【2024年】零細企業向けの経費精算システムのおすすめ10製品（全87製品）を徹底比較！

SaaSアナリストリーダ。FitGapではバックオフィスをメインに40カテゴリの診断を担当。

岡田華弥

経費精算業務を全て自動化させる思想のため、出来ることが多い。自社の運用に本当に合っているかどうか考慮しないとコスパの悪い製品になってしまう。

過剰機能

基本的には大企業で使用することを想定されているソフト。中途半端に自動化を推進する目的で入れるのは悪手。

小規模利用

大規模ERPのSAPシリーズの一角として存在しているソフト。SAPを使用しない場合は、同じ提供元の製品で揃えられない。

シリーズ

Concur Expenseは、株式会社コンカーが提供する経費精算システムです。このシステムは世界で8000万人以上が利用しているシステムで、基本的な経費精算機能に加えて、ホテル、ICカード、タクシーの利用履歴の取込み、手当の自動計算、クレジットカードとの連携など、経費管理に関連する様々な機能を備えています。これにより、経費精算プロセスの自動化と効率化を実現し、企業の経理業務の負担を軽減します。株式会社コンカーはSAPの子会社で、Concur Expenseの他にも、請求書受領サービスの「Concur Invoice」や中小企業向けの経費精算システムの「Concur Expense Standard」などを提供しています。

大規模 81%

中規模 16%

小規模 3%

製造 49%

情報通信 13%

建設、不動産 9%

金融、保険 7%

その他の業種 7%

BORDER

Concur Travel

Gluegent Flow 情シスクラウド

ピカパカ出張DX

pipefy

Paylocity

経費精算のあらゆる局面を自動化させるという思想で出来ており、思想通りに運用が定着した場合は大きな効率化に繋がる。

自動化

自動化が進むと不正の入る余地がなくなるため、内部統制の強化に繋がる。従業員数が多いほどコストパフォーマンスが高い。

中堅企業以上

グローバル展開しているSAPと連携しているため、海外拠点で利用する場合もサポートが行き届いている。

海外

Concur Expense

SaaSアナリスト。FitGapではSEO、製品の強み注意点などのレポートを担当。

丹沢充裕


HRMOSシリーズは、運営会社の異なる製品をビズリーチ社が買収してシリーズ化したためか、シリーズ同士のデータ連携は弱い、場合によってはできないこともあります。シリーズ間での対象企業規模やサポート体制などが異なるため、シリーズ一括導入するメリットを受けにくいです。

シリーズ間の連携が不十分

本製品は、経費精算システム内での旅行、交通手段、宿の手配など出張管理に関する機能は備えていません。大企業向きの製品は経費精算をシステムの中で完結させたり、他のシステムとの連携をより密に行うことができる製品があるため、経費精算の高度なシステム化を目的とする場合は注意が必要です。

システム化は弱い

HRMOS経費は、中規模向きの機能を一通り備えていますが、小規模事業者にとっては使用頻度が低い機能も含まれています。小規模事業者などのシンプルな機能で十分な場合、初期設定の簡便さやコスト面で有利になる可能性があるため、小規模向きの製品も合わせて検討すべきです。

小規模企業にはオーバースペック

HRMOS経費（旧eKeihi）は、イージソフト株式会社が運営する経費精算システムです。イージソフト社は、創業以来経費精算システムの開発、運営をおこなっており、2021年にはビジョナルの子会社となりました。そのため、eKehiは、HRMOS経費としてHRMOSシリーズに参画しました。

中規模 66%

大規模 24%

小規模 10%

製造 30%

卸売、小売 18%

建設、不動産 16%

その他の業種 10%

情報通信 6%

SystemBox会計

POWER EGG

Wistant

Yoom

イージソフト社は、1999年に本製品をリリースしており、長年の実績のある製品です。また、親会社のビジョナル社は、東証グロースに時価総額1000億以上のユニコーン上場を果たしている、ITスタートアップの成長株です。運営基盤が安定した製品といえます。

老舗

HRMOS経費は、中規模で必要とされる標準機能を備えた製品です。同程度の企業規模を対象とした製品の中でも、バックオフィス向け、申請者向けの効率化する機能を一通り備えており、中規模向きの王道製品の一つといえます。また、現状小規模だが今後の成長を見越している企業にもおすすめの製品の一つです。

