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設計・作図(CADなど)おすすめ12選|価格帯別の選び方ガイド

更新:2026/4/9
設計・作図に使うCADソフトは、完全無料の2D専用ツールから年間100万円を超えるハイエンド3Dソリューションまで、価格帯が非常に幅広いカテゴリです。近年はAI支援による自動作図やクラウドベースの共同編集など新しい潮流も加わり、価格と機能の組み合わせがますます多様化しています。FitGapでは、この価格差の大半は「2D/3Dの対応範囲」「業種特化モジュールの有無」「ライセンス体系の違い」という3つの軸で説明できると考えています。本ガイドでは、価格帯ごとに4つのタイプへ分類した上で主要12製品を紹介し、要件の優先度整理から5年間の総コスト比較まで、実務で使える選定ステップを解説します。
FitGapにおけるすべての評価は、公平性を最優先に、客観的なアルゴリズムを用いて計算されています。製品の評価方法は「FitGapの評価メソッド」、シェアデータの算出根拠は「シェアスコアの算出方法」をご覧ください。

目次

1
タイプ別おすすめ製品
無料・低価格タイプ 💰
Jw_cad
/ FreeCAD
/ SketchUp
中価格帯2D・互換CADタイプ 📐
図脳RAPIDPRO
/ ARES
/ BricsCAD
ミッドレンジ3D CADタイプ 🏭
SOLIDWORKS 3D CAD
/ Autodesk Fusion 360
/ Autodesk Inventor
ハイエンド3D CADタイプ 🚀
CATIA
/ NX
/ Creo Parametric
企業規模
個人事業主
その他
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タイプ別お勧め製品

無料・低価格タイプ 💰

このタイプが合う企業:

個人事業主・フリーランス、CAD初学者、2D作図が中心の小規模設計事務所、コストを抑えて試験導入したい中小企業

どんなタイプか:

「まずはコストをかけずにCADを始めたい」「個人や小規模事務所で2D図面が描ければ十分」という方に選ばれるタイプです。無料ソフトや年間数万円以下の製品が中心で、導入のハードルがもっとも低いため、CAD未経験のスタッフを抱える現場や、費用対効果を見極めてから本格導入を判断したい企業に適しています。FitGapとしては、このタイプは2D作図の基本機能に関しては実務レベルを十分にカバーできると考えていますが、3Dモデリング・高度なシミュレーション・大規模アセンブリといった用途には対応しきれず、組織が拡大したりプロジェクトが複雑化した段階で上位タイプへの移行を迫られるケースが大半です。

このタイプで重視すべき機能:

🔄DWG/JWW互換性
無料・低価格帯では、取引先とのデータ受け渡しで問題が起きないかが最大の確認ポイントです。DWGやJWWの読み書き精度は製品ごとに大きく異なり、レイヤー構造やハッチング・寸法線の崩れが実務で致命傷になることがあります。FitGapでは、導入前に取引先の主要ファイル形式で必ずテスト変換を行うことを推奨しています。
📜商用利用ライセンスの範囲
無料CADの中には個人利用のみ許可で商用不可のもの、一定売上以下のスタートアップのみ無料のものなど、ライセンス条件が細かく分かれています。後から違反が発覚すると法的リスクだけでなく、蓄積した図面資産の継続利用にも支障が出ます。製品ごとに商用利用時の条件・売上制限・教育機関向け特例の有無を事前に確認してください。

おすすめ製品3選

Jw_cad
おすすめの理由
完全無料で商用利用も可能という点が最大の強みです。日本の建築・土木業界で圧倒的に普及しているため、公共工事や中小建設会社との図面やり取りにもっとも支障が出にくい製品といえます。同タイプのFreeCADやSketchUpと異なり、国内の実務慣行に合った寸法記入方式や用紙設定が最初から揃っている点が、現場で即戦力になる理由です。
価格
0円~
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
メリットと注意点
仕様・機能
おすすめの理由
無料ながら3Dパラメトリックモデリングに対応している貴重な選択肢です。Jw_cadが2D専用であるのに対し、FreeCADは簡易的な3D設計やSTEP/IGESファイルの閲覧にも使えるため、取引先から3Dデータを受け取る機会がある現場に向いています。ただし日本語情報やサポート体制は限られるため、自力で調べながら進められるスキルが必要です。
価格
0円~
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
メリットと注意点
仕様・機能
おすすめの理由
直感的な操作で3Dモデルを素早く作成できるため、建築のプレゼンテーションやボリューム検討など、精密さよりもスピードと視覚的な伝わりやすさが求められる場面に最適です。Jw_cadのような2D製図精度は期待できませんが、クライアントへの提案段階で3Dパースを安価に作りたい設計事務所や内装デザイナーに多く選ばれています。
価格
0円~
月/ユーザー
無料トライアルあり
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
メリットと注意点
仕様・機能

