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マルチクラウド管理ツールおすすめ9選|タイプ別の選び方ガイド

更新:2026/6/20
マルチクラウド管理ツールとは、AWS・Azure・GCPなど複数環境を横断して管理するためのツールです。横断管理と一口に言っても、費用管理、権限・ポリシー統制、構築・変更の自動化のどれを優先して切り分けるかで、最初に見るタイプが決まります。請求データ、公開リソース、構成変更の扱い方は製品ごとに異なり、部門や担当チームが日々確認する画面も違ってきます。このページでは、費用管理・統制・自動化の優先度と、請求データや権限、構成変更の扱い方を分けて、複数クラウドを横断する管理ツールの候補を比較できます。
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FitGapにおけるすべての評価は、公平性を最優先に、客観的なアルゴリズムを用いて計算されています。製品の評価方法は「FitGapの評価メソッド」、シェアデータの算出根拠は「シェアスコアの算出方法」をご覧ください。

目次

1
タイプ別おすすめ製品
コスト可視化・最適化(FinOps)タイプ 💰
VMware Aria Cost
/ IBM Cloudability
/ Flexera FinOps
ガバナンス・セキュリティ統制タイプ 🛡️
VMware Aria
/ Flexera Cloud Management
/ Microsoft Azure Arc
クラウド横断の運用自動化タイプ ⚙️
HashiCorp Terraform
/ JP1 Cloud Service
/ ServiceNow ITOM
すべて表示

おすすめ製品の早見表

タイプ別おすすめ製品 9

マルチクラウド管理ツールのおすすめ製品を製品ごとにタイプ、料金、企業規模、評価ポイントで比較する表
製品名タイプ料金企業規模評価ポイント
VMware Aria Cost
コスト可視化・最適化(FinOps)タイプ 💰
-
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

複数クラウド費用と関連リソースを可視化。無駄発見後の是正まで管理できる。

IBM Cloudability
コスト可視化・最適化(FinOps)タイプ 💰
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

複数部門が同じ支出データで予算管理できる。大規模FinOpsに向く。

Flexera FinOps
コスト可視化・最適化(FinOps)タイプ 💰
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

費用最適化と権限・暗号化リスクを同じ基盤で確認できる。統制重視に向く。

VMware Aria
ガバナンス・セキュリティ統制タイプ 🛡️
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

監視・構成・コストを一元管理できる。大企業シェアがトップで大規模運用に強い。

Flexera Cloud Management
ガバナンス・セキュリティ統制タイプ 🛡️
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

公開リソースや権限リスクまで広く確認できる。監査レポート対応も強い。

Microsoft Azure Arc
ガバナンス・セキュリティ統制タイプ 🛡️
0円〜サーバー
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

Azure管理をオンプレや他社クラウドへ拡張でき、使いやすくセキュリティも高い。

HashiCorp Terraform
クラウド横断の運用自動化タイプ ⚙️
0円〜リソース/月
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

コードで複数クラウド構成を標準化。連携に強く中小・中堅シェアもトップ。

JP1 Cloud Service
クラウド横断の運用自動化タイプ ⚙️
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

JP1の監視・ジョブ管理をSaaSで利用可能。大企業や基幹運用に強い。

ServiceNow ITOM
クラウド横断の運用自動化タイプ ⚙️
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

CMDBとワークフローで障害・変更対応を自動化。機能とセキュリティが高い。

マルチクラウド管理ツールの導入によって得られる効果

マルチクラウド管理ツールは、複数のクラウド環境をまとめて確認・管理するためのツールです。導入前後で変わる点は、下の表で確認できます。

導入前の課題導入によって得られる効果
放置されたクラウド環境が分からない複数クラウドのリソースをまとめて確認し、不要な環境の見直しを進めやすくなります
設定確認に手間がかかるアカウントや権限、ネットワーク設定を確認しやすくなり、設定漏れを抑えられます
クラウド費用を把握しにくいサービス別や部門別の費用を確認し、不要リソースの見直しに使えます
セキュリティ状態が不安設定や安全上の問題を確認しやすくなり、リスクの早期発見を進めやすくなります
運用ルールがばらつく複数環境の運用ルールをそろえやすくなり、管理作業のばらつきを抑えられます

