おすすめ製品の早見表
| 製品名 | タイプ | 料金 | 企業規模 | 評価ポイント |
|---|---|---|---|---|
| VMware Aria Cost | コスト可視化・最適化(FinOps)タイプ 💰 | - |
| 複数クラウド費用と関連リソースを可視化。無駄発見後の是正まで管理できる。 |
| IBM Cloudability | コスト可視化・最適化(FinOps)タイプ 💰 | 要問合せ |
| 複数部門が同じ支出データで予算管理できる。大規模FinOpsに向く。 |
| Flexera FinOps | コスト可視化・最適化(FinOps)タイプ 💰 | 要問合せ |
| 費用最適化と権限・暗号化リスクを同じ基盤で確認できる。統制重視に向く。 |
| VMware Aria | ガバナンス・セキュリティ統制タイプ 🛡️ | 要問合せ |
| 監視・構成・コストを一元管理できる。大企業シェアがトップで大規模運用に強い。 |
| Flexera Cloud Management | ガバナンス・セキュリティ統制タイプ 🛡️ | 要問合せ |
| 公開リソースや権限リスクまで広く確認できる。監査レポート対応も強い。 |
| Microsoft Azure Arc | ガバナンス・セキュリティ統制タイプ 🛡️ | 0円〜サーバー |
| Azure管理をオンプレや他社クラウドへ拡張でき、使いやすくセキュリティも高い。 |
| HashiCorp Terraform | クラウド横断の運用自動化タイプ ⚙️ | 0円〜リソース/月 |
| コードで複数クラウド構成を標準化。連携に強く中小・中堅シェアもトップ。 |
| JP1 Cloud Service | クラウド横断の運用自動化タイプ ⚙️ | 要問合せ |
| JP1の監視・ジョブ管理をSaaSで利用可能。大企業や基幹運用に強い。 |
| ServiceNow ITOM | クラウド横断の運用自動化タイプ ⚙️ | 要問合せ |
| CMDBとワークフローで障害・変更対応を自動化。機能とセキュリティが高い。 |
マルチクラウド管理ツールの導入によって得られる効果
マルチクラウド管理ツールは、複数のクラウド環境をまとめて確認・管理するためのツールです。導入前後で変わる点は、下の表で確認できます。
| 導入前の課題 | 導入によって得られる効果 |
|---|---|
| 放置されたクラウド環境が分からない | 複数クラウドのリソースをまとめて確認し、不要な環境の見直しを進めやすくなります |
| 設定確認に手間がかかる | アカウントや権限、ネットワーク設定を確認しやすくなり、設定漏れを抑えられます |
| クラウド費用を把握しにくい | サービス別や部門別の費用を確認し、不要リソースの見直しに使えます |
| セキュリティ状態が不安 | 設定や安全上の問題を確認しやすくなり、リスクの早期発見を進めやすくなります |
| 運用ルールがばらつく | 複数環境の運用ルールをそろえやすくなり、管理作業のばらつきを抑えられます |
続いて、マルチクラウド管理ツールをタイプ別に分類し、それぞれのおすすめ製品を紹介します。
マルチクラウド管理ツール3タイプを解説
| 比較項目 | コスト可視化・最適化(FinOps)タイプ | ガバナンス・セキュリティ統制タイプ | クラウド横断の運用自動化タイプ |
|---|---|---|---|
| 優れている点 | マルチクラウド費用を可視化 | セキュリティポリシーを一元管理 | 定型運用をコードで自動化 |
| できること | コストダッシュボード未使用リソース検出リサイズ推奨機能 | ポリシー一元管理違反自動検知通知タグ付けルール統一 | IaC構成管理ジョブ横断自動化バックアップ自動実行 |
| 適している企業/業種 | 情報システム部門財務部門 | 金融業医療機関官公庁 | インフラチームSREチームDevOpsチーム |
| 料金目安 | 要問合せ(個別見積もり) | 公式サイトで要確認 | 要問合せ(個別見積もり) |
タイプ別おすすめ製品
コスト可視化・最適化(FinOps)タイプ 💰
このタイプが合う企業:
どんなタイプか:
おすすめ製品3選
コスト可視化から無駄の是正運用までつなげたい中堅・大企業におすすめ
- 使いやすさ
- セットアップ
- 料金
- サポート充実
- 連携・拡張性
- 機能性
- セキュリティ
クラウド費用の分析と予算統制に専念したい大企業におすすめ
- 使いやすさ
- セットアップ
- 料金
- サポート充実
- 連携・拡張性
- 機能性
- セキュリティ
費用最適化とセキュリティ点検を一つの基盤で行いたい企業におすすめ
- 使いやすさ
- セットアップ
- 料金
- サポート充実
- 連携・拡張性
- 機能性
- セキュリティ
ガバナンス・セキュリティ統制タイプ 🛡️
このタイプが合う企業:
どんなタイプか:
おすすめ製品3選