中価格帯2D・互換CADタイプ 📐

このタイプが合う企業:

AutoCADからのコスト削減を図る中小〜中堅企業、2D設計が業務の中心である製造業・建設業、複数席のライセンスコストを抑えたい組織

どんなタイプか:

年間5万〜20万円程度の価格帯で、AutoCAD互換のDWG編集や国産2D CADの充実した作図機能を求める企業が選ぶタイプです。FitGapでは、「AutoCADは高すぎるが、無料ソフトではサポートや機能に不安がある」という課題を抱える企業にとって、もっとも費用対効果が高いゾーンだと考えています。取引先がAutoCADを標準としている場合でも、互換CADであれば大きな支障なく業務を回せるケースが多いです。ただし、3D設計への本格移行やBIM対応が求められるフェーズでは機能的な限界を感じやすく、上位製品への乗り換えコストが追加で発生する点に注意が必要です。

このタイプで重視すべき機能:

⌨️AutoCADコマンド互換率
互換CADを選ぶ際にもっとも注目すべきは、コマンド体系やショートカットキーがどこまでAutoCADと一致しているかです。製品によってはコマンド名が同じでも挙動が微妙に異なるケースがあり、既存スタッフの再教育コストに直結します。FitGapでは、トライアル期間中に自社で頻用するコマンド上位20個程度を実際に操作して差異を確認することを強く推奨しています。
🔑ライセンス体系の柔軟性
この価格帯では永久ライセンスとサブスクリプションの両方を提供している製品と、サブスクのみの製品が混在しています。席数が多い企業では年間コストの差が数十万円に膨らむため、永久ライセンスの有無やネットワークライセンス(フローティング)への対応可否が選定の分かれ目になります。保守契約の更新費用も含めたTCO(総保有コスト)で比較することが重要です。

おすすめ製品3選

図脳RAPIDPRO
おすすめの理由
国産2D CADとして機械製図に必要な機能を過不足なく備えており、日本語マニュアルやサポートの手厚さで群を抜いています。同タイプのARESやBricsCADがAutoCAD互換を売りにするのに対し、図脳RAPIDPROは独自のUIで直感的な操作性を重視しているため、AutoCAD経験がない現場でもスムーズに定着しやすいのが強みです。特に製造業の中小企業で部品図・組立図を中心に描く現場に適しています。
価格
¥38,500
1年間/ライセンス
無料トライアルあり
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
メリットと注意点
仕様・機能
おすすめの理由
DWG互換のAutoCAD代替CADとして、Windows・macOS・Linuxのマルチプラットフォームに対応している点が大きな差別化要素です。図脳RAPIDPROが国産UIの操作性を重視するのに対し、ARESはAutoCADユーザーがほぼそのまま移行できるコマンド互換性を最優先に設計されています。複数OSが混在する環境や、AutoCADからのコスト削減を第一に考える企業に最適です。
価格
要問合せ
無料トライアルあり
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
メリットと注意点
仕様・機能
おすすめの理由
2D互換だけでなく、上位グレードでは3DモデリングやBIM機能まで拡張できるため、現在は2Dメインだが将来的に3Dへ段階移行したい企業に向いています。ARESと同じくAutoCAD互換路線ですが、BricsCADはAI支援による図面整理機能やダイレクトモデリングなど、独自の付加価値が充実しています。長期視点で投資対効果を最大化したい企業におすすめです。
価格
$314
無料トライアルあり
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
メリットと注意点
仕様・機能

ミッドレンジ3D CADタイプ 🏭

このタイプが合う企業:

機械部品・装置設計を行う中堅製造業、建築BIMを本格運用する設計事務所、3D設計を新たに導入したい企業の設計部門

どんなタイプか:

年間10万〜50万円程度のサブスクリプション、または永久ライセンスで100万〜170万円程度の価格帯に位置する、3D設計の主力クラスです。FitGapでは、日本の製造業・建築業において最も導入実績が多い価格帯であり、「機能と価格のバランスが最もよいゾーン」と評価しています。パラメトリックモデリングやアセンブリ設計、基本的なシミュレーション機能を備えており、中堅企業の設計部門が標準的に必要とする要件の大半をカバーできます。一方で、数万点規模の超大規模アセンブリや、航空宇宙級の曲面モデリング精度が求められる場面では処理性能や機能面で限界があり、ハイエンドCADへの移行が必要になります。

