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オープンソースの会計ソフトおすすめ9選|タイプ別の選び方ガイド

更新:2026/6/20
オープンソースの会計ソフトは、ライセンス費用ゼロで導入できる反面、海外製が大半で日本の税制対応や日本語環境の整備状況が製品ごとに大きく異なります。さらに、個人事業主向けの軽量な帳簿ソフトから、販売・在庫・CRMまで統合管理できるERP型、請求書発行や売掛管理に特化した業務効率化型まで、製品の守備範囲もさまざまです。FitGapでは、この多様性を3つのタイプに整理し、自社の技術力や業務範囲に合った製品を迷わず選べるよう、要件定義から選定ステップまでを一貫してガイドしています。
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レビュー担当 松浦 大輔
FP技能士2級(AFP)・日商簿記2級を保有し、財務・会計の実務知識を裏付けている。freee等の会計・経費精算システムの業務利用経験を持ち、バックオフィス業務設計の視点から製品を評価している。
FitGapにおけるすべての評価は、公平性を最優先に、客観的なアルゴリズムを用いて計算されています。製品の評価方法は「FitGapの評価メソッド」、シェアデータの算出根拠は「シェアスコアの算出方法」をご覧ください。

目次

1
タイプ別おすすめ製品
小規模事業者向けの軽量シンプル会計タイプ 🪶
GnuCash
/ Frappe Books
/ Akaunting
ERP一体型の統合業務管理タイプ 🏢
ERPNext
/ Odoo
/ Dolibarr
請求書・売掛管理に強い業務特化タイプ 🧾
Invoice Ninja
/ FrontAccounting
/ LedgerSMB
企業規模
大企業
中小企業
個人事業主
その他
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おすすめ製品の早見表

タイプ別おすすめ製品 9

オープンソース型の会計ソフトのおすすめ製品を製品ごとにタイプ、料金、企業規模、評価ポイントで比較する表
製品名タイプ料金企業規模評価ポイント
GnuCash
小規模事業者向けの軽量シンプル会計タイプ 🪶
0円~
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

無料で複式簿記を始められる。主要OS対応のローカル型で一人帳簿に向く。

Frappe Books
小規模事業者向けの軽量シンプル会計タイプ 🪶
-
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

Ctrl+K検索で入力画面へ素早く移れる。請求書も自社様式に調整可能。

Akaunting
小規模事業者向けの軽量シンプル会計タイプ 🪶
$8月(年払い)
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

クラウドとセルフホストを選択可能。APIとApp Storeで機能拡張しやすい。

ERPNext
ERP一体型の統合業務管理タイプ 🏢
0円~
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

販売・在庫・製造・会計を同じ基盤で管理可能。製造業務まで標準で深い。

Odoo
ERP一体型の統合業務管理タイプ 🏢
0円~ユーザー/月
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

30以上の業務アプリを組み合わせ可能。採用実績と拡張アプリが豊富。

Dolibarr
ERP一体型の統合業務管理タイプ 🏢
0円~
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

必要機能だけ有効化できる軽量ERP。請求・在庫から段階拡張しやすい。

Invoice Ninja
請求書・売掛管理に強い業務特化タイプ 🧾
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

40以上の決済手段と顧客ポータルを備える。請求から入金まで短縮しやすい。

FrontAccounting
請求書・売掛管理に強い業務特化タイプ 🧾
-
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

売上・仕入・在庫・製造を同じWeb環境で管理可能。料金面も強い。

LedgerSMB
請求書・売掛管理に強い業務特化タイプ 🧾
要問合せ
  • 中小
  • 中堅
  • 大企業

請求書の事後編集を防ぐ監査設計。細粒度ロールで権限も作り込める。

タイプ別おすすめ製品

小規模事業者向けの軽量シンプル会計タイプ 🪶

このタイプが合う企業:

個人事業主・フリーランス・創業まもないスタートアップ企業など、会計の基本機能を無料で手軽に使い始めたい方

どんなタイプか:

帳簿付け、仕訳入力、決算書作成など基本的な会計処理に絞ったタイプです。ERP機能を持たず、デスクトップ型中心で軽く始めやすい点が特徴です。

このタイプで重視すべき機能:

📝複式簿記・仕訳入力
売上や経費を借方・貸方で記録し、青色申告に必要な帳簿作成を支えます。
📊財務レポート出力
仕訳データを集計し、損益計算書や貸借対照表から収支と財務状況を確認できます。

おすすめ製品3選

GnuCash

無料で複式記帳を自分のパソコンで完結したい個人事業主向け

GnuCashは、無料のオープンソースながら複式記帳、損益計算書・貸借対照表、予算管理、売掛・買掛、多通貨までローカルPCで扱える老舗デスクトップ会計ソフトです。小規模事業者向けの軽量タイプでは、クラウド連携よりも費用を抑えた自主管理を重視する候補で、FitGapでは料金評価が同タイプ1位タイ、全体シェアも同ページ9製品中4位です。 Windows・Mac・Linuxで使えるため、特定OSに縛られず1人で帳簿を付けたい個人事業主に向きます。 一方、サポートと連携の評価は低く、銀行API取込やOCR仕訳は非対応です。手入力やファイル取込を許容できない企業、税理士と常時共有したい企業はクラウド型も比較した方がよいです。
価格
0円~
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

軽快な操作で請求から帳簿まで進めたい一人経理におすすめ

Frappe Booksは、請求書発行、仕入・経費の請求管理、仕訳、総勘定元帳、損益・試算表レポートを、モダンな画面で扱えるオープンソースのデスクトップ会計ソフトです。GnuCashより画面動線や入力の軽さを重視した候補で、FitGapでは同タイプ内の操作性・料金評価が1位タイです。 ローカルのSQLiteファイルで完結し、Ctrl+K検索や請求書テンプレートのカスタマイズを使いたいフリーランス、制作業の一人経理に向きます。 一方、クラウド共有、複数ユーザー同時利用、スマホアプリ、公式サポートは前提にできません。日本の消費税申告、e-Tax、インボイス対応も非対応のため、申告や制度対応を会計ソフト側で完結させたい法人は他製品を比較すべきです。
価格
-
シェア
ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

ブラウザから複数端末で帳簿を共有したい小規模企業におすすめ

Akauntingは、オープンソース系の軽量会計ソフトの中では珍しく、ブラウザから使えるWeb型で、クラウド利用と自社サーバーへのセルフホストを選べる製品です。デスクトップ型の2製品と違い複数端末から同じ帳簿にアクセスしやすく、FitGapでは同タイプ内の導入しやすさ評価が単独1位、セキュリティと使いやすさも同ページ上位です。 App Storeによる機能追加やRESTful APIによる自社システム連携を見たい小規模企業に向きます。 一方、無償オンプレミス版は1ユーザー前提で、複数名利用や公式サポート、クラウド版、モジュール追加では費用が増えます。銀行API取込、OCR仕訳、日本の消費税申告、日本語サポートを重視する場合はクラウド会計も比較が必要です。
価格
$8
月(年払い)
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

ERP一体型の統合業務管理タイプ 🏢

このタイプが合う企業:

複数の業務システムを統合したい中小〜中堅企業や、成長フェーズにあり将来的に販売・在庫・顧客管理まで一元化したい企業

どんなタイプか:

会計をERPの一部として扱い、販売、在庫、CRM、人事労務まで同じ基盤で管理するタイプです。部門間データ連携の広さと運用設計の重さが特徴です。

このタイプで重視すべき機能:

🔗モジュール型の統合管理
会計、販売、在庫、CRMを段階導入し、モジュール間の二重入力を減らします。
🛠️カスタマイズ性・拡張性
ソースコードやアドオンを使い、業務フローに合わせた画面・処理の追加変更ができます。

おすすめ製品3選

会計から製造・在庫まで一本化したい製造業・多拠点企業向け

ERPNextは、会計だけでなく販売・購買・在庫・製造・人事までを単一データ基盤で扱う、業務横断型のオープンソースERPです。BOMや作業指示、在庫連動まで標準で持つため、受注から原価・在庫管理まで一本化したい製造業や多拠点企業に向きます。 FitGapでは機能性・サポート・セキュリティ統制・連携拡張性がERP一体型のおすすめ製品内で上位で、総合的に作り込める候補です。 一方、導入しやすさや操作性は強みになりにくく、セルフホストや高度なカスタムには技術者の関与が必要です。日本の税制対応や日本語UIを標準重視する企業は、支援ベンダーの有無も含めて比較してください。
価格
0円~
無料トライアルあり
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