続いて、マルチクラウド管理ツールをタイプ別に分類し、それぞれのおすすめ製品を紹介します。

マルチクラウド管理ツール3タイプを解説

比較項目コスト可視化・最適化(FinOps)タイプガバナンス・セキュリティ統制タイプクラウド横断の運用自動化タイプ
優れている点マルチクラウド費用を可視化セキュリティポリシーを一元管理定型運用をコードで自動化
できることコストダッシュボード未使用リソース検出リサイズ推奨機能ポリシー一元管理違反自動検知通知タグ付けルール統一IaC構成管理ジョブ横断自動化バックアップ自動実行
適している企業/業種情報システム部門財務部門金融業医療機関官公庁インフラチームSREチームDevOpsチーム
料金目安要問合せ(個別見積もり)公式サイトで要確認要問合せ(個別見積もり)

タイプ別おすすめ製品

コスト可視化・最適化(FinOps)タイプ 💰

このタイプが合う企業:

マルチクラウド環境のコスト肥大化に課題を感じている情報システム部門や、FinOps推進チーム、クラウド利用料の予実管理を求められている経営企画・財務部門の方に向いています。

どんなタイプか:

複数クラウドの請求データを集約し、予算超過や未使用リソースを検知して費用最適化を支えるタイプです。料金体系の違いを吸収し、FinOps運用に必要な可視化とレポートを重視します。

おすすめ製品3選

VMware Aria Cost

コスト可視化から無駄の是正運用までつなげたい中堅・大企業におすすめ

VMware Aria Costは、マルチクラウドの支出を可視化するだけでなく、リソース同士の関係まで追って是正運用につなげやすいFinOps製品です。 AWS・Azure・GCPの請求データ統合、コスト配賦、予算管理、異常コスト検知を一画面で扱え、FitGapでは同タイプ3製品の中で関連リソースを図表示できる唯一の製品です。 リソース一括操作、ポリシー違反の自動修復、運用者操作履歴にも対応するため、財務部門だけでなく情シスが無駄の発見後の対応まで管理したい中堅〜大規模企業に向きます。 一方、セキュリティ姿勢管理と構成変更履歴は非対応で、設定不備や変更追跡まで一本化したい場合、Flexera FinOpsやガバナンス系製品との比較が必要です。
価格
-
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能
IBM Cloudability

クラウド費用の分析と予算統制に専念したい大企業におすすめ

IBM Cloudabilityは、マルチクラウド管理の中でも運用制御よりコスト分析と予算統制に絞り込んだFinOpsプラットフォームです。 AWS・Azure・GCPなどの請求データ統合、コスト配賦、予算管理、異常コスト検知、削減候補提示、割引活用の可視化をひと通り備え、FitGapの機能性評価はカテゴリ48製品中2位です。 IT・財務・開発部門が同じ支出データを見ながら、部門別の責任や予算計画を整理したい大規模環境に向きます。 一方、リソース一括操作、ポリシー違反の自動修復、構成管理、運用者操作履歴は非対応で、通知後の対策は利用企業側で行う前提です。無料プランもないため、是正作業まで1画面に集約したい企業や小規模利用では、VMware Aria Costのような運用寄りの製品との比較が必要です。
価格
要問合せ
無料トライアルあり
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能
Flexera FinOps

費用最適化とセキュリティ点検を一つの基盤で行いたい企業におすすめ

Flexera FinOpsは、クラウド費用の最適化に加えて設定不備や権限リスクも同じ基盤で確認できる、ガバナンス寄りのFinOps製品です。 主要クラウドや一部地域クラウドの支出を可視化し、部門別のショーバック・チャージバック、削減ポリシーの自動適用に対応します。FitGapでは同タイプ3製品の中で、セキュリティ姿勢管理、公開リソース検出、暗号化未適用検出、権限リスク検出をすべて備える唯一の製品です。 コストとセキュリティ確認を分けずに進めたい大企業や、顧客企業のクラウド運用を請け負う事業者に向きます。 一方、資産可視化、構成管理、関連リソースの図表示は非対応で、マルチテナント対応は追加オプションです。採用規模は他2製品に及ばないため、構成の見える化や委託運用の分離を重視する場合は条件確認が必要です。
価格
要問合せ
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