VMware基盤を含む大規模クラウドを丸ごと統制したい大企業におすすめ
- 使いやすさ
- セットアップ
- 料金
- サポート充実
- 連携・拡張性
- 機能性
- セキュリティ
監査レポートと統一ポリシー適用を重視する金融・公共系におすすめ
- 使いやすさ
- セットアップ
- 料金
- サポート充実
- 連携・拡張性
- 機能性
- セキュリティ
Azureの管理基盤をオンプレミスや他社クラウドへ広げたい企業におすすめ
- 使いやすさ
- セットアップ
- 料金
- サポート充実
- 連携・拡張性
- 機能性
- セキュリティ
クラウド横断の運用自動化タイプ ⚙️
このタイプが合う企業:
どんなタイプか:
おすすめ製品3選
複数クラウドの構築をコードで標準化したいチームの第一候補
- 使いやすさ
- セットアップ
- 料金
- サポート充実
- 連携・拡張性
- 機能性
- セキュリティ
JP1の運用手順を保ったままクラウドへ段階移行したい大企業におすすめ
- 使いやすさ
- セットアップ
- 料金
- サポート充実
- 連携・拡張性
- 機能性
- セキュリティ
チケット駆動でクラウド運用の統制を固めたい大企業におすすめ
- 使いやすさ
- セットアップ
- 料金
- サポート充実
- 連携・拡張性
- 機能性
- セキュリティ
比較すべき機能の優先度マップ
どこから比較すべきか
選定の決め手
VMware Aria Cost | IBM Cloudability | Flexera FinOps | VMware Aria | Flexera Cloud Management | Microsoft Azure Arc | HashiCorp Terraform | JP1 Cloud Service | ServiceNow ITOM | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
請求データ統合 複数クラウドの請求データを取り込み統合して集計できるか | |||||||||
コスト配賦 部門やプロジェクト単位にコストを配賦できるか | |||||||||
異常コスト検知 通常と異なる急増などのコスト異常を検知できるか | |||||||||
削減候補提示 未使用や過剰なリソースの削減候補を提示できるか | |||||||||
セキュリティ結果統合 複数クラウドのセキュリティ検出結果を一元化して確認できるか | |||||||||
構成変更履歴 リソースの構成変更履歴を追跡できるか | |||||||||
テンプレートによる環境作成 標準テンプレートから環境を作成できるか |
一部の企業で必須
VMware Aria Cost | IBM Cloudability | Flexera FinOps | VMware Aria | Flexera Cloud Management | Microsoft Azure Arc | HashiCorp Terraform | JP1 Cloud Service | ServiceNow ITOM | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
割引活用の可視化 予約割引や長期割引の適用状況を横断して把握できるか | |||||||||
公開リソース検出 インターネット公開状態のリソースを横断して特定できるか | |||||||||
権限リスク検出 過剰権限など権限上のリスクを検出できるか | |||||||||
コンプライアンス評価レポート 代表的なコンプライアンス基準に沿った評価レポートを出力できるか | |||||||||
テナント別レポート出力 管理単位ごとにコストやセキュリティのレポートを出力できるか |
ほぼ全製品が対応
VMware Aria Cost | IBM Cloudability | Flexera FinOps | VMware Aria | Flexera Cloud Management | Microsoft Azure Arc | HashiCorp Terraform | JP1 Cloud Service | ServiceNow ITOM | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
AWS対応 AWS環境を統合管理の対象として扱えるか | |||||||||
Azure対応 Azure環境を統合管理の対象として扱えるか | |||||||||
GCP対応 GCP環境を統合管理の対象として扱えるか | |||||||||
複数アカウント統合 複数アカウントや複数契約を統合して管理できるか |
優先度が低い
