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POSとは?

更新:2024年10月30日

POSはPoint Of Salesの「販売時点情報管理」を意味し、POSシステムは物品やサービスの提供時に情報を記録、修正するシステムです。クリニックでは、診療費の会計や医薬品の在庫管理、診療報酬の請求処理などに活用されます。バーコード読取により診療内容、診療時刻、診療科、価格、患者の属性などを記録することができ、それらを基に患者の傾向やクリニックの運営状況を分析することが可能です。POSシステムは医療機関においても広く活用されており、キャッシュレス決済の拡大や在庫管理などのDX推進にも寄与しています。

pros

導入メリット

金銭管理の効率化と時間の節約

POSレジでのバーコード読取により、金額や診療内容の打ち間違いを防ぐことができます。また、POSレジの多くはクレジットカードやQRコードなどの電子決済に対応しているため、現金を数える工数も削減することができ、日々の会計処理を始めとする金銭管理を効率化することができます。

顧客サービスの向上

一部の製品には、患者ごとの属性や過去の診療履歴、処方内容などを記録しておける機能が備わっています。リピート患者に提供するサービスを向上したり、リピートしてくれなかった患者への対応内容から、サービスを改善することができます。

商品ラインナップの改善

クリニックで使用する医薬品や消耗品の売上推移、患者の属性ごとの利用状況を把握し、在庫の最適化や仕入れの改善を行うことができます。これにより、患者に対して常に必要な薬品や消耗品を供給することが可能になります。

cons

導入注意点

サポート体制

POSシステムは機能が似ている製品でも、サポート対応の品質が異なる場合があります。良質な顧客サポートとメンテナンスサービスを提供するベンダーを選択してください。POSシステムは、クリニック運営における会計や在庫管理の要になるため、問題が発生したときに迅速に対応できるサポート体制が必要です。

インターネット環境も合わせて検討する

POSシステムは常時インターネット接続が必須です。また、POSが停止すると業務が滞る恐れがあるため、インターネット環境の安定性にも注意してプロバイダーを選びましょう。インターネット環境が不安定な場合、オフラインでのレジ機能に対応している製品の導入も検討すべきです。

データ活用

POSシステムは、様々な診療情報を記録して分析することができます。その反面、目的や手法を明確にしないと、導入したが結局診療実績の分析をほとんどできていないという事態を招きます。POSの導入前にはクリニックの運営改善のために必要な項目を事前に整理しましょう。

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eye

POSの選び方

POSを選ぶにあたり、以下のポイントを確認することで、自社に合ったものを選べます。

1

POSシステム用の端末から選ぶ

POSシステムは以下の3タイプに大別され、対応している端末が異なります。端末は、老朽化するため買い替えの周期も加味した上で選択しましょう。 専用の大型端末(ターミナル型) POSシステム用の端末で、比較的規模の大きいクリニックで採用されます。機能性、拡張性が最も高く、セルフレジなどにも対応しやすいというメリットがあります。一方で、設置スペースの確保が必要で、端末代が他の端末に比べると非常に高価です。 PC型 PCで操作するタイプのPOSシステムです。ターミナル型に比べて、設置場所を選ばず、初期費用を抑えられます。また、スマホ、タブレット型に比べて機能や周辺機器が充実しています。 タブレット、スマホ型 タブレットPOSレジと呼ばれるPOSシステムです。携行性が高いことから設置場所を問わないこと、初期費用が最も安価なことが大きなメリットです。複雑な機能が必要ない場合は、利用料が無料の製品もあります。

2

業種に特化したPOSシステムを選ぶ

POSシステムには、以下の業種に特化した製品があります。クリニックに該当する場合は、特化した製品の中から導入の検討をおすすめします。 病院、動物病院向け 病院、動物病院向けの製品は、電子カルテや診療報酬明細書を作成するレセコンとの連携、未収金管理などを備えています。クリニックにおいても、こうした機能が業務の効率化に大きく寄与します。

3

POSレジでカバーしたい業務で選ぶ

POSシステムは、レジの金銭管理以外の周辺業務に対応する製品があります。 顧客管理 患者ごとに診療内容や処方内容を記録することができます。ポイント、会員管理、DM配信管理などの機能を持つ製品もあります。クリニックにおいては、患者満足度の向上施策を合わせて行いたい場合は、顧客管理機能を備えた製品を検討しましょう。 売上分析 多くの製品が売上分析機能を備えていますが、分析の細かさが製品ごとに異なります。代表的な分析内容は、月別売上、日別売上、診療科別売上、患者層別売上、診療担当者別売上などが挙げられます。クリニックの運営に必要な分析内容に対応した製品を選択しましょう。 勤怠管理、シフト管理 POSシステムで、従業員のシフト表を作成したり、タイムカード機能によって勤務時間を記録することができます。給与体系などが複雑でない場合は、勤怠管理システムやシフト管理ソフトなどを個別で導入する必要がなくなるため、結果的にランニングコストが低くなります。

4

決済方法で選ぶ

POSレジには、現金決済、クレジットカード決済、QRコード決済、売掛決済、金券決済に対応している製品があります。また、クレジットカード決済やQR決済は対応している決済会社や決済手数料などが異なるため、事前に確認しましょう。

5

ECサイトと連携から選ぶ

クリニックにおいても、医薬品や消耗品の販売を行っている場合、POSシステムとECサイトを連携することで、売上や在庫状況などを一元管理できます。POSシステムを導入する際には連携できるECサイトを確認しましょう。代表的なECサイトは、amazon、楽天市場、楽天ラクマ、yahoo!ショッピング、ヤフオク、Shopify、メルカリShopsなどがあります。また、ECサイト構築ツールでECサイトを作成している場合、POSシステムとの連携の対応状況をベンダーに確認すべきです

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