セキュリティ要件にも対応したクラウド型の会計ソフト(シェア上位)
会計ソフトとは?
更新:2024年09月02日
会計ソフトとは、財務諸表や税務申告などの事業で発生したお金の動きを管理するためのツールです。クラウドベースの会計ソフトは特に、データのアクセスや共有が容易で、場所を選ばずに利用できる点が魅力です。しかし、クラウド環境を利用する際には、セキュリティ対策が非常に重要です。クラウド会計ソフトを選ぶ際には、データの暗号化や多要素認証(MFA)、定期的なセキュリティパッチの適用など、セキュリティ機能が充実しているかを確認する必要があります。
導入メリット
業務効率化
クラウド型の会計ソフトは、インターネット経由で利用できるため、オフィス内のサーバーやハードウェアの管理が不要です。これにより、ITリソースの節約が可能で、セキュリティ更新も自動的に行われるため、常に最新のセキュリティ対策が施されています。加えて、会計業務を自動化することで、時間を大幅に節約でき、計算ミスやデータ入力ミスなどのヒューマンエラーのリスクを下げることができます。
財務状況をリアルタイムで把握
クラウド会計ソフトは、入力されたデータをリアルタイムで集計し、賃借対照表や損益計算書などの決算書を自動生成します。クラウド環境ならではのリアルタイム性により、財務状況を即座に把握できるため、適切な経営判断が可能です。また、クラウドベースの利点として、データは自動バックアップされ、災害時でも迅速にアクセス可能です。
導入注意点
電子帳簿書類の保管
クラウド会計ソフトを導入する際、電子帳簿保存法に対応しているかを確認する必要があります。特にクラウド環境では、データの保存やセキュリティ対策が一層重要です。通信データの暗号化、アクセスログの管理、そして定期的なセキュリティ診断が行われているかをチェックしましょう。これにより、データの安全性を確保しつつ、法的要件を満たすことができます。
導入設定
クラウド会計ソフトの設定には、初期設定が必要です。クラウド環境の場合、設定作業をリモートで行えるため、物理的な制約が少なくなります。しかし、この利便性の裏には、セキュリティ設定の重要性もあります。例えば、アクセス権限の設定や、多要素認証(MFA)の導入が推奨されます。特に大企業向けのERPシステムでは、設定項目が多岐にわたるため、セキュリティコンサルタントの協力を得ると良いでしょう。
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会計ソフトの選び方
会計ソフトを選ぶにあたり、以下のポイントを確認することで、自社に合ったものを選べます。
1
初心者向け機能、サポートがある製品を選ぶ
クラウド会計ソフトの中には、初心者向けのガイドやサポート機能が充実しているものがあります。これにより、セキュリティ機能の設定や運用も簡単に行えます。例えば、ユーザー管理やアクセス制御、データ暗号化などのセキュリティ設定が分かりやすく提供されている製品を選ぶと良いでしょう。
2
クラウド型とインストール型から選ぶ
クラウド型のメリットは、デバイスに依存せず、複数のPC、タブレット、スマホから使用できてネット環境があればどこでもアクセスできます。また、自動でバージョンアップやデータのバックアップがされるため、法改正やデータのバックアップなどの対応が必要がありません。クラウド型のデメリットは、ネット環境がないと使えないことです。セキュリティ面では、提供されるクラウドサービスが最新のセキュリティ対策を施しているかを確認することが重要です。インストール型のメリットはネット環境がなくても使えて、回線の速度が原因の動作や処理の遅延がおこらないことです。インストール型のデメリットは法改正に自分で対応する必要があります。また、動作がデバイスに依存するため、PCの故障などに備えてデータのバックアップをこまめに取る必要があります。
3
他のカテゴリの製品との連携から選ぶ
会計業務は事業運営においてあらゆる業務の中心にあるため、多くの製品カテゴリが候補にあがります。クラウド環境では、他のクラウドサービスとの連携が容易であり、セキュリティ面でも一元管理できます。代表的なものは以下です。これらのカテゴリの自社の製品との連携に対応していることを確認すべきです。販売管理、購買管理:事業に関わる物品やサービスの授受を統括する製品です。物やサービスの授受には当然金銭が発生するため、会計ソフトとの連携をすることで仕訳の自動化が図れます。給与計算:取引先とのモノやサービスの授受だけでなく、従業員への給与の支払いも取引の一部です。給与計算ソフトと連携することでこの取引の登録を簡易化することができます。請求発行管理、請求書受領管理:請求書の発行、請求書の受領などを別製品で行っている場合は会計ソフトと連携することで仕訳の自動化が図れます。会計ソフトによっては請求管理の機能も包含している製品もあります。原価管理:原価計算を行い、予算や実績を会計ソフトに連携します。材料1つ1つの在庫評価など綿密な原価計算を行うことは難しく、会計ソフトに包含されることはありません。
4
海外会計基準への対応から選ぶ
日本会計基準以外に、米国会計基準、国際会計基準(IFRS)、その他海外の会計基準に対応する必要がある場合、対応した製品がおすすめです。クラウド会計ソフトでは、多言語対応や各国の法規制に即したセキュリティ対策が施されているかもチェックポイントです。
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専用の決算書が必要な業種用の製品を選ぶ
「製造業」または個人事業主の「不動産業」、「農業」を営んでいる場合は専用の決算書が必要です。対応していない会計ソフトもあるため、上記の3つの業種に該当する場合は、ソフトの対応状況を事前に確認しましょう。また、建設業は、建設業向けの勘定科目や完成工事原価報告書を作成する必要があるため、建設業特化の会計ソフトを選択しましょう。クラウド環境では、業種特有の要件に対応するだけでなく、データの安全性も確保できます
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