中規模事業者向け

HRMOS経費は、対象企業規模が同じ競合他社製品では別途利用料が発生する機能が基本プランに含まれており、料金設定が明瞭です。オプションで別途利用料が発生する機能の例としては、乗換案内との連携、領収書や購入履歴の各種取り込み機能、定期区間の自動控除、クレジットカード連携などです。これらの機能を複数必要とする場合は、本製品の方が低価格で利用できる可能性があります。

料金体系

HRMOS経費

SaaSアナリスト。筑波大学大学院卒業後、株式会社PIGNUSに入社。FitGapでは製品の強み注意点などのレポートを担当。

遠藤慎

標準機能が多く、導入初期の設定コストが多くかかるサービスです。会社の企業規模が小さく、複雑な機能が不要な場合や、シンプルなサービスを探している場合は向きません。導入前に要件を満たすかについての検討に加え、自社で運用できるか検討が必要です。

初期設定項目が多い

MAJOR FLOW Z KEIHIは、APIを利用してデータ連携できる会計ソフトが、勘定奉行クラウド会計のみです。他の会計ソフトと連携したい場合、CSV連携を利用必要があります。特に分業制の場合、データが同期していると、連携が取りやすいため、自社の会計ソフトと標準連携可能な製品も検討しましょう。

会計ソフトとのAPI連携

MAJOR FLOW Z KEIHIは、SuicaやPasmoなどのICカードの利用履歴は取り込むことができますが、Amazon businessの購入履歴の取り込み、タクシー、レンタカー、ホテルの利用履歴の取り込みなどの機能は備えていません。出張やAmazon businessの利用を頻繁に行う場合に注意が必要です。

オンライン決済の履歴取込

MAJOR FLOW Z KEIHIとは、パナソニック ネットソリューションズ株式会社が提供する経費精算システムです。同社は、本製品の他にも、MAJOR FLOWシリーズでワークフローシステムなども運営しています。MAJOR FLOW Z KEIHIはオンプレミス版のサービスで、大企業でも利用可能な標準機能を備えています。

中規模 56%

大規模 41%

製造 26%

卸売、小売 19%

その他の業種 17%

情報通信 11%

Garoon

勘定奉行クラウド

Microsoft SharePoint Online

kintone

desknet's NEO

transit manager

invoiceAgent 電子取引

invoiceAgent 電子契約

SVF Cloud

invoiceAgent AI OCR

パナソニック ネットソリューションズ株式会社は、1999年創業で、20年以上業務用ソフトウェアの開発、運営事業を継続しています。また、親会社はパナソニック インフォメーションシステムズ株式会社です。安定した資本基盤と長年の業界経験の基に提供されている製品といえます。

パナソニック ネットソリューションズ社は、上述の通り、MAJOR FLOWシリーズを提供しており、ワークフローシステムや勤怠管理システムをまとめて導入することができます。運営会社を揃えることは、UIの統一による学習コストの削減、アカウントやマスタ管理の工数削減、サポート窓口の一元化などのメリットがあります。

経費精算システムは、クラウドのみで提供するサービスが増えていますが、MAJOR FLOW Z KEIHIはオンプレミスで提供されています。独自のセキュリティ要件がクラウドでは満たせない、自社向けのカスタマイズが必要などの場合に適した製品です。

オンプレミス対応

MAJOR FLOW Z KEIHI

Traveler'sWANの自社の要件に合わせたカスタマイズは、一見魅力的に見えますが、コンサルティング、開発といった導入前の初期費用がかかります。また、個社の要件の場合、保守にかかるサポート費用または自社のエンジニアリソースを必要とします。個別要件を追加すると、クラウド型のメリットであるソフトウェアの保守などの管理コストの削減メリットが小さくなる可能性があります。本製品に限らず、業務をシステムに合わせられず、導入失敗する事例はあとを絶たないので注意が必要です。

個別開発のリスク

Traveler'sWANは、OCRを利用した領収書の取り込み機能を備えていません。また、Amazon businessの購入履歴の取り込み、タクシー、レンタカーの利用履歴の取り込みなどの機能備えていません。領収書を伴う申請の頻度が高い場合、申請者の負担が大きいため、取り込み機能が充実した製品も合わせて検討してみましょう。