VMware Aria Cost | IBM Cloudability | Flexera FinOps | VMware Aria | Flexera Cloud Management | Microsoft Azure Arc | HashiCorp Terraform | JP1 Cloud Service | ServiceNow ITOM | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
関連リソースの図表示 関連するリソース同士のつながりを図で表示できるか | |||||||||
運用者操作履歴 運用者の操作履歴を管理単位ごとに記録できるか |
マルチクラウド管理ツールの選び方
このページでの絞り込み方
- 1タイプを見て、管理したい課題に近い製品を絞るクラウド費用の予実管理、統制、構築・変更の自動化では中心になる担当部門が変わります。まずは3タイプから、自社が最初に解決したい課題に近い製品群を選びます。タイプ別おすすめへ ↑
- 2外せない機能は、機能の優先度マップで確認する請求データ統合やコスト配賦は製品差が大きい項目です。セキュリティ姿勢管理や構成変更履歴も、必要性を先に整理します。必要な機能を先にそろえると、運用条件の比較に進みやすくなります。機能の優先度マップへ ↑
- 3運用・契約条件で比較するマルチクラウド管理ツールは、対象クラウドの範囲だけで使いやすさが決まりません。誰が日々使うか、検知後にどう動くかでも変わります。下の比較ポイントでは、機能の○×に加えて、導入後の体制や契約前にそろえたい条件を整理します。
ここからは、複数クラウドを日常運用に乗せるための条件をそろえます。費用管理と統制、構築自動化では使う部門と作業の流れが違います。管理範囲と主担当をそろえます。是正の進め方や導入時の支援も同じ粒度で考えると判断しやすくなります。
機能だけでは分かりにくい、運用・契約条件の比較ポイント
管理対象の広げ方
AWS・Azure・Google Cloudを併用していても、管理したい対象は企業ごとに違います。請求データをまとめたいだけの部門と、オンプレミスやKubernetesまで同じルールで扱いたい運用部門では、導入後に集めるデータと権限設計が大きく変わります。
製品の分かれ方:製品は大きく3通りです。クラウド費用を中心に集約する製品、Azureの管理基盤を他社クラウドやオンプレミスへ広げる製品、コードで複数クラウド構成を扱う製品があります。
- クラウド費用を中心に集約する製品請求や利用額を部門・サービス単位で整理しやすい製品です。ただし構成変更やセキュリティ是正まで同じ画面で進めたい場合は、別の運用基盤も必要になります。代表製品:IBM Cloudability / Flexera FinOps
- Azureの管理基盤を広げる製品Azure PortalやAzure Policyの運用に寄せて、他社クラウドやオンプレミス資産を扱いやすい製品です。ただし費用最適化や他クラウドの深い管理は、併用製品が必要になる場合があります。代表製品:Microsoft Azure Arc
- コードで複数クラウド構成を扱う製品クラウドごとの画面操作を減らし、構成変更の手順をコードとして残しやすい製品です。一方、費用や監査の分析画面は別に用意する前提になりやすいです。代表製品:HashiCorp Terraform
主担当部門と運用会議の作り方
クラウド支出、セキュリティ統制、構築変更を同じ担当者だけで回す企業は多くありません。主導部門を決めないと、アラートやレポートが出ても対応の責任が曖昧になります。財務とセキュリティ部門、SREと情報システムの役割も合わせて整理する必要があります。
製品の分かれ方:製品は大きく3通りです。FinOpsチームが支出を管理する製品、クラウド推進組織やセキュリティ部門が統制する製品、SREや運用部門が変更作業を標準化する製品です。
- FinOpsチームが支出を管理する製品財務と開発部門が同じコストデータを使い、予算や配賦を話し合いやすい製品です。ただし設定変更の実行責任は、各クラウドの運用担当に残る場合があります。代表製品:IBM Cloudability / Flexera FinOps
- クラウド推進組織やセキュリティ部門が統制する製品複数環境の管理ルールをそろえ、リスクのある設定を横断的に追いやすい製品です。ただし現場の開発速度を落とさないよう、例外承認の流れを先に決める必要があります。代表製品:Microsoft Azure Arc
- SREや運用部門が変更作業を標準化する製品構成変更をコードやワークフローに寄せ、手作業のばらつきを抑えやすい製品です。一方、財務部門向けの予算資料は別の仕組みで整える場合があります。代表製品:HashiCorp Terraform / ServiceNow ITOM
検知後の是正作業の進め方
予算超過やポリシー違反、構成のずれを検知しても、次の作業が手作業のままだと改善は続きません。少人数運用では通知先を絞る必要があり、大企業では承認やチケットの流れまで決めないと対応漏れが起きやすくなります。
