Creo+は、PTC社が提供するSaaS型の3D CADソリューションです。従来のCreo Parametricの機能をベースに、クラウド上でのリアルタイム協調作業と簡易な管理機能を組み合わせて提供されています。ソフトウェアをPCにインストールする必要がなく、ブラウザ経由での利用が可能で、常に最新バージョンへの自動更新が行われます。複数のユーザーが同一モデルを同時編集できるため、チーム設計の効率向上が期待でき、遠隔地のメンバーとも円滑な連携が図れます。クラウドネイティブな設計環境により、ソフトウェアのバージョン管理やITインフラの負担軽減が可能です。VPNを使用せずに外部パートナーとも安全にデータ共有ができ、柔軟な働き方に適したツールとなっています。オンプレミス版Creoとの互換性も確保されており、段階的なクラウド移行にも対応できる設計となっています。

Vectorworksは、ベクターワークス社が提供する建築・デザイン分野向けのCAD/BIMソフトウェアです。建築図面作成から3Dモデリング、レンダリングまで一貫して行える総合設計ツールとして、建築設計をはじめインテリアや舞台照明、ランドスケープなど多彩な分野で活用されています。直感的なインターフェースと柔軟な表現力を特徴とし、小規模なデザイン事務所から大規模プロジェクトまで幅広く対応できます。舞台演出や造園設計向けの専用プラグインも用意されており、多様なデザインニーズに応える設計が可能です。国内では特にインテリアデザイン分野での活用が進んでおり、CAD初心者にも扱いやすいことから設計教育の現場でも採用されています。BIM機能により3Dモデルと図面の一貫性を保った設計管理ができ、コスト積算や環境分析への活用事例も見られます。日本でも長年にわたり支持されている汎用CADの一つとして位置づけられています。

SketchUpは、トリンブル社が提供する3Dモデリングソフトウェアで、スケッチ感覚で直感的に3Dモデルを作成できることが特徴です。建築のコンセプト設計やインテリアデザイン、DIYプロジェクトなど幅広い分野で活用されており、専門知識がなくても扱いやすい操作性により、デザイナー以外のユーザーにも広く利用されています。豊富な3Dモデルライブラリとプラグインによる機能拡張が可能で、アイデアを素早く形にできる点が強みとなっています。建築パースの作成やリフォーム提案などの視覚的なプレゼンテーションに適しており、BIMソフトと併用して初期のコンセプト検討に使われることも多くあります。無料版のSketchUp Freeから商用版まで提供されているため、個人から小規模オフィスまで導入しやすく、作成した3Dモデルは施主へのプレゼンテーションや合意形成において有効に活用されています。

ペイントツールSAIは、SYSTEMAX社が開発したデジタルペイントソフトです。デジタルで気持ちよくお絵描きできることを目指して開発され、マンガやイラスト制作を行うクリエイターに長年愛用されています。最大の特徴は、ペンタブレットでの線画描画における滑らかな描き心地と高いペン追従性で、自然な筆運びを実現します。シンプルな構成により低スペックのPCでも軽快に動作し、動作の安定性も高いため作業に集中しやすい環境を提供します。水彩のような淡い表現からアニメ塗りのはっきりした色分けまで対応できるブラシエンジンを搭載し、多様な表現技法に対応可能です。直感的なインターフェースで初心者でも扱いやすい一方、レイヤーやマスクなど本格的な制作に必要な機能も備えているため、上級者の要求にも応えられます。個人のイラストレーターや同人作家に広く普及しており、プロの漫画家やゲームイラストレーターが下絵制作に使用するケースもあります。小規模な制作環境で重宝される信頼性の高いペイントソフトとして定評があります。

GLOOBE Architectは、福井コンピュータアーキテクト社が開発した国産のBIM建築設計ソフトウェアです。日本の建築基準法や設計手法に対応しており、企画・基本・実施設計から施工、維持管理まで建築プロセス全体を一元管理することができます。単一の3Dモデルに各種データを統合し、設計変更時には図面や情報が自動で更新されるため、不整合の防止や設計品質の向上、手戻り削減に寄与します。国産ソフトウェアならではの使いやすいユーザーインターフェースと日本仕様の標準設定により、BIM初心者でも導入しやすい設計環境を提供している点が特徴です。また、AutoCADやJw_cadなどのDWG形式との互換性を備えているため、既存の図面資産を活用したスムーズな移行が可能です。VR対応の3Dモデルによる視覚的な提案機能や、数量データに基づくコスト算出機能も搭載しており、施主や関係者との合意形成の促進や予算管理にも活用できます。小規模の設計事務所から大手建設会社まで幅広い規模の建築プロジェクトで利用されています。

