営業担当者が頻繁に外出する企業では、タブレット対応の年末調整ソフトが威力を発揮します。顧客訪問の合間や移動中にタブレットで年末調整データを確認でき、急な問い合わせにもその場で対応できます。また、営業車内でも安定した操作が可能で、パソコンを持ち歩く必要がなくなります。

複数の拠点を持つ企業では、各支店でタブレットを活用した年末調整業務が効果的です。本社から離れた店舗でも、店長や管理者がタブレット1台で従業員の年末調整状況を把握できます。さらに、狭いバックオフィスでもタブレットなら場所を取らずに作業を進められ、店舗運営に支障をきたしません。

クラウド型は、インターネット接続があればどこからでもアクセスできるタイプです。タブレットのWebブラウザを通じて利用し、データは全てクラウド上に保存されます。そのため、タブレットの容量を気にせずに利用でき、複数の端末からも同じデータにアクセス可能です。一方で、インターネット接続が不安定な環境では操作に支障が出る場合があります。

専用アプリ型は、タブレットに直接インストールして使用するタイプです。オフライン環境でも基本的な操作が可能で、タッチ操作に最適化されたデザインが特徴です。また、タブレットのカメラ機能と連携して書類をスキャンできる機能も備えています。ただし、アプリの更新やデータの同期には定期的なインターネット接続が必要です。

スマホ・タブレット対応のSmartHRでは、従業員がチャットで年末調整の疑問を入力すると、AIアシスタントが事前登録資料をもとに自動応答し、担当者の負荷を大幅削減。国内BIPROGYも対話型チャットボットで年末調整の問い合わせを自動対応し、担当者への問合せ件数を約73％削減しています。海外でも共通の質問にはチャットボットが回答し、HRシステムが24時間体制で支援します。

Money Forwardはバックオフィス業務向けに、次タスク提案やリマインドを自律的に実行するAIエージェントを計画中です。EYは複数の“マイクロエージェント”がプロセス全体を自動化し、担当者はオーケストレーションエージェントとのやり取りだけで済む仕組みを紹介しています。エージェントAIは業務を自動化・加速し、担当者をより戦略的な業務へ集中させると指摘されています。