このタイプで重視すべき機能:

⚙️アセンブリ処理性能
ミッドレンジ3D CADを選ぶ際にもっとも差が出るのが、大規模アセンブリの処理速度です。数百〜数千部品レベルの組立モデルを日常的に扱う場合、製品によって操作レスポンスに大きな差が生まれます。カタログスペックだけでなく、自社で実際に扱うデータサイズに近いサンプルでベンチマークテストを行い、回転・断面表示・干渉チェック時の速度を実機で確認してください。
🔗CAM/CAE連携の範囲
同じミッドレンジでも、CAM(加工パス生成)やCAE(構造解析・熱解析)をソフト内で完結できる製品と、外部ツール連携が前提の製品とで運用コストが大きく変わります。特にAutodesk Fusionのように設計・CAM・基本CAEをワンパッケージで提供する製品と、SOLIDWORKSのようにグレード別にCAE機能を追加購入する製品では、トータル費用に数十万円の差が出るため、自社の加工・解析ニーズを先に明確にした上で比較することが重要です。

おすすめ製品3選

SOLIDWORKS 3D CAD
おすすめの理由
機械系3D CADとして国内シェアトップクラスを誇り、代理店網・教育コンテンツ・ユーザーコミュニティの厚みが他製品を圧倒しています。Autodesk Fusionがクラウドベースのオールインワンを志向するのに対し、SOLIDWORKSはデスクトップ環境での安定性と豊富なアドイン生態系が強みです。特に取引先との3Dデータ授受でSOLIDWORKS形式を指定されるケースが多い製造業には事実上の標準選択肢といえます。
価格
$846
四半期/ユーザー
無料トライアルあり
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
メリットと注意点
仕様・機能
Autodesk Fusion 360
おすすめの理由
3Dモデリング・CAM・基本CAE・レンダリングをひとつのサブスクリプションで利用でき、ミッドレンジの中では突出したコストパフォーマンスを持っています。SOLIDWORKSがデスクトップ完結型なのに対し、Fusionはクラウドデータ管理により場所を選ばず設計・共有できる点が差別化要素です。スタートアップや小規模チームで初めて3D CADを導入する際に、初期投資を抑えながら幅広い機能を使い始められるのが最大の利点です。
価格
$85
月額/ユーザー
無料トライアルあり
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
メリットと注意点
仕様・機能
Autodesk Inventor
おすすめの理由
AutoCADとの高い親和性を活かし、既存の2D図面資産をスムーズに3Dへ移行できるのが特長です。SOLIDWORKSと機能的に競合しますが、InventorはAutoCADユーザーが多い組織での導入障壁が低く、iLogicによるルールベースの設計自動化に強みがあります。AutoCADのサブスクリプションとバンドルで割安になるプランもあるため、すでにAutodesk製品を利用している企業には特にメリットの大きい選択肢です。
価格
US$320
月額/1ユーザー
無料トライアルあり
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
メリットと注意点
仕様・機能

ハイエンド3D CADタイプ 🚀

このタイプが合う企業:

自動車・航空宇宙メーカーおよびそのTier1サプライヤー、大規模プラント設計企業、大手メーカー指定CADに準拠する必要がある下請け企業

どんなタイプか:

年間50万〜100万円超、永久ライセンスでは150万〜数百万円に達する最上位の価格帯です。航空宇宙・自動車・大型産業機械など、数万点規模のアセンブリや高精度な曲面モデリング、高度なシミュレーションが不可欠な業界で選ばれています。FitGapとしては、「取引先の大手メーカーが指定するCADに合わせざるを得ない」という理由で導入するケースが非常に多いと認識しています。機能面では他タイプを圧倒しますが、ライセンス費用だけでなく、高性能ワークステーションの調達や専門教育の投資も大きくなるため、総コストは表示価格の2〜3倍に膨らむことも珍しくありません。中小規模の設計案件にはオーバースペックとなりやすく、その場合はミッドレンジで十分な可能性があります。

このタイプで重視すべき機能:

✈️大規模アセンブリと曲面精度
ハイエンド同士でも、得意とするモデリング領域には明確な差があります。CATIAはクラスA曲面と呼ばれる意匠面の造形精度で他を圧倒し、NXは数万点規模の超大規模アセンブリの処理速度に定評があります。自社の設計対象が「意匠性の高い曲面」なのか「大量部品の組立管理」なのかによって最適解が変わるため、導入前に自社案件の特性を正確に見極めることが重要です。
🗄️PLM/PDMとの統合度
ハイエンドCADの真価は、設計データを製品ライフサイクル全体で管理するPLM/PDMシステムとの統合にあります。CATIAは同社の3DEXPERIENCEプラットフォームと、NXはTeamcenterと密に連携する前提で設計されており、他社PLMとの組み合わせでは機能が制限されるケースがあります。CAD単体の価格だけでなく、自社のPLM戦略との整合性を事前に確認してください。

おすすめ製品3選

おすすめの理由
自動車・航空宇宙業界でのデファクトスタンダードであり、クラスA曲面モデリングの精度では業界随一です。NXやCreoが大規模アセンブリ管理やパラメトリック設計の効率を重視するのに対し、CATIAは意匠デザインから構造解析までを3DEXPERIENCEプラットフォーム上で一気通貫に管理できるのが最大の強みです。特にトヨタ・ホンダなど国内大手自動車メーカーのサプライチェーンに属する企業では、取引先指定により事実上の必須選択肢となっています。
価格
$7,080
ユーザー
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
メリットと注意点
仕様・機能
おすすめの理由
シーメンス社が提供する統合ソリューションで、CAD・CAM・CAEをシームレスに切り替えられる点が際立っています。CATIAが意匠面の造形力を強みとするのに対し、NXは超大規模アセンブリのハンドリング性能と、Teamcenterとの緊密なPLM連携で差別化されています。重工業・産業機械など、部品点数の多い装置設計を行う大企業に特に適しています。
価格
要問合せ
無料トライアルあり
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
メリットと注意点
仕様・機能
Creo Parametric
おすすめの理由
PTC社が長年培ってきたパラメトリック設計の元祖的存在で、設計変更の追従性と履歴管理の堅牢さに定評があります。CATIAやNXと比較して、純粋なパラメトリックモデリングの厳密さと、金型・板金設計など製造工程に直結する専門モジュールの充実度が強みです。設計変更が頻繁に発生する精密機器メーカーや、設計から製造まで一貫してパラメトリック手法で管理したい企業におすすめです。
価格
要問合せ
無料トライアルあり
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
メリットと注意点
仕様・機能

要件の優先度のチャート:比較すべき機能はどれか

要件の優先度チャートとは?

製品の機能は多岐にわたりますが、選定の結果を左右するのは一部の機能です。 FitGapの要件の優先度チャートは、各機能を"必要とする企業の多さ"と"製品ごとの対応差"で4つに整理し、比較の優先順位をわかりやすく示します。

選定の決め手

📐2D/3D対応範囲と価格バランス
CADソフトの価格差を最も大きく左右するのが、2D作図だけで済むのか3Dモデリングまで必要なのかという点です。2D専用ソフトは年間数万円台から利用できますが、3D対応になると一気に数十万円台へ跳ね上がります。FitGapでは、まず自社の設計業務が2Dで完結するのか、3Dが不可欠なのかを明確にすることが、無駄なコストを避ける最大のポイントだと考えています。
💳ライセンス体系(サブスク vs 買い切り)
近年はサブスクリプション型が主流になりつつありますが、買い切り型やネットワークライセンス型が残っている製品もあります。サブスクは初期費用を抑えられる反面、長期利用ではトータルコストが膨らみます。買い切り型は初期投資が大きいものの、5年以上使う場合に逆転することもあります。FitGapとしては、利用予定年数とユーザー数の掛け算で総額を比較することをおすすめします。
🏗️業種特化モジュールの有無
建築・土木向け、機械設計向け、プラント設計向けなど、業種に特化したモジュールやテンプレートが用意されているかで価格も使い勝手も大きく変わります。汎用CADに後からアドオンを購入すると割高になるケースが多いため、最初から業種特化製品を選ぶ方がトータルで安くなることも珍しくありません。
👥同時利用ユーザー数と課金単位
1ユーザーごとの指名ライセンスか、同時接続数ベースのフローティングライセンスかで、費用構造がまったく異なります。設計部門が少人数なら指名ライセンスで十分ですが、複数部署で断続的に使うならフローティングの方がコストを抑えられます。製品によって選べるライセンス形態が違うので、必ず確認してください。
🖥️必要なPC・ハードウェアスペック
ソフト本体の価格だけでなく、快適に動作するPCスペックも実質コストに含まれます。ハイエンド3D CADではワークステーション級のGPUやメモリが必要で、PC1台あたり30〜50万円の追加投資が発生することもあります。FitGapでは、ソフト代+ハード代の合計で比較することを強くおすすめしています。
🆓無料版・低価格版の制約範囲
Jw_cadやFreeCADのように完全無料で使える製品や、Fusion 360のように個人・スタートアップ向けの無料プランを提供している製品もあります。ただし、商用利用の可否、出力形式の制限、サポートの有無など制約が異なるため、業務利用に耐えるかどうかを必ず検証してください。
🔄データ互換性(DWG/DXF対応)
取引先や協力会社とのデータ受け渡しに支障が出ると、変換ソフトの追加購入や手戻り工数というかたちで隠れコストが発生します。特にDWG形式の読み書き精度は製品ごとに差があり、互換CADを選ぶ際は実データでの検証が欠かせません。