CADWe'll Tfasは、ダイテック株式会社が提供する設備設計専用のCADソフトウェアです。空調・給排水・電気設備図面の作成に特化しており、設備記号や機器パーツが豊富に用意されているため、業界標準に準拠した図面を効率的に作図することができます。2D施工図の作成を得意とする一方で、3Dモデル連携機能も備えており、配管・ダクトの干渉チェックや立体的なルート検討にも対応しています。複数フロアにわたる設備系統を管理する機能や、自動で数量拾い出しを行う積算支援機能も搭載されているため、施工図から積算まで一貫した作業を行うことが可能です。AutoCADとのデータ互換性も高く、他社CADデータの取り込みや編集、既存図面の活用もスムーズに行えます。初心者でも扱いやすいユーザーインターフェースと、国内メーカーによる充実したサポート体制も特徴の一つです。中小の設備設計事務所からゼネコンの設備部門まで幅広い規模の組織で導入されており、設備設計業務の効率化と品質向上を支援するツールとして活用されています。

Houdiniは、SideFX社が開発した3Dコンピュータグラフィックスソフトウェアです。映画、ゲーム、VFX業界において広く利用されており、プロシージャルモデリング機能を核とした設計が大きな特徴となっています。この機能により、複雑なアニメーションやエフェクトの制作を効率的に行うことができます。ソフトウェアには多彩な物理シミュレーション機能が内蔵されており、流体、破壊、煙などの様々なエフェクト表現が可能です。商用利用から学術用途まで幅広い分野で導入されており、FX、Core、Indieなど複数のライセンス種別が用意されています。これにより、スタジオの規模や予算に応じて適切なプランを選択することができ、様々なユーザーのニーズに対応しています。プロシージャルワークフローを重視した設計思想により、制作過程での修正や調整が柔軟に行える点も評価されています。

Affinity Publisherは、Serif社が開発したプロ向けのレイアウトデザインソフトウェアです。InDesignに相当する機能を持ち、雑誌やカタログ、電子書籍などの組版作業を高精度で行うことができます。複数ページにわたるテキストフレームや画像配置、マスターページ機能を搭載しており、大量ページのドキュメント編集や印刷用データの作成にも対応しています。特徴的な機能として、同社の他製品であるAffinity DesignerやAffinity Photoとのシームレスな連携があります。StudioLinkと呼ばれる独自機能により、一つのアプリケーション内で画像編集やベクターデザインを切り替えながら作業することが可能です。買い切りライセンスを採用しており、2025年に無償化されたことで、予算に制約のある小規模出版社やデザイナーにとって導入しやすい環境が整いました。本格的なDTP機能を低コストで利用できることから、フリーランスや中小企業の制作現場で人気を集めているほか、コスト効率やライセンスの柔軟性を重視する大企業でも採用が進んでいます。

CorelDRAW Graphics Suiteは、Corel社が提供する総合的なデザインソフトウェアスイートです。ベクターイラストレーション、写真編集、レイアウトデザインなど幅広いクリエイティブ作業に対応しており、長年にわたってデザイナーやイラストレーターに利用されています。メインアプリケーションのCorelDRAWを中心として、写真編集用のPhoto-Paintや文書作成ツールなど複数のアプリケーションを含んでおり、ロゴ作成から広告デザイン、パンフレット制作まで一連の作業を一つのパッケージで行うことができます。直感的な操作性と豊富なクリップアート、フォント資源を備え、カスタマイズ性の高いワークスペースによってユーザーの作業効率向上をサポートします。印刷や看板制作などの分野で特に力を発揮し、充実したカラーマネジメントや精密な描画機能により、プロフェッショナル品質の成果物制作が行えます。中小規模のデザイン事務所やプリントショップから大企業のデザイン部門まで幅広く利用されており、コストや機能面で魅力的な選択肢となっています。

CorelDRAW Technical Suiteは、Corel社が提供するテクニカルイラストレーションや技術文書向けに特化した統合ソフトウェアパッケージです。製造業やエンジニアリング分野における図面作成やマニュアル制作に活用されており、正確な寸法制御や等角投影描画機能、CADデータの取り込みなど、技術図面を効率的に作成するための専門的なツール群を備えています。専用アプリのCorel DESIGNERを中心に、標準のCorelDRAWや3Dビューアなどが含まれており、複雑なアセンブリ図や分解図、配線図などの作成を一つのスイートで完結することが可能です。CADフォーマットやCGM、SVGなど各種ファイル形式への互換性に優れ、企業内の技術情報ワークフローに統合しやすい設計となっています。航空宇宙、自動車、機械製造などの大手企業の技術資料作成チームから中小規模の製造業者の設計部門まで、幅広い規模の組織で利用されており、正確で見やすい技術文書を効率的に作成できるツールとして活用されています。