選定の決め手になるのは一部の機能だけです。そこで各機能を「多くの企業で必要か」と「製品ごとに対応が分かれるか」の2つの軸で4つに分け、比較する順番が分かるように並べました。下の表では、このページに登場した製品が各機能にどう対応しているかを、上から順に確認できます。
標準対応
オプション/条件付き
非対応

選定の決め手

出版業で紙・電子の販売、返品、外部倉庫連携まで見る場合、対応可否が分かれる項目を先に比較すると、業務特化型と汎用型の差を判断しやすくなります。
SMILE V 2nd Edition
OBIC7
アラジンオフィス
MA-EYES SaaS+ V ver.
MA-EYES V ver.
クラウドERP ZAC
奉行V ERPクラウド
マネーフォワード クラウドERP
freee統合型ERP
返品・RMA管理
返品受付・承認・交換/返金・補填在庫を一元管理できるか
3PL/WMS API連携
外部倉庫/WMSと在庫・出荷をAPI連携できるか
マルチロケーション在庫
複数拠点の在庫移動・棚卸を一元管理できるか
外注工程管理
支給・外注依頼・出来高受入・原価計算を管理できるか
平均原価計算
移動加重平均で在庫評価・売上原価を算定できるか
入出金自動消込
銀行明細と請求/入金・支払を自動突合できるか

一部の企業で必須

取次精算、ECモール、定期購読、店頭販売などを重視する出版社では、一部製品だけが対応する項目が選定条件になりやすいため、自社の販路に合わせて確認します。
SMILE V 2nd Edition
OBIC7
アラジンオフィス
MA-EYES SaaS+ V ver.
MA-EYES V ver.
クラウドERP ZAC
奉行V ERPクラウド
マネーフォワード クラウドERP
freee統合型ERP
委託販売・レベニューシェア
委託在庫と売上分配・精算を管理できるか
マーケットプレイスAPI
ECモールと受注・在庫・出荷を同期できるか
サブスクリプション請求
契約・周期/日割・変更/解約・未収を自動化できるか
POSリアルタイム連携
POS売上をリアルタイム反映し在庫と同期できるか
店頭受取(BOPIS)
オンライン注文の店舗受取を運用できるか

ほぼ全製品が対応

出版業向けERPでも、予算管理や収益計上、権限制御、工数入力は多くの製品で備わるため、基本対応を押さえたうえで運用のしやすさを比べます。
SMILE V 2nd Edition
OBIC7
アラジンオフィス
MA-EYES SaaS+ V ver.
MA-EYES V ver.
クラウドERP ZAC
奉行V ERPクラウド
マネーフォワード クラウドERP
freee統合型ERP
予算管理
部門やプロジェクトの予算を登録し実績差を自動表示できるか
収益認識
契約/履行義務にもとづき進捗/マイルストンで売上計上できるか
データ権限制御
会社/部門/プロジェクト単位で閲覧・編集を細かく制御できるか
タイムシート工数入力
作業時間を入力し集計・承認へ回付できるか

優先度が低い

海外税制や製造業寄りの構成管理は、通常の出版社では優先度が下がります。海外法人運営や自社製造に近い業務がある場合だけ確認すれば十分です。
SMILE V 2nd Edition
OBIC7
アラジンオフィス
MA-EYES SaaS+ V ver.
MA-EYES V ver.
クラウドERP ZAC
奉行V ERPクラウド
マネーフォワード クラウドERP
freee統合型ERP
国別税制対応
VAT/GSTなど国ごとの税計算に対応できるか
MRP
BOM・在庫・LTから所要量と発注/製造指示を計算できるか
受注BOM生成
受注内容から製造用BOM(MBOM)を自動生成できるか

出版業のERPの選び方

このページでの絞り込み方

  1. 1
    タイプを見て、出版業務の中心に近い製品を絞る取次精算や返品をまとめたいのか、企画別の収支を追いたいのか、管理部門を先に統合したいのかで見るべき製品が変わります。まずは出版業務特化、プロジェクト収支管理、バックオフィス統合のどれが自社の主目的に近いかを確認します。タイプ別おすすめへ ↑
  2. 2
    機能の優先度マップで、販路と管理単位を確認する紙の書籍流通や電子書籍に加え、外部倉庫や定期購読など自社の販路で欠かせない条件を確認します。返品管理や委託販売、工数入力と予算管理のように優先度が分かれる項目は、機能マップで先に整理します。機能の優先度マップへ ↑
  3. 3
    運用条件で比較ポイントをそろえる出版ERPは、同じERPでも日常の使い方が大きく変わります。編集や営業に加え、経理や倉庫担当がどこまで同じ基盤を使うかを決めると、下の比較ポイントで差を確認しやすくなります。