取り込み機能不足

Traveler'sWANは、小規模の事業者でも使用できるプランを用意していますが、出張手配やワークフローの細かい設定など、標準機能がリッチで小規模事業者では持て余す可能性が高いです。機能が多いとそれだけ初期設定が複雑になりかえって運用しにくくなることがあるため、中規模以上向きの製品です。

小規模には不向き

Traveler'sWANは、株式会社日立システムズが提供する経費精算システムです。このシステムは、クラウドおよびオンプレミスの両方で提供されており、出張の手配や経費申請、ワークフロー機能、日本円以外での精算機能など、経費精算に関連する多様な機能を備えています。販売から25年以上が経過した長期の提供実績のある製品で現在125万ユーザーに利用されています。株式会社日立システムズは、Traveler'sWANの他にもそれぞれの商慣習に合わせた販売管理システム「FutureStage」や統合基幹業務ERPシステムの「Ross ERP」など大型のパッケージシステムを提供しています。

大規模 85%

中規模 13%

小規模 2%

情報通信 37%

金融、保険 13%

建設、不動産 6%

その他の業種 4%

Oracle E-Business Suite

X-point Cloud

OBIC7

MJSLINK DX

Oracle PeopleSoft

FutureStage 製造業向け生産管理システム

COMPANY 人事管理システム

リシテア/就業管理

SAP S/4HANA Cloud

SAP HANA Cloud

SAP Business One

SAP Business ByDesign

SAP Customer Data Cloud and SAP Customer Data Platform

FutureStage 食品卸向け販売管理システム

FutureStage 卸売業向け販売管理システム

Traveler'sWANは、汎用型の業務用ソフトウェア（SaaS）でありながら、個社の独自要件に合わせた開発を行っており、詳細な要件にも対応できます。自社開発の社内システムなどは避けたいが、自社の細かい要件に対応したいという大企業に適した製品です。

カスタマイズ性

日立システムズ社は、25年以上業務用ソフトウェアの開発、運営事業を継続しています。また、親会社は日立製作所で、東証プライム上場で日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つの日本でも有数の大企業です。安定した資本基盤と長年の業界経験の基に提供されている製品といえます。

Traveler'sWANは、オンプレミス型とパブリッククラウド型のSaaS型に加えて、プライベートクラウド型の製品を提供していることが特徴的です。プライベートクラウドはオンプレミス型よりも費用を抑えつつ、自社基準のシステム要件、セキュリティ要件などに合わせることができるメリットがあります。自社の状況に合わせた柔軟な提供形態を選択することができます。

豊富な提供形態

Traveler'sWAN

多岐にわたる業務範囲をサポートする一方で、特定の専門ソフトと比較すると機能の細かさでは劣る場合がある。例えば交通費精算機能の場合、自動ルート検索や既存予約サイトとの直接連携はサポートしていません。

機能の充実度

スマートフォンアプリも提供されていますが、機能ごとに別アプリとしての提供されているため、管理や使い勝手に課題があります。特にスマートフォン利用に不慣れな人は利用が難しい場面も考えられます。

スマートフォンアプリ

NI Collabo 360への依存度が高まることで、他社製品への乗り換えコストや、製品のアップデートや障害の影響を直接受けるリスクが高まります。

ベンダーロックイン

NI Collabo 360は、株式会社NIコンサルティングが提供するクラウド型のグループウェアです。社内コミュニケーションやタスク管理を効率化するための多彩な機能を備え、業務の円滑化を支援します。主な機能には、工数管理、掲示板、ワークフロー、タスク管理、経費精算機能などがあります。株式会社NIコンサルティングは営業支援ツールの「Sales Force Assistant 営業支援AO」などの、様々なカテゴリの製品を提供しています。これらの製品は、マーケティングオートメーション、カスタマーサポート、営業支援などの分野で活用されています。

