Rebro

設計・作図（CADなど）

日本製

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Rebroとは

Rebroは、株式会社NYKシステムズが提供する建築設備専用のCADソフトウェアです。給排水・空調・電気設備の設計・施工図作成に特化し、2D図面と3D設備モデルを一体的に扱うことで高精度な設計と施工計画を実現します。作成した設備モデルの情報は、設計から施工、維持管理まで一貫して活用でき、BIM時代の設備設計ニーズに対応したツールとなっています。専門記号や機器データベース、干渉チェック機能など設備設計に必要な機能を備え、複雑な配管・配線ルートの検討も効率的に行えます。操作の習得しやすさにも配慮されており、従来の2D設備CADからの移行も比較的スムーズです。設備設計事務所やサブコン、ゼネコンの設備部門など、規模を問わず幅広い企業で採用されており、設備設計の生産性向上と図面品質確保に寄与する建築設備分野向けのCADソフトウェアです。

強み

設備BIMによる干渉チェック

Rebroは建築設備（空調・配管・電気）専用の3D CADとして、高精度な3Dモデルを用いた設計段階からの干渉チェックに対応しています。各専門間における配管やダクトの衝突を事前に検出することで、施工現場での手戻り削減や設計品質の向上が期待できます。また、作成したモデルから材料集計を自動で行い、見積りや積算データを効率的に取得することも可能です。

ハンドル操作の直感編集

オブジェクトに表示されるハンドルをドラッグするだけで移動や伸縮などの編集が可能です。右クリックのコンテキストメニューから必要な操作を即座に実行できるため、コマンドを都度起動することなく要素の変更が行えます。複雑な設備経路の修正作業もスピーディに進められます。シンプルで直感的なインターフェースにより、専門知識が少ない方でも扱いやすい設備CADとなっています。

クラウド連携で共同作業

Rebroはクラウド対応により、複数の設備設計者が同一プロジェクトのデータをリアルタイムで共同編集できる環境を提供します。テレワーク環境下でも円滑なチーム設計が可能となり、最新図面が常にクラウド上に共有されることで、図面の重複や整合性のズレを防止できます。設計から施工、維持管理まで一貫したデータ活用を実現し、遠隔地の協力会社ともクラウド経由でモデルを共有しながら進められるため、設備BIMの効率的な実践を支援します。

注意点

建築設備分野に特化

Rebroは空調・衛生・電気設備の設計に特化したBIM専用CADであるため、建築意匠や機械設計など他分野での利用には適していません。設備設計に必要な機能で構成されており、それ以外の用途では機能が不足する可能性があります。汎用CADの代替として使用することは想定されていないため、導入の際は自社の業務範囲や用途を十分に確認し、設備設計以外の作業が必要な場合は別途対応を検討する必要があります。

導入費用が非常に高額

Rebroのオールインワン統合版は約110万円（税込）とされており、初期導入時の費用負担が大きい点に留意が必要です。加えて年額6万円を超える保守費用も発生するため、小規模から中規模の事業者にとっては費用面での負担が重くなる可能性があります。導入を検討する際は、投資対効果を慎重に見極めることが望ましいでしょう。

他ソフトとのデータ連携に制約

Rebroは独自の設備BIMデータ形式で運用されているため、他社CADや汎用BIMソフトとのデータ交換を行う際には留意が必要です。IFC形式での書き出しには対応していますが、完全な互換性が保証されているわけではありません。また、他システムとリアルタイムで双方向に連携することは難しい場合があり、異なるCAD間での協調作業には一定の制約が伴う可能性があります。データ連携を前提とするプロジェクトでは、事前に連携方法や互換性の確認を行うことが推奨されます。

カテゴリ別マーケットシェア

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