ここからは、機能の○×に加えて、出版業で日々の処理を回したときの運用条件を確認します。取次流通、企画別収支、管理部門の統合は関わる部門が異なります。導入支援や見積もりの取り方まで同じ条件でそろえると、製品を比べやすくなります。

機能だけでは分かりにくい、運用・契約条件の比較ポイント

紙の流通と返品運用の合わせ方

取次や書店経由の販売が多い出版社では、出荷後の返品と在庫補正が毎月の経理に影響します。販売管理と会計が分かれたままだと、返品後の数字を別表で直す手間が残ります。紙の比率が高い企業ほど、流通側の処理をどの部門が持つかで運用負荷が変わります。

製品の分かれ方:製品は大きく3通りです。出版向け販売管理を軸にする製品、販売・在庫を広く扱う製品、会計側と組み合わせて使う製品です。

  • 出版向け販売管理を軸にする製品返品や取次向けの処理を販売管理の流れに寄せやすい製品です。ただし会計や人事まで含める場合は、周辺モジュールとの役割分担を決める必要があります。代表製品:SMILE V 2nd Edition
  • 販売・在庫を広く扱う製品直販やEC中心の事業では、受発注と在庫を先に整えやすい製品です。ただし取次精算や印税計算は、別運用や追加設定が必要になる場合があります。代表製品:アラジンオフィス
  • 会計側と組み合わせて使う製品管理部門の数字を先に整え、販売側は別システムと分担する形です。ただし返品や委託販売の明細を会計へ渡す手順を決める必要があります。代表製品:奉行V ERPクラウド / マネーフォワード クラウドERP

タイトル別収支の追い方

刊行点数が多い出版社では、書籍やコンテンツ単位で編集費と外注費が積み上がります。売上だけを部門別に集計すると、タイトルごとの利益見込みが遅れて把握されます。制作途中の費用を追う粒度が粗いと、増刷や販促判断のタイミングを逃す原因になります。

製品の分かれ方:製品は大きく3通りです。企画単位で制作費を追う製品、プロジェクト型ERPとして収支を管理する製品、会計・販売の入力を中心に管理する製品です。

  • 企画単位で制作費を追う製品外注費や工数を企画単位でまとめやすい製品です。ただし印税や取次精算まで同じ流れに入れるには、周辺業務との分担が必要です。代表製品:クラウドERP ZAC
  • プロジェクト型ERPとして収支を管理する製品制作や受託案件の収支を基準に、原価と売上の見込みを追いやすい製品です。ただし出版流通の商慣習は、販売管理側の運用と合わせて確認する必要があります。代表製品:MA-EYES SaaS+ V ver.
  • 会計・販売の入力を中心に管理する製品経費や売上の入力を標準化し、管理部門で数字を集めやすい製品です。ただしタイトル別の採算は、入力ルールや集計単位を先に決める必要があります。代表製品:freee統合型ERP

紙・電子・子会社をまたぐ管理範囲

紙書籍に加えて電子書籍やオーディオブックを扱う出版社では、売上元と精算サイクルが増えます。子会社やレーベルもあると、単体の販売管理だけでは経営数値がそろいにくくなります。将来の販路拡大を見込む企業ほど、最初の管理範囲が狭いと再設計が発生しやすくなります。

製品の分かれ方:製品は大きく3通りです。単一事業の販売在庫を整える製品、複数部門の基幹業務をつなぐ製品、連結やグループ管理まで広げる製品です。

  • 単一事業の販売在庫を整える製品直販や自社ECの在庫を中心に、少ない部門で始めやすい製品です。ただし紙と電子の収益を横断して見るには、外部集計の設計が必要になる場合があります。代表製品:アラジンオフィス / SMILE V 2nd Edition
  • 複数部門の基幹業務をつなぐ製品営業と経理、人事まで同じ基盤に寄せやすい製品です。その分、部門ごとの入力責任と承認の流れを先に決める必要があります。代表製品:奉行V ERPクラウド / freee統合型ERP
  • 連結やグループ管理まで広げる製品出版社本体と子会社の数字を集め、グループ全体で管理しやすい製品です。ただし導入時は、会社ごとの業務範囲と権限設計を整理する必要があります。代表製品:OBIC7 / マネーフォワード クラウドERP

