タイプ別お勧め製品
バックオフィス一体型タイプ 🔗
このタイプが合う企業:
スタートアップ〜中小規模のIT企業で、経理専任者が少なく、会計・労務・経費などをまとめて効率化したい企業
どんなタイプか:
会計だけでなく、経費精算・請求書発行・給与計算・勤怠管理といったバックオフィス業務をひとつのプラットフォームで完結できるタイプです。IT企業はリモートワークが多く、少人数で経理を回すケースも珍しくありません。FitGapでは、複数のSaaSを個別に契約するよりも、統合型で一気通貫に管理できるこのタイプが、スタートアップや成長フェーズのIT企業に最もフィットしやすいと考えています。AI自動仕訳や銀行API連携など、入力作業そのものを減らす設計思想を持った製品が中心で、簿記知識が薄い担当者でも運用しやすいのが特徴です。
このタイプで重視すべき機能:
🤖AI自動仕訳・銀行口座自動連携
銀行口座やクレジットカードの明細を自動取得し、AIが勘定科目を推測して仕訳を起票します。手入力の手間を大幅に省けるため、経理の専門知識がなくても日々の記帳がスムーズに進みます。
📦経費精算・請求書・給与計算との統合管理
会計データと経費精算、請求書、給与計算などが同一基盤で連動します。データの二重入力や転記ミスを防ぎ、月次決算のスピードを大幅に短縮できます。
おすすめ製品3選
IT業界での導入シェアがトップクラスで、会計・人事労務・経費精算をERP型の統合基盤として提供しています。簿記知識がなくても直感的に使える設計が、エンジニア中心のIT企業に支持されています。 | 会計を軸に請求書・経費・給与・勤怠などのアプリを必要なものだけ組み合わせて使えるアラカルト型が特徴です。従来の会計ソフトに近い操作感で、経理経験者がいるIT企業でスムーズに移行できます。 | ジョブカンシリーズの勤怠管理・経費精算・給与計算と連携し、バックオフィスを一元化できます。クラウドネイティブな操作性と手頃な価格帯で、小規模IT企業の導入ハードルが低い製品です。 |
freee会計(法人) | マネーフォワード クラウド会計 | ジョブカン会計 |
IT・インターネット業界でのシェア | IT・インターネット業界でのシェア | IT・インターネット業界でのシェア |
ユーザの企業規模 中小企業 中堅企業 大企業 | ユーザの企業規模 中小企業 中堅企業 大企業 | ユーザの企業規模 中小企業 中堅企業 大企業 |
メリットと注意点 | メリットと注意点 | メリットと注意点 |
仕様・機能 | 仕様・機能 | 仕様・機能 |
経理実務特化タイプ 📒
このタイプが合う企業:
経理担当者が在籍し、仕訳の正確性や部門別管理・税理士との連携を重視する中小〜中堅規模のIT企業
どんなタイプか:
仕訳入力や部門別管理、試算表・決算書の作成など、経理担当者が日常的に行う実務を効率よくこなすことに特化したタイプです。FitGapとしては、ある程度の経理体制が整っていて、正確性やきめ細かな管理を重視するIT企業にはこのタイプをおすすめします。税理士・会計事務所との連携実績が豊富で、導入後のサポート体制が手厚い製品が揃っているため、初めてのソフト入れ替えでも安心感があります。
このタイプで重視すべき機能:
📊部門別・プロジェクト別の管理会計
部署やプロジェクトごとに収支を管理し、損益を可視化できます。IT企業では案件単位の採算管理が重要になるため、プロジェクト軸での集計ができる点が実務上大きな強みになります。
🤝税理士・会計事務所とのデータ共有
顧問税理士とリアルタイムにデータを共有し、月次チェックや決算作業をスムーズに進められます。仕訳データのやり取りで発生しがちなタイムラグやファイル変換の手間を解消します。
おすすめ製品3選
国内で最も長い歴史と高い認知度を持つ会計ソフトで、対応税理士の数も圧倒的です。簿記の基本に沿った画面構成で、経理担当者が迷わず操作できる安心感があります。 | OBCが提供する導入実績豊富なクラウド会計ソフトで、法令改正への即時対応やAI-OCRによる証憑読み取り機能が充実しています。中堅規模のIT企業にも耐えうる管理機能を備えています。 | 部門別管理やセグメント別集計など経理実務に必要な機能を網羅しつつ、導入コストを抑えやすい価格設定が魅力です。堅実な経理運用を求めるIT企業から支持されています。 |
弥生会計 | 勘定奉行クラウド | PCAクラウド会計 |
IT・インターネット業界でのシェア | IT・インターネット業界でのシェア | IT・インターネット業界でのシェア |
ユーザの企業規模 中小企業 中堅企業 大企業 | ユーザの企業規模 中小企業 中堅企業 大企業 | ユーザの企業規模 中小企業 中堅企業 大企業 |
メリットと注意点 | メリットと注意点 | メリットと注意点 |
仕様・機能 | 仕様・機能 | 仕様・機能 |