ガバナンス・セキュリティ統制タイプ 🛡️

このタイプが合う企業:

金融・医療・官公庁などコンプライアンス要件が厳しい業種の方や、クラウド利用が急拡大して統制が追いつかなくなった企業のセキュリティ部門・クラウドCoE(推進組織)の方に向いています。

どんなタイプか:

複数クラウドの利用ルール、権限、セキュリティポリシーを一元管理し、違反や逸脱を検知するタイプです。統制と監査対応を重視し、共通ポリシーの適用状況を横断的に把握できます。

おすすめ製品3選

VMware基盤を含む大規模クラウドを丸ごと統制したい大企業におすすめ

VMware Ariaは、VMware基盤を含む大規模なマルチクラウド環境を、構成管理・監視・コスト・ガバナンスまでまとめて扱う統合管理スイートです。 暗号化されていないリソースの検出、権限リスクの確認、構成変更履歴、関連リソースの図示に対応し、FitGapでは大企業シェアが同ページ内1位のため、全社横断で変更点を追いながら是正まで回したい大企業に向きます。 SaaSとオンプレミスの両方を選べる点も既存環境に合わせやすいです。 一方、料金評価や導入しやすさ・操作性評価は高くなく、コンプライアンス評価レポートは追加オプション、公開リソース検出は非対応です。少人数で簡単に始めたい企業や、公開設定の棚卸しや監査レポートを主目的にする企業は他製品も比べるべきです。
価格
要問合せ
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能
Flexera Cloud Management

監査レポートと統一ポリシー適用を重視する金融・公共系におすすめ

Flexera Cloud Managementは、マルチクラウドのリソース可視化とポリシー統制を、監査対応まで含めて組み立てやすいクラウド管理製品です。 公開リソース検出、権限リスク検出、暗号化未適用検出、構成変更履歴に加え、同ページ内では少数のコンプライアンス評価レポートにも対応しており、FitGapではガバナンス・セキュリティ統制面の対応範囲が最も広くなっています金融・公共系など、定期的なレポート提出や統一ポリシーの適用を重視する中規模以上の組織に向きます。TerraformやAnsible、ITSMとの連携で既存の運用基盤を活かせる点も強みです。 一方、最低利用額が大きく長期契約が前提になりやすい上、コスト配賦は追加オプションです。小規模利用や費用配賦の細かな設計を主目的にする場合は、FinOps寄りの製品も検討して下さい。
価格
要問合せ
無料トライアルあり
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能
Microsoft Azure Arc

Azureの管理基盤をオンプレミスや他社クラウドへ広げたい企業におすすめ

Microsoft Azure Arcは、Azureの管理基盤をオンプレミスや他社クラウドにも広げ、サーバー、Kubernetes、データベースを同じポリシーで統制しやすくする製品です。 AzureポータルやCLIに慣れた運用者が使いやすく、FitGapでは操作性とセキュリティ統制評価が同ページ内1位タイ、料金評価も2位と高いため、Azure中心のハイブリッド環境を無理なく統制したい企業に向きます。 テンプレートによる環境作成、構成変更履歴、運用者操作履歴にも対応し、変更管理を残しやすい点も評価できます。 一方、管理対象は主にサーバーやKubernetesなどに限られ、他クラウドのマネージドサービス全体を直接制御する製品ではありません。コスト最適化、請求データ統合、異常コスト検知、削減候補提示も非対応のため、費用管理まで同じ基盤で完結したい企業は別製品との併用を前提にして下さい。
価格
0円〜
サーバー
無料トライアルあり
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

クラウド横断の運用自動化タイプ ⚙️

このタイプが合う企業:

マルチクラウド環境の構築・運用を少人数で回す必要があるインフラチームや、Infrastructure as Code(IaC)を推進したいSRE・DevOpsチームの方に向いています。

どんなタイプか:

複数クラウドのインフラ構築、変更、監視などの定型運用をコードやワークフローで自動化するタイプです。再現性のある構成管理と作業ミスの抑制を重視します。

おすすめ製品3選

HashiCorp Terraform

複数クラウドの構築をコードで標準化したいチームの第一候補

HashiCorp Terraformは、クラウドごとの管理画面ではなくコードでインフラを定義し、AWS、Azure、Google Cloudなどを同じ作法で構築するIaCツールです。 テンプレートによる環境作成、構成変更履歴、リソース一括操作に対応し、FitGapでは中堅・中小企業シェアと連携評価がカテゴリ48製品中1位で、複数クラウドやSaaSをまたいで構成管理を標準化したいチームに向きます。 料金・導入しやすさの評価も高く、まず自動化基盤を小さく始めやすい点が強みです。 一方、GUI中心の非エンジニア運用には学習が必要で、異常コスト検知、削減候補提示、ポリシー違反の自動修復は非対応です。監視やコスト最適化まで単体で任せたい企業は、JP1 Cloud ServiceやServiceNow ITOMのような統合運用系も比較対象になります。
価格
0円〜
リソース/月
無料トライアルあり
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能
JP1 Cloud Service

JP1の運用手順を保ったままクラウドへ段階移行したい大企業におすすめ

JP1 Cloud Serviceは、オンプレミス運用で使われてきたJP1の監視・ジョブ管理・エンドポイント管理をSaaSで利用し、ハイブリッド環境をまとめて見たい企業向けの統合運用管理ツールです。 運用自動化、構成変更履歴、障害対応や変更申請を扱うITSM連携、運用者操作履歴、テンプレート環境作成に対応し、FitGapでは大企業シェアがカテゴリ48製品中2位、製造・金融・運輸郵便のシェアも1位タイです。 基幹業務のバッチや端末管理まで含め、既存の運用手順をクラウドへ段階移行したい大規模組織に向きます。 一方、料金評価は37位で無料プランもなく、標準導入サービスにまとまった初期費用がかかる場合があります。コスト最適化や予算管理、異常コスト検知は非対応のため、FinOps中心なら別のコスト管理製品との併用を見込む必要があります。
価格
要問合せ
無料トライアルあり
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能
ServiceNow ITOM

チケット駆動でクラウド運用の統制を固めたい大企業におすすめ

ServiceNow ITOMは、マルチクラウドの資産発見、構成管理データベース(CMDB)、インシデント対応、変更管理をServiceNow上でつなぎ、チケット駆動の運用自動化まで広げるエンタープライズ向けITOMです。 セキュリティ姿勢管理、ガバナンス統制、ITSM連携、ポリシー違反の自動修復、運用者操作履歴に対応し、FitGapでは機能性・セキュリティ評価がカテゴリ48製品中1位です。 クラウド構成を可視化し、承認や是正の流れまで統制したい大企業、金融・士業コンサルなど管理要求の強い組織に向きます。 一方、料金評価は37位で、クラウドコスト最適化や高度なAI運用機能は上位パッケージや追加契約が必要になる場合があります。初期設定やCMDB構築には専門知識と時間も要するため、軽量な構築自動化ならHashiCorp Terraform、JP1運用の延長ならJP1 Cloud Serviceも比較対象になります。
価格
要問合せ
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

比較すべき機能の優先度マップ

どこから比較すべきか

製品には数多くの機能がありますが、選定の決め手になるのは一部の機能だけです。そこで各機能を「多くの企業で必要か」と「製品ごとに対応が分かれるか」の2つの軸で4つに分け、比較する順番が分かるように並べました。下の表では、このページに登場した製品が各機能にどう対応しているかを、上から順に確認できます。
標準対応
オプション/条件付き
非対応