導入支援と見積もりの進め方

出版ERPは販売や制作、経理の業務をまたぐため初期設計の範囲が広めです。現場主導で始める製品と提供会社に要件を伝えて進める製品では、社内で準備する資料が異なります。見積もり前に業務量を整理しないと、必要な支援や追加費用の前提がずれることがあります。

製品の分かれ方:製品は大きく3通りです。資料やヘルプを見ながら自社で始める製品、導入支援を依頼して設定する製品、個別要件を伝えて見積もる製品です。

  • 資料やヘルプを使って自社で始める製品管理部門から小さく始めやすく、日常入力の定着を優先しやすい製品です。ただし出版固有の精算は、別システムとの分担を社内で決める必要があります。代表製品:freee統合型ERP / マネーフォワード クラウドERP
  • 導入支援を依頼して設定する製品案件や会計の設計を相談しながら、部門をまたぐ運用を作りやすい製品です。ただし支援範囲と作業分担を決めないと、準備が長引く場合があります。代表製品:クラウドERP ZAC / MA-EYES SaaS+ V ver.
  • 個別要件を伝えて見積もる製品流通やグループ管理まで含めて、業務に合わせた構成を組みやすい製品です。その分、問い合わせ前に対象部門と処理量を整理する手間がかかります。代表製品:OBIC7 / SMILE V 2nd Edition

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かんたんな質問に答えるだけで、あなたの要件が整理され、解消すべき注意点や導入までに必要なステップも分かります。

よくある質問

出版業のERPは、印税や委託販売など独特の商習慣に対応できますか?

出版業務特化型なら、印税計算や取次経由の委託販売精算、返品処理といった独特の商習慣に対応できます。汎用ERPは会計・在庫は扱えても、これらは個別開発になりがちで定着しにくい領域です。紙と電子書籍を横断した収益管理まで求めるなら、対応実績のある製品かを確認しましょう。

タイトルごとの収支や紙・電子横断の売上を管理できますか?

プロジェクト収支型なら、企画・制作費から売上までをタイトル単位で集計し、損益を見える化できます。電子書籍やオーディオブックを扱うなら、紙と電子のチャネル別売上を一本化できるかが鍵です。複数チャネルの精算条件が異なるため、配信プラットフォームとの連携範囲も併せて確認しましょう。

まずはバックオフィスの効率化だけでも効果はありますか?

あります。会計・経理・人事の統合だけでも、二重入力の解消や月次決算の早期化といった効果がすぐ出ます。中小の出版社や印税・取次精算を既存の仕組みで回せている場合はバックオフィス統合型から始め、出版特有の業務は課題が大きくなってから特化型を足す手もあります。

出版業のERPの料金はどのくらいですか?

出版業務特化型や大規模統合型は要問い合わせが中心で、対応業務の範囲と規模で総額が変わります。見える価格ではSMILE Vが55,000円/システム、案件収支に強いZACが月60,000円です。印税・取次精算など専用機能はアドオンや個別対応になりやすいため、初期費用まで含めて見積もりで確かめましょう。

今の販売管理や印税台帳のデータを引き継げますか?

CSVや個別連携で、既存の販売管理や印税台帳のデータを移行できる製品が多いです。ただし過去の精算履歴や複雑な印税率の条件は、移行設計を詰めないと取りこぼしが起きやすい部分です。どの範囲を新システムに載せ替え、どこから運用を切り替えるかを試用と問い合わせの段階で具体化しておきましょう。

※掲載している機能・対応範囲・料金は一般的な目安です。製品・プラン・契約条件により異なる場合があるため、導入前に各製品の最新の公式情報や比較表でご確認ください。

サービスカテゴリ

AI・エージェント

汎用生成AI・エージェント
LLM・大規模言語モデル
エージェントフレームワーク
エージェントオートメーション基盤

ソフトウェア(Saas)

オフィス環境・総務・施設管理
開発・ITインフラ・セキュリティ
データ分析・連携