ERP・グローバル対応タイプ 🌐
このタイプが合う企業:
海外拠点やグループ会社を持つIT企業、IPO準備中・上場済み企業、IFRS対応や連結決算が必要な中堅〜大規模IT企業
どんなタイプか:
連結決算、多通貨対応、IFRS(国際会計基準)準拠など、グループ経営やグローバル展開に必要な高度な会計機能を備えたタイプです。FitGapでは、海外子会社を持つIT企業やIPO準備中の企業、上場後に内部統制の強化を求められる企業にはこのタイプの検討を推奨しています。導入コストや運用負荷は他タイプより高くなりますが、経営判断に必要なデータをグループ横断で一元管理できる点は、成長を続けるIT企業にとって大きなアドバンテージです。
このタイプで重視すべき機能:
🏢連結決算・多通貨・IFRS対応
グループ会社間の内部取引消去や為替換算、IFRSと日本基準の並行管理など、グローバル経営に必要な会計処理を自動化します。海外展開するIT企業の決算業務を大幅に効率化します。
🔒内部統制・監査証跡の管理
操作ログの記録や承認ワークフローの設定により、J-SOX対応に必要な内部統制を仕組みとして実装できます。IPO審査や監査法人対応をスムーズに進めるための基盤になります。
おすすめ製品3選
クラウドネイティブERPとして世界的に導入実績が豊富で、多通貨・多言語・連結決算にワンプラットフォームで対応します。急成長するIT企業のグローバル展開を支える定番製品です。 | 大規模企業向けERPの代名詞で、IFRS対応や高度な管理会計機能を標準搭載しています。グループ全体の経営データをリアルタイムに可視化でき、大規模IT企業の基幹システムとして信頼されています。 | 日本の商慣習や法制度に最適化されたERP型会計ソフトで、連結決算やグループ管理にも対応します。海外製ERPに比べて日本語サポートが手厚く、国内IT企業にとって導入しやすい選択肢です。 |
Oracle NetSuite | SAP S/4HANA Cloud | 奉行V ERPクラウド |
IT・インターネット業界でのシェア | IT・インターネット業界でのシェア | IT・インターネット業界でのシェア |
ユーザの企業規模 中小企業 中堅企業 大企業 | ユーザの企業規模 中小企業 中堅企業 大企業 | ユーザの企業規模 中小企業 中堅企業 大企業 |
メリットと注意点 | メリットと注意点 | メリットと注意点 |
仕様・機能 | 仕様・機能 | 仕様・機能 |
要件の優先度のチャート:比較すべき機能はどれか
要件の優先度チャートとは?
製品の機能は多岐にわたりますが、選定の結果を左右するのは一部の機能です。 FitGapの要件の優先度チャートは、各機能を"必要とする企業の多さ"と"製品ごとの対応差"で4つに整理し、比較の優先順位をわかりやすく示します。
選定の決め手
🔗API・外部サービス連携の充実度
IT・インターネット企業では自社開発の販売管理システムやSaaS間のデータ連携が日常的に発生します。銀行API・経費精算・請求書・BIツールなど、どの外部サービスとワンクリックで繋がるかが業務効率を大きく左右します。FitGapでは、連携先の「数」だけでなく「双方向か一方向か」まで確認することをおすすめしています。
📊部門別・プロジェクト別の管理会計
受託開発やSaaS事業など複数の収益源を持つIT企業にとって、プロジェクト単位・部門単位で損益を見える化できるかは製品選定の分かれ目です。補助科目やセグメントを自由に設定し、リアルタイムで収支を把握できる製品を選ぶと、経営判断のスピードが格段に上がります。
🧩同一ベンダーの周辺サービスとの一気通貫対応
経費精算・請求書発行・給与計算など、会計周辺の業務を同じベンダーのサービスで揃えると、データ連携の手間がほぼゼロになります。FitGapの経験上、IT企業ほどバックオフィスSaaSを多用する傾向があり、一気通貫で運用できるかどうかが生産性に直結します。
💰仕訳件数・ユーザー数の上限と料金体系
成長速度の速いIT企業では、半年で仕訳件数や利用ユーザー数が倍増することも珍しくありません。月額料金が仕訳件数やユーザー数に連動する製品の場合、想定外のコスト増になりがちです。現在だけでなく1〜2年後の規模を見据えてプランを比較することが重要です。
🤖AI自動仕訳の精度と学習機能
銀行明細やクレジットカード明細を取り込んで勘定科目を自動推測するAI仕訳は、今や多くの製品が対応していますが、精度には大きな差があります。自社の経理ルールを学習して仕訳精度が向上するタイプを選ぶと、月次の修正作業が劇的に減ります。
🤝税理士・会計事務所とのリアルタイム共有
顧問税理士にデータを都度エクスポートして送るのは非効率です。税理士が同じ画面をリアルタイムで閲覧・編集できる専用ライセンスを提供している製品なら、月次チェックや決算対応がスムーズに進みます。顧問先が対応しているかも合わせて確認しましょう。