選定の決め手

マルチクラウド管理で費用削減、セキュリティ統制、構成変更の自動化まで重視する場合に、製品ごとの差が出やすい項目を確認します。
VMware Aria Cost
IBM Cloudability
Flexera FinOps
VMware Aria
Flexera Cloud Management
Microsoft Azure Arc
HashiCorp Terraform
JP1 Cloud Service
ServiceNow ITOM
請求データ統合
複数クラウドの請求データを取り込み統合して集計できるか
コスト配賦
部門やプロジェクト単位にコストを配賦できるか
異常コスト検知
通常と異なる急増などのコスト異常を検知できるか
削減候補提示
未使用や過剰なリソースの削減候補を提示できるか
セキュリティ結果統合
複数クラウドのセキュリティ検出結果を一元化して確認できるか
構成変更履歴
リソースの構成変更履歴を追跡できるか
テンプレートによる環境作成
標準テンプレートから環境を作成できるか

一部の企業で必須

FinOpsを細かく回す企業、公開リソースや権限リスクを厳しく見る業種、複数組織へレポートを分けたい運用では重点的に見ます。
VMware Aria Cost
IBM Cloudability
Flexera FinOps
VMware Aria
Flexera Cloud Management
Microsoft Azure Arc
HashiCorp Terraform
JP1 Cloud Service
ServiceNow ITOM
割引活用の可視化
予約割引や長期割引の適用状況を横断して把握できるか
公開リソース検出
インターネット公開状態のリソースを横断して特定できるか
権限リスク検出
過剰権限など権限上のリスクを検出できるか
コンプライアンス評価レポート
代表的なコンプライアンス基準に沿った評価レポートを出力できるか
テナント別レポート出力
管理単位ごとにコストやセキュリティのレポートを出力できるか

ほぼ全製品が対応

AWS・Azure・GCPを横断して複数アカウントをまとめる前提機能は、多くのマルチクラウド管理ツールで大きな差が出にくい項目です。
VMware Aria Cost
IBM Cloudability
Flexera FinOps
VMware Aria
Flexera Cloud Management
Microsoft Azure Arc
HashiCorp Terraform
JP1 Cloud Service
ServiceNow ITOM
AWS対応
AWS環境を統合管理の対象として扱えるか
Azure対応
Azure環境を統合管理の対象として扱えるか
GCP対応
GCP環境を統合管理の対象として扱えるか
複数アカウント統合
複数アカウントや複数契約を統合して管理できるか

優先度が低い

リソース関係の図示や操作履歴の細かな確認は便利ですが、費用最適化や統制、自動化の主要課題が固まった後に必要性を判断します。
VMware Aria Cost
IBM Cloudability
Flexera FinOps
VMware Aria
Flexera Cloud Management
Microsoft Azure Arc
HashiCorp Terraform
JP1 Cloud Service
ServiceNow ITOM
関連リソースの図表示
関連するリソース同士のつながりを図で表示できるか
運用者操作履歴
運用者の操作履歴を管理単位ごとに記録できるか

マルチクラウド管理ツールの選び方

このページでの絞り込み方

  1. 1
    タイプを見て、管理したい課題に近い製品を絞るクラウド費用の予実管理、統制、構築・変更の自動化では中心になる担当部門が変わります。まずは3タイプから、自社が最初に解決したい課題に近い製品群を選びます。タイプ別おすすめへ ↑
  2. 2
    外せない機能は、機能の優先度マップで確認する請求データ統合やコスト配賦は製品差が大きい項目です。セキュリティ姿勢管理や構成変更履歴も、必要性を先に整理します。必要な機能を先にそろえると、運用条件の比較に進みやすくなります。機能の優先度マップへ ↑
  3. 3
    運用・契約条件で比較するマルチクラウド管理ツールは、対象クラウドの範囲だけで使いやすさが決まりません。誰が日々使うか、検知後にどう動くかでも変わります。下の比較ポイントでは、機能の○×に加えて、導入後の体制や契約前にそろえたい条件を整理します。

ここからは、複数クラウドを日常運用に乗せるための条件をそろえます。費用管理と統制、構築自動化では使う部門と作業の流れが違います。管理範囲と主担当をそろえます。是正の進め方や導入時の支援も同じ粒度で考えると判断しやすくなります。

機能だけでは分かりにくい、運用・契約条件の比較ポイント

管理対象の広げ方

AWS・Azure・Google Cloudを併用していても、管理したい対象は企業ごとに違います。請求データをまとめたいだけの部門と、オンプレミスやKubernetesまで同じルールで扱いたい運用部門では、導入後に集めるデータと権限設計が大きく変わります。