製品の分かれ方:製品は大きく3通りです。分析結果をもとに担当者が対応する製品、ルールに沿って自動化を進める製品、チケットやワークフローで是正を管理する製品です。
- 分析結果をもとに担当者が対応する製品コストや利用傾向を把握し、関係部門で対策を決めやすい製品です。ただし削減や設定変更をどこまで自動化するかは、別途ルール化が必要です。代表製品:IBM Cloudability
- ルールに沿って自動化を進める製品削減ポリシーや構成コードを使い、繰り返し作業を標準化しやすい製品です。ただし自動実行の範囲を広げるほど、承認と戻し方の設計が必要になります。代表製品:Flexera FinOps / HashiCorp Terraform
- チケットやワークフローで是正を管理する製品監視や変更の情報をインシデント対応につなげ、対応状況を追いやすい製品です。ただし初期設定では、既存のITSMや監視ツールとの役割分担を整える手間があります。代表製品:ServiceNow ITOM
導入方式と支援の受け方
マルチクラウド管理では、最初に接続するアカウントや権限を決めます。タグや部門コードの設計でも、運用のしやすさが変わります。試用で始めやすい製品でも、全社展開では既存の監視や会計、承認フローとのつなぎ込みが増えます。
製品の分かれ方:導入の進め方は大きく3通りです。自社で試しながら始める製品、ベンダーにデモや見積もりを相談する製品、既存プラットフォームの拡張として導入する製品です。
- 自社で試しながら始める製品小さな構成で動作を確かめ、チーム内の標準手順を作りやすい製品です。ただし本番環境へ広げる前に、権限管理と変更承認を整える必要があります。代表製品:HashiCorp Terraform / Microsoft Azure Arc
- ベンダーにデモや見積もりを相談する製品費用管理や統制の範囲を伝え、導入支援込みで計画を作りやすい製品です。ただし比較時は、同じクラウド数と部門数で条件をそろえる手間があります。代表製品:IBM Cloudability / Flexera FinOps
- 既存プラットフォームの拡張として導入する製品すでに使っている運用基盤やITSMに寄せて、現場の手順を変えずに広げやすい製品です。ただし既存データの整備や連携設計に時間がかかる場合があります。代表製品:ServiceNow ITOM
ぴったりの製品が見つかる
よくある質問
マルチクラウド管理ツールでは何ができますか?
AWS・Azure・GCPなど複数のクラウドを一つの画面で横断管理し、コストの可視化や最適化・セキュリティの統制をまとめて行えます。近年はAIが無駄なコストの削減案を自動で示したり、ポリシー違反を検知して直したりする製品も登場しています。クラウドごとの個別管理から脱却できます。
複数クラウドのコストを抑えられますか?
抑えられます。IBM CloudabilityやFlexeraのようなFinOps型なら、クラウド横断で費用を可視化し、使われていないリソースや過剰なスペックを見つけて削減につなげられます。誰がどのクラウドで何に使っているかが分かるため、部門ごとの予算管理もしやすくなります。
セキュリティやガバナンスの統制にも使えますか?
使えます。ガバナンス統制型なら、クラウドごとにばらつく設定や権限を共通のルールで管理し、ポリシー違反を自動で検知できます。金融や医療・官公庁のように要件が厳しい業種ほど、クラウドが増えても統制を保ち、設定ミスによる情報漏えいを防ぎやすくなります。
マルチクラウド管理ツールの料金はどのくらいですか?
Microsoft Azure ArcやHashiCorp Terraformは無料から使い始められます。一方、IBM CloudabilityやFlexera・VMware Ariaといった統合管理製品の多くは要問い合わせで、管理するクラウドの規模やリソース数で費用が変わります。対象範囲を整理して複数社から見積もりを取るのが現実的です。
1つのクラウドだけの利用でも導入すべきですか?
利用しているクラウドが一つで、規模もまだ小さいなら、各クラウド標準のコスト管理やセキュリティ機能で足りることが多いです。複数のクラウドにまたがって費用や設定が見えにくくなり、個別管理が限界に近づいてから導入すると効果が出ます。まず課題が大きい領域から対象にすると無駄がありません。
※掲載している機能・対応範囲・料金は一般的な目安です。製品・プラン・契約条件により異なる場合があるため、導入前に各製品の最新の公式情報や比較表でご確認ください。
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マルチクラウド管理ツールは単体の機能だけでなく、前後の業務システムと何を連携できるかで、入力負担や業務の進めやすさが変わります。
図内のカテゴリを選ぶと、各カテゴリページを確認できます。
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