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POSとは?

更新:2024年10月30日

POSはPoint Of Salesの「販売時点情報管理」を意味し、POSシステムは物品の販売時に商品単位で情報を記録、修正するシステムです。エステサロンにおいても、POSシステムを導入することで、バーコード読取により施術内容、購入時刻、店舗、価格、顧客の属性などを記録することができ、それらを基に、人気の施術メニューや顧客のニーズを分析することが可能です。POSシステムはエステサロンに限らず、美容室、ネイルサロンなどの美容業界でも広く活用されており、キャッシュレス決済の拡大や顧客管理などのDX推進にも寄与しています。

pros

導入メリット

金銭管理の効率化と時間の節約

POSレジでのバーコード読取により、金額や施術内容の打ち間違いを防ぐことができます。また、POSレジの多くはクレジットカードやQRコードなどの電子決済に対応しているため、現金を数える工数も削減することができ、日々のレジ締めを始めとする金銭管理を効率化することができます。エステサロンでは、施術中にスムーズな金銭管理が求められるため、POSシステムの導入は大きなメリットとなります。

顧客サービスの向上

一部の製品には、顧客ごとの属性や過去の注文、施術履歴などを記録しておける機能が備わっています。エステサロンでは、リピート顧客に対して個別のサービスを提供することが求められるため、これらの機能を活用することで、リピート顧客へのサービス向上やリピートしてくれなかった顧客への対応内容からサービスを改善することができます。

商品ラインナップの改善

一部製品には、施術メニュー別の売上推移や顧客の属性ごとの売上推移を把握し、人気の施術を分析してメニューの改善や、仕入れや在庫の最適化を行うことができます。エステサロンでは、常に新しい施術や商品を取り入れることが求められるため、POSシステムを活用してトレンドを把握することが重要です。

cons

導入注意点

サポート体制

POSシステムは機能が似ている製品でも、サポート対応の品質が異なる場合があります。良質な顧客サポートとメンテナンスサービスを提供するベンダーを選択してください。エステサロンでは、施術中にPOSシステムがトラブルを起こすと業務が滞る恐れがあるため、迅速に対応できるサポート体制が必要です。

インターネット環境も合わせて検討する

POSシステムは常時インターネット接続が必須です。また、POSが停止すると業務が滞る恐れがあるため、インターネット環境の安定性にも注意して、プロバイダーを選びましょう。エステサロンでは、予約システムや顧客管理システムとも連携することが多いため、インターネット環境の安定性が特に重要です。

データ活用

POSシステムは、様々な購買情報や施術情報を記録して分析することができます。その反面、目的や手法を明確にしないと、導入したが結局データを活用しきれないという事態を招きます。エステサロンでは、売上や顧客満足度を向上させるために必要な項目を事前に整理し、POSシステムを効果的に活用しましょう。

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POSの選び方

POSを選ぶにあたり、以下のポイントを確認することで、自社に合ったものを選べます。

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POSシステム用の端末から選ぶ

POSシステムは以下の3タイプに大別され、対応している端末が異なります。端末は、老朽化するため買い替えの周期も加味した上で選択しましょう。 専用の大型端末(ターミナル型) POSシステム用の端末で、比較的規模の大きい店舗で採用されます。機能性、拡張性が最も高く、セルフレジなどにも対応しやすいというメリットがあります。一方で、設置スペースの確保が必要で、端末代が他の端末に比べると非常に高価です。エステサロンの規模によってはターミナル型の導入を検討することもありますが、小規模の店舗では他の端末を選択する方が現実的です。 PC型 PCで操作するタイプのPOSシステムです。ターミナル型に比べて、設置場所を選ばず、初期費用を抑えられます。また、スマホ、タブレット型に比べて機能や周辺機器が充実しています。一方で、初期費用はスマホ、タブレット型よりは端末代が高価になる傾向にあります。単店舗から複数店舗まで広く対応可能で、エステサロンにも適しています。 タブレット、スマホ型 タブレットPOSレジと呼ばれるPOSシステムです。携行性が高いことから設置場所を問わないこと、初期費用が最も安価なことが大きなメリットです。複雑な機能が必要ない場合は、利用料が無料の製品もあります。中小規模のエステサロンや個人経営の店舗に特におすすめです。注意点として、スマホ、タブレット型のPOSシステムの管理者用向けのソフトで、PCが推奨されるケースもあります。

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業種に特化したPOSシステムを選ぶ

POSシステムには、エステサロンを含む以下の業種に特化した製品があります。各業種に該当する場合は、特化した製品の中から導入の検討をおすすめします。 エステサロン向け エステサロン用のPOSレジは、顧客ごとの施術記録の管理、予約管理機能、予約システムや予約サイトとの連携、DM配信管理などの機能を備えています。特に1対1で施術を行うエステサロンにおいては、顧客管理機能と予約管理機能が非常に重要です。

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POSレジでカバーしたい業務で選ぶ

POSシステムは、レジの金銭管理以外の周辺業務に対応する製品があります。 顧客管理 顧客ごとに施術内容や購入品を記録をすることができます。ポイント、会員管理、DM配信管理などの機能を持つ製品もあります。エステサロンでは、顧客一人ひとりに合わせたサービス提供が求められるため、顧客管理機能を備えた製品を検討しましょう。 売上分析 多くの製品が売上分析機能を備えていますが、分析の細かさが製品ごとに異なります。代表的な分析内容は、月別売上、日別売上、売れ筋分析(ABC分析)、客層別売上、施術担当者別売上、簡易の損益計算書(PL)などが挙げられます。エステサロンでは、施術メニューごとの売上分析が重要です。 勤怠管理、シフト管理 POSシステムで、従業員のシフト表を作成したり、タイムカード機能によって勤務時間を記録することができます。給与体系などが複雑でない場合は、勤怠管理システムやシフト管理ソフトなどを個別で導入する必要がなくなるため、結果的にランニングコストが低くなります。 予約管理 来店予約を管理できます。外部の予約サイトと連携して、予約情報を一元管理することができる製品もあります。エステサロンでは、1対1で施術を行うため、予約管理機能は非常に重要です。顧客管理機能と合わせて使うと便利です。

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決済方法で選ぶ

POSレジには、現金決済、クレジットカード決済、QRコード決済、売掛決済、金券決済に対応している製品があります。また、クレジットカード決済やQR決済は対応している決済会社や決済手数料などが異なるため、事前に確認しましょう。エステサロンでは、顧客の利便性を考慮して、多様な決済方法に対応している製品を選ぶことが重要です。

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ECサイトと連携から選ぶ

ECサイトの運営者は、POSシステムとECサイトを連携することで、売上や在庫状況などを一元管理できます。エステサロンで取り扱うスキンケア商品や美容グッズなどをECサイトで販売している場合、POSシステムと連携することで業務効率化が図れます。POSシステムを導入する際には連携できるECサイトを確認しましょう。代表的なECサイトは、amazon、楽天市場、楽天ラクマ、yahoo!ショッピング、ヤフオク、Shopify、メルカリShopsなどがあります。また、ECサイト構築ツールでECサイトを作成している場合、POSシステムとの連携の対応状況をベンダーに確認すべきです

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