製品の分かれ方:製品は大きく3通りです。クラウド費用を中心に集約する製品、Azureの管理基盤を他社クラウドやオンプレミスへ広げる製品、コードで複数クラウド構成を扱う製品があります。

  • クラウド費用を中心に集約する製品請求や利用額を部門・サービス単位で整理しやすい製品です。ただし構成変更やセキュリティ是正まで同じ画面で進めたい場合は、別の運用基盤も必要になります。代表製品:IBM Cloudability / Flexera FinOps
  • Azureの管理基盤を広げる製品Azure PortalやAzure Policyの運用に寄せて、他社クラウドやオンプレミス資産を扱いやすい製品です。ただし費用最適化や他クラウドの深い管理は、併用製品が必要になる場合があります。代表製品:Microsoft Azure Arc
  • コードで複数クラウド構成を扱う製品クラウドごとの画面操作を減らし、構成変更の手順をコードとして残しやすい製品です。一方、費用や監査の分析画面は別に用意する前提になりやすいです。代表製品:HashiCorp Terraform

主担当部門と運用会議の作り方

クラウド支出、セキュリティ統制、構築変更を同じ担当者だけで回す企業は多くありません。主導部門を決めないと、アラートやレポートが出ても対応の責任が曖昧になります。財務とセキュリティ部門、SREと情報システムの役割も合わせて整理する必要があります。

製品の分かれ方:製品は大きく3通りです。FinOpsチームが支出を管理する製品、クラウド推進組織やセキュリティ部門が統制する製品、SREや運用部門が変更作業を標準化する製品です。

  • FinOpsチームが支出を管理する製品財務と開発部門が同じコストデータを使い、予算や配賦を話し合いやすい製品です。ただし設定変更の実行責任は、各クラウドの運用担当に残る場合があります。代表製品:IBM Cloudability / Flexera FinOps
  • クラウド推進組織やセキュリティ部門が統制する製品複数環境の管理ルールをそろえ、リスクのある設定を横断的に追いやすい製品です。ただし現場の開発速度を落とさないよう、例外承認の流れを先に決める必要があります。代表製品:Microsoft Azure Arc
  • SREや運用部門が変更作業を標準化する製品構成変更をコードやワークフローに寄せ、手作業のばらつきを抑えやすい製品です。一方、財務部門向けの予算資料は別の仕組みで整える場合があります。代表製品:HashiCorp Terraform / ServiceNow ITOM

検知後の是正作業の進め方

予算超過やポリシー違反、構成のずれを検知しても、次の作業が手作業のままだと改善は続きません。少人数運用では通知先を絞る必要があり、大企業では承認やチケットの流れまで決めないと対応漏れが起きやすくなります。

製品の分かれ方:製品は大きく3通りです。分析結果をもとに担当者が対応する製品、ルールに沿って自動化を進める製品、チケットやワークフローで是正を管理する製品です。

  • 分析結果をもとに担当者が対応する製品コストや利用傾向を把握し、関係部門で対策を決めやすい製品です。ただし削減や設定変更をどこまで自動化するかは、別途ルール化が必要です。代表製品:IBM Cloudability
  • ルールに沿って自動化を進める製品削減ポリシーや構成コードを使い、繰り返し作業を標準化しやすい製品です。ただし自動実行の範囲を広げるほど、承認と戻し方の設計が必要になります。代表製品:Flexera FinOps / HashiCorp Terraform
  • チケットやワークフローで是正を管理する製品監視や変更の情報をインシデント対応につなげ、対応状況を追いやすい製品です。ただし初期設定では、既存のITSMや監視ツールとの役割分担を整える手間があります。代表製品:ServiceNow ITOM

導入方式と支援の受け方

マルチクラウド管理では、最初に接続するアカウントや権限を決めます。タグや部門コードの設計でも、運用のしやすさが変わります。試用で始めやすい製品でも、全社展開では既存の監視や会計、承認フローとのつなぎ込みが増えます。