一部の企業で必須

🏢BIM対応(建築設計の場合)
建築分野では国土交通省のBIM推進もあり、BIM対応が求められるケースが増えています。ただし機械設計や電気設計では不要なため、建築・建設業界の方だけが重視すべき要件です。RevitやArchiCADなどBIM専用製品は価格帯が高めになります。
🔬シミュレーション・解析機能
構造解析や熱流体解析などのCAE機能が統合されている製品は、別途解析ソフトを購入する必要がなくなる反面、ライセンス費が上乗せされます。試作コストを減らしたい製造業では投資対効果が高いですが、作図だけの用途なら不要です。
📁PDM/PLM連携
設計データのバージョン管理や承認ワークフローを組織的に運用する必要がある中〜大規模の設計部門では、PDM/PLM連携が重要になります。SOLIDWORKSやCATIAなど、同一ベンダーのPDMと密に連携できる製品を選ぶとスムーズです。
☁️クラウドコラボレーション機能
複数拠点やリモート環境で設計データを共同編集・レビューしたい場合に必要です。OnshapeやFusion 360のようにクラウドネイティブな製品はこの点で優れていますが、セキュリティポリシーが厳しい企業では導入が難しいこともあります。
⚙️マクロ・API拡張性
設計業務の自動化やカスタムツール開発を行いたい場合に重視すべき要件です。AutoCADのAutoLISPやSOLIDWORKSのVBAマクロなど、対応する言語や拡張の自由度は製品によって大きく異なります。開発工数も実質コストに含めて評価してください。
🔩大規模アセンブリ処理性能
数千〜数万パーツのアセンブリを扱う場合、処理性能が業務効率に直結します。CATIAやNXは大規模アセンブリに強い一方、価格も高額です。自社で扱う最大パーツ数を基準に、必要十分な性能の製品を選ぶことがコスト最適化につながります。

ほぼ全製品が対応

📄DWG/DXFファイルの入出力
現在販売されているほぼすべてのCADソフトがDWGおよびDXF形式の読み書きに対応しています。業界標準フォーマットとして定着しているため、この機能自体で製品を絞り込む必要はありません。
🖨️PDF出力・印刷機能
図面のPDF出力や各種用紙サイズへの印刷機能は、ほぼ全製品が標準で備えています。取引先への図面提出に必須の機能ですが、対応差はほとんどないため選定基準にはなりにくいです。
📚レイヤー管理
図面要素をレイヤーごとに分けて管理する機能は、2D/3Dを問わずほぼすべてのCADに搭載されています。基本的な設計作業に不可欠な機能ですが、製品間の差異はわずかです。
📏寸法・注釈ツール
寸法線の記入や注釈の追加といった基本的な製図ツールは、どの製品でも標準搭載されています。JIS規格への対応度に多少の差はありますが、大きな選定要因にはなりません。

優先度が低い

🎨レンダリング・ビジュアライゼーション
フォトリアリスティックなレンダリング機能は見栄えの良いプレゼン資料を作る際に便利ですが、日常の設計・作図業務では使用頻度が低いです。必要な場合でも専用レンダリングソフトを別途導入する方がコスパが良いケースが多いです。
🎬アニメーション・動画出力
組立手順の動画化や機構のアニメーション表示は、営業提案やマニュアル作成で活用できますが、CAD選定の主要な判断基準にはなりにくいです。FitGapとしては、まず設計の本質的な機能と価格を優先し、こうした付加機能は後から検討することをおすすめします。

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