小規模 48%

中規模 48%

大規模 4%

製造 35%

卸売、小売 22%

その他の業種 16%

情報通信 9%

nyoibox

PCAクラウド会計

PCAクラウド社会福祉法人会計

PCAクラウド公益法人会計

PCAクラウド建設業会計

PCAクラウド法人税

PCAクラウド人事管理hyper

PCAクラウド法定調書

PCAサブスク法定調書

PCAクラウド商管

PCAクラウド固定資産

PCAサブスク商管

PCAサブスク固定資産

PCAサブスク固定資産hyper

マネーフォワード Admina

PCAサブスク会計

PCAサブスク会計hyper

PCAサブスク給与

PCAサブスク給与hyper

PCAクラウド個別原価会計

PCAサブスク個別原価会計

Sales Force Assistant 顧客深耕R

Sales Force Assistant 顧客深耕AO

Sales Force Assistant 顧客深耕

Sales Force Assistant 顧客創造R

Sales Force Assistant 顧客創造

Sales Force Assistant 深耕創造

月額費用

NI Collabo 360は、グループウェアだけでなく、経費精算、ワークフロー、勤怠管理などの幅広い機能を一つのプラットフォームで提供します。これにより、特定の企業規模では一つのアプリケーションでバックオフィスの多くの業務を効率的に管理できます。

多機能

提供元である株式会社NIコンサルティングが開発している国産SFAやnyoiboxとのスムーズなデータ連携が実現できます。

自社製品との連携

2種類のプラン(クラウド版・パッケージ版)があり、クラウド版は月額360円から利用可能です。複数のバックオフィス機能を一つの製品で提供する点を考えると、非常にコストパフォーマンスが高いです。

コストパフォーマンス

NI Collabo 360

OCRによる取り込み機能は備えているものの、領収書取り込みや旅費の精算履歴の取り込み機能が、他社製品比べて弱いです。具体的には、スキャン取り込み、ICカードリーダーによる取り込み、タクシー、ホテル、レンタカー、新幹線の利用履歴の取り込み機能などがありません。

経費精算システムの中では尖った立ち位置はありません。上記の強み以外は、可もなく不可もない製品です。

市場の立ち位置

新卒採用に特化した採用管理システムであり、中途採用に適していません。このシステムは、複数の媒体からのシームレスな連携やリファラル採用機能を備えていないため、総合的な採用戦略には向かない可能性があります。新卒採用以外の採用活動を行う企業には、他の採用管理システムの検討が必要です。

新卒一括採用に特化

ジンジャー経費は、jinjer株式会社が運営する経費精算システムです。jinjer社は、ジンジャー経費の他に、人事管理システム、勤怠管理システム、給与計算ソフト、ワークフローシステム、電子契約システムの製品をジンジャーシリーズと展開しています。

小規模 29%

大規模 23%

卸売、小売 29%

製造 22%

医療、福祉 14%

その他の業種 11%

情報通信 7%

HENNGE One

Google Workspace

Azure Active Directory

ジンジャー経費は、ジンジャーシリーズの製品です。ジンジャーシリーズをまとめて利用すると、人事データベースを一元化することができ、組織再編や人事異動に伴う人事マスタ更新作業の工数を削減できます。ジンジャーシリーズのような、シリーズがカテゴリごとに分かれていると、バックオフィス系のシステムを一変させる必要がなく、システム導入を部門ごとに順次行うことができるため、導入に伴う負荷を調整できるメリットもあります。

ジンジャー経費のユーザーの人数規模ごとの内訳は、100名未満25％、100名以上1000名未満47％、1000名以上28％と幅広い規模で使用されています（Jinjer社、「経費精算システム・クラウドソフトのジンジャー（jinjer）経費｜アプリにも対応」のよくある質問より引用）。また、経費精算システムは利用最低人数が設けられていたり、最小で50アカウントからの従量課金体型の製品もありますが、本製品は小規模事業者が使用できない、割高になるような制限がありません。幅広い企業規模で使用できる製品といえます。

全企業規模に対応

ジンジャー経費

株式会社電通国際情報サービスが提供する経費精算システムです。レシートの自動読み取り、経費申請のワークフロー自動化、承認プロセスの簡素化などの機能を備え、経費精算の時間と労力を大幅に削減し、透明性とコンプライアンスの向上を実現します。同社は、この他にもSTAFFBRAINやCi*Xシリーズ、POSITIVEシリーズなど多岐にわたるビジネスソフトを提供しています。

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