製品の分かれ方:導入の進め方は大きく3通りです。自社で試しながら始める製品、ベンダーにデモや見積もりを相談する製品、既存プラットフォームの拡張として導入する製品です。

  • 自社で試しながら始める製品小さな構成で動作を確かめ、チーム内の標準手順を作りやすい製品です。ただし本番環境へ広げる前に、権限管理と変更承認を整える必要があります。代表製品:HashiCorp Terraform / Microsoft Azure Arc
  • ベンダーにデモや見積もりを相談する製品費用管理や統制の範囲を伝え、導入支援込みで計画を作りやすい製品です。ただし比較時は、同じクラウド数と部門数で条件をそろえる手間があります。代表製品:IBM Cloudability / Flexera FinOps
  • 既存プラットフォームの拡張として導入する製品すでに使っている運用基盤やITSMに寄せて、現場の手順を変えずに広げやすい製品です。ただし既存データの整備や連携設計に時間がかかる場合があります。代表製品:ServiceNow ITOM

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かんたんな質問に答えるだけで、あなたの要件が整理され、解消すべき注意点や導入までに必要なステップも分かります。

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よくある質問

マルチクラウド管理ツールでは何ができますか?

AWS・Azure・GCPなど複数のクラウドを一つの画面で横断管理し、コストの可視化や最適化・セキュリティの統制をまとめて行えます。近年はAIが無駄なコストの削減案を自動で示したり、ポリシー違反を検知して直したりする製品も登場しています。クラウドごとの個別管理から脱却できます。

複数クラウドのコストを抑えられますか?

抑えられます。IBM CloudabilityやFlexeraのようなFinOps型なら、クラウド横断で費用を可視化し、使われていないリソースや過剰なスペックを見つけて削減につなげられます。誰がどのクラウドで何に使っているかが分かるため、部門ごとの予算管理もしやすくなります。

セキュリティやガバナンスの統制にも使えますか?

使えます。ガバナンス統制型なら、クラウドごとにばらつく設定や権限を共通のルールで管理し、ポリシー違反を自動で検知できます。金融や医療・官公庁のように要件が厳しい業種ほど、クラウドが増えても統制を保ち、設定ミスによる情報漏えいを防ぎやすくなります。

マルチクラウド管理ツールの料金はどのくらいですか?

Microsoft Azure ArcやHashiCorp Terraformは無料から使い始められます。一方、IBM CloudabilityやFlexera・VMware Ariaといった統合管理製品の多くは要問い合わせで、管理するクラウドの規模やリソース数で費用が変わります。対象範囲を整理して複数社から見積もりを取るのが現実的です。

1つのクラウドだけの利用でも導入すべきですか?

利用しているクラウドが一つで、規模もまだ小さいなら、各クラウド標準のコスト管理やセキュリティ機能で足りることが多いです。複数のクラウドにまたがって費用や設定が見えにくくなり、個別管理が限界に近づいてから導入すると効果が出ます。まず課題が大きい領域から対象にすると無駄がありません。

※掲載している機能・対応範囲・料金は一般的な目安です。製品・プラン・契約条件により異なる場合があるため、導入前に各製品の最新の公式情報や比較表でご確認ください。

マルチクラウド管理ツールと関連カテゴリのシステム連携図マルチクラウド管理ツールと関連の深いカテゴリ

マルチクラウド管理ツールは単体の機能だけでなく、前後の業務システムと何を連携できるかで、入力負担や業務の進めやすさが変わります。

マルチクラウド管理ツールと関連カテゴリのシステム連携図
PaaSサーバソフトサーバー監視ツールIT資産管理ツールセキュリティAIリソース使用量を渡します。サーバー構成・稼働を渡します。クラウドリソースの稼働を受け取りますクラウド資産を受け取ります。クラウド構成・設定を受け取ります。マルチクラウド管理ツール複数クラウドの構成・費用・運用をまとめて管理します。

矢印の先がデータの受け手です。双方向は向きの異なる2本の矢印で表しています。 この内容は、代表的な連携例です。連携先・項目・頻度は、製品やプランによって異なります。