🏢IPO準備・内部統制への対応力
上場を視野に入れるIT企業であれば、仕訳の承認ワークフローや操作ログの記録、監査証跡の自動保存など内部統制に必要な機能が揃っているかを早めに確認すべきです。途中で会計ソフトを乗り換えるコストは非常に大きいため、将来のIPO可能性を少しでも感じるなら最初から対応製品を選ぶことをおすすめします。
一部の企業で必須
💱多通貨・外貨建て取引への対応
海外のクラウドサービスを仕入れたり、海外顧客に請求を行うIT企業では、外貨建て取引の記帳と為替差損益の自動計算が必要になります。国内取引中心の企業には不要ですが、グローバル展開している場合は必須です。
🏗️連結会計・グループ会社管理
子会社やグループ会社を持つ場合、内部取引の消去や連結決算の自動処理が求められます。単体決算だけで十分な企業には過剰な機能ですが、M&Aや分社化を進めるIT企業にとっては不可欠です。
📋業種特有の勘定科目テンプレート
SaaS企業の前受収益管理や、受託開発企業の仕掛品・工事進行基準など、業種固有の会計処理が必要なケースがあります。汎用テンプレートしかない製品では手動設定の手間が大きくなるため、自社の業態に近いテンプレートが用意されているかを確認しましょう。
📈経営ダッシュボード・予実管理
月次のKPIや予算対実績をリアルタイムで可視化したい経営者には、ダッシュボード機能の有無が重要です。帳簿の記帳だけで十分という企業には優先度が下がりますが、データドリブンな意思決定を重視するIT企業では選定要件に含めるべきです。
✅ワークフロー・承認機能の柔軟性
経費申請や仕訳入力に対して多段階の承認フローを設定できるかどうかは、内部統制やガバナンスの強化に直結します。少人数のスタートアップでは不要でも、従業員が増えるフェーズでは欠かせない機能です。
🌐英語UIへの切り替え対応
外国籍のエンジニアやバックオフィス担当が在籍するIT企業では、会計ソフトの管理画面を英語に切り替えられるかが実務上の問題になります。日本語のみの製品だと属人化しやすいため、多国籍チームの場合は事前に確認しておきましょう。
ほぼ全製品が対応
📄電子帳簿保存法への対応
2024年1月から電子取引データの電子保存が完全義務化されており、現在販売されている主要な会計ソフトはほぼすべて対応済みです。対応の有無で差がつく段階ではなくなっているため、細かい運用面(検索要件の自動付与など)の使い勝手を確認する程度で十分です。
🧾インボイス制度(適格請求書)対応
適格請求書の発行・受領・保存に関する基本機能は、現行のほぼすべての会計ソフトに実装されています。FitGapとしても、インボイス対応の有無よりも、仕入税額控除の自動判定精度など実務面の品質差に注目することをおすすめします。
🏦銀行口座・クレジットカードの自動取込
主要な銀行やカード会社の明細を自動取得し記帳に反映する機能は、クラウド会計ソフトの標準機能として定着しています。対応金融機関数に若干の差はありますが、主要行はほぼカバーされているため大きな差別化要因にはなりません。
📑決算書・申告書の自動作成
貸借対照表・損益計算書・消費税申告書などの決算書類を仕訳データから自動生成する機能は、法人向け会計ソフトの基本機能です。電子申告(e-Tax)への対応もほぼ全製品で標準搭載されています。
優先度が低い
📱スマートフォン専用アプリの充実度
外出先からスマホで仕訳入力や経費登録ができるアプリは便利ですが、IT企業の経理担当者は基本的にPCで作業するケースが大半です。スマホアプリの有無や機能差で製品を選ぶ優先度は低いでしょう。
🔰簿記知識不要のかんたん入力モード
家計簿感覚で入力できるUI は個人事業主や超小規模法人には魅力的ですが、IT企業で経理担当者を配置している場合は複式簿記ベースの入力画面の方が実務効率は上です。選定時に重視すべきポイントとは言えません。
IT、インターネットの会計ソフトの選び方
1.自社の経理体制と事業フェーズから「タイプ」を絞る
最初に決めるべきは、3つのタイプのどれが自社に合うかです。経理専任者がいない・少人数で回しているなら「バックオフィス一体型タイプ」、経理担当が在籍していて仕訳精度や税理士連携を重視するなら「経理実務特化タイプ」、海外子会社やIPO準備があるなら「ERP・グローバル対応タイプ」が候補になります。FitGapの経験上、IT企業は成長スピードが速いため、今の体制だけでなく1〜2年後の組織規模や上場計画まで視野に入れてタイプを選ぶことが後悔を防ぐ最大のポイントです。タイプを間違えると、導入後すぐに乗り換えが必要になり、データ移行コストと業務停滞で大きなロスが発生します。
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