Maxonが提供するデザインソフトです。ZBrushは、ハイポリゴンのスカルプト（デジタル彫刻）とペイントに特化した3D制作ツールで、直感的なブラシ操作で粘土をこねるような感覚で立体造形ができるのが大きな魅力です。ゲームや映像、フィギュア、コンセプトアートなどプロの現場で広く使われており、超高解像度メッシュや細かなディテール表現に優れています。 Windowsに対応したデスクトップアプリで、筆圧ペンを使った作業に最適化されているため、一般的な3Dソフトよりも「描く・彫る」感覚に近い作業ができます。ポリグループやダイナメッシュ、ZRemesherといった独自機能を搭載しており、これまで手間のかかっていたメッシュ編集やリトポロジの作業を効率よく進められます。アイデアスケッチから完成モデルまで一貫して制作できる点も強みです。 個人クリエイターや小規模スタジオはもちろん、大量のキャラクターやアセット制作が必要な中堅・大企業まで幅広く対応しており、特にキャラクターモデリングを中心とする制作現場に適しています。他の3Dツールやゲームエンジンと連携したパイプラインの中核として導入されることも多く、日本国内でも本格的な3D表現を目指すチームにとって定番の選択肢となっているデザインソフトです。

McNeelが提供するデザインソフトです。Rhino（Rhinoceros）は、NURBSベースの3次元モデラーとして精度の高いサーフェス表現を得意としており、プロダクトデザインや建築、土木、ジュエリー、CGなど幅広い分野で活用されています。一般的な3D CADに比べて自由曲面のコントロールに優れ、初期のスケッチから量産を前提とした形状検討まで、同じデータで一貫して作業できるのが大きな特徴です。 Windowsに対応したデスクトップアプリとして動作し、比較的軽いシステム要件でも大規模なモデルを扱えるよう設計されています。GPU性能に過度に依存しない点も評価されており、幅広い環境で安定して利用できます。 さらに、RhinoScriptやPythonといったスクリプト言語、ビジュアルプログラミング環境との連携が可能で、パラメトリックデザインや作業の自動化もスムーズに行えます。高額なエンタープライズ向け3Dソフトと比較しても、拡張性の高さと活発な開発コミュニティが魅力です。プラグインによるBIM連携やレンダリング、CAM連携も充実しており、他のソフトと組み合わせた運用にも柔軟に対応します。造形の自由度とスクリプト拡張性を重視する企業の設計・意匠チームはもちろん、個人デザイナーや学生がプロレベルのモデリングを学ぶツールとしても広く選ばれています。

GRAPHISOFTが提供するデザインソフトです。ArchiCADは、建築設計に特化したBIM（Building Information Modeling）ソフトウェアで、意匠設計から実施設計まで、建物情報を一元管理しながら3Dで設計できるのが大きな魅力です。一般的なCADとの違いは、平面図・立面図・断面図・3Dモデルがすべて連動して自動更新される点。図面のズレを気にせず、設計変更にもスムーズに対応できるため、修正が頻繁に発生する建築プロジェクトで作業効率が大幅に向上します。Windows環境に正式対応しており、日本の設計事務所やゼネコンで広く使われているWindowsベースのワークステーションにも無理なく導入できます。BIMソフトの中でも操作画面が分かりやすく、モデリングから図面作成までの流れが整理されているので、BIMを初めて導入する企業でも比較的スムーズに習得できるでしょう。特に強みとなるのは、意匠設計を中心としたワークフローと、軽快に動く3Dモデリング性能。中小規模の設計事務所から大手組織の設計部門まで、建築BIMを本格的に活用したい企業に適したソフトウェアです。

Quark Software Inc.が提供するデザインソフトです。QuarkXPressは、書籍や雑誌、広告、カタログ、チラシといった印刷物のページデザインを得意とする、高品質なレイアウト制作に特化したDTPソフトです。日本語組版や縦書きレイアウトにもしっかり対応しているので、Windows環境での制作ワークフローにスムーズに導入できます。 一般的なデザインツールと異なり、文字組みの細かい制御や段組み、マスターページ、スタイルシート管理といった出版・印刷向けの機能が充実しているのが大きな特長です。複数ページにわたるドキュメントでも、一貫性のあるレイアウトを無理なく維持できます。 さらに、画像・テキスト・図版を自在に組み合わせた高度なページレイアウトが可能で、PDF/EPSなど印刷向けフォーマットでの出力機能も備えています。プリプレス現場との連携もスムーズです。 汎用グラフィックツールと比べると、DTP領域に特化している分、長文ドキュメントや冊子制作では明らかに優位性があります。中小企業から大企業の制作部門、制作会社はもちろん、本格的なレイアウトスキルを身につけたい個人デザイナーにもおすすめの選択肢です。