業務アプリを段階的に足して基盤を広げたい中堅企業におすすめ

Odooは、会計を入口にCRM、販売、在庫、eコマース、POS、製造までアプリを組み合わせて広げられる、モジュール型のオープンソースERPです。30以上の業務モジュールと4万件超のコミュニティアプリがあり、FitGapでも全体シェアと企業規模・業種別シェアが幅広く上位で、ERP一体型の中では採用母数と拡張余地の大きさが目立ちます。 将来は販売管理や製造管理も同じ基盤に寄せたい中堅企業に向きます。 一方、日本の帳票や消費税区分などは標準だけでは不足する場合があり、公式パートナーによる導入支援やEnterprise利用を前提にすると費用は重くなります。無償版だけで小さく運用したい企業は、Dolibarrなども比べてください。
価格
0円~
ユーザー/月
無料トライアルあり
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

必要な機能だけ有効化して小さく始めたい小規模事業者向け

Dolibarrは、CRM・見積・請求・在庫・複式簿記を必要な分だけ有効化して使う、軽量なオープンソースERP/CRMです。OdooやERPNextのように最初から広い業務設計を組むより、請求・顧客管理・在庫から小さく始め、DoliStoreの1,400件超のアドオンで足していきたい小規模事業者に向きます。 FitGapでは料金評価が高く、初期費用や月額を抑えて試しやすい候補ですが、サポート評価は低めです。 Mac向け自動インストーラ終了や、独自要件でPHP開発が必要になる点も注意が必要です。日本語の商用サポートや内部統制を重視する企業は、OdooやERPNext、商用ERPも比較してください。
価格
0円~
無料トライアルあり
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

請求書・売掛管理に強い業務特化タイプ 🧾

このタイプが合う企業:

取引先への請求書発行・入金追跡が日常的に発生するフリーランスや中小企業、特にBtoB取引が多い事業者

どんなタイプか:

請求書発行、入金管理、売掛金の追跡など、請求・回収業務を重点的に扱うタイプです。会計全般より、決済連携やテンプレート運用に強みがあります。

このタイプで重視すべき機能:

✉️プロフェッショナル請求書の作成・自動送付
請求書テンプレート、定期送付、リマインダーで請求作成と送付の手間を減らします。
💳オンライン決済ゲートウェイ連携
StripeやPayPalなどと連携し、請求書決済と入金反映、売掛金消込を効率化します。

おすすめ製品3選

請求書からオンライン決済まで入金導線を整えたい小規模事業者向け

Invoice Ninjaは、請求書発行をオンライン決済・定期請求・顧客ポータルまでつなげて運用できる、入金導線重視のオープンソース系請求管理ツールです。40以上の決済ゲートウェイ、クライアントごとの言語・通貨設定、月額契約向けの請求書自動生成を備え、海外顧客を含むフリーランスや小規模SaaSが請求から支払い確認までを短くしたい場合に向きます。 FitGapでは操作性が同ページのおすすめ9製品中1位タイ、導入しやすさも2位で、タイプ内では扱いやすさを重視して選びやすい製品です。 一方、無料プランは5クライアントまでで、ロゴ削除・API連携・銀行口座連携・追加ユーザーは上位プラン前提です。日本の適格請求書、消費税区分、会計ソフトへの仕訳連携を標準で求める企業は、国内会計ソフトやERP型と比べる必要があります。
価格
要問合せ
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能
FrontAccounting

受注から在庫・製造まで自社サーバーで管理したい小規模メーカー向け

FrontAccountingは、請求書・売掛だけでなく、受注、出荷、仕入、在庫、製造まで同じWebシステムでつなげる小規模向けERP型のオープンソース会計ソフトです。Invoice Ninjaが決済導線に強いのに対し、こちらは在庫引当やBOM、作業指示まで含めて販売管理の流れを自社サーバー上で持ちたい企業に向きます。 FitGapの料金評価はカテゴリ96製品中1位で、費用を抑えつつPHP/MySQL環境で段階導入したい商社・卸売・小規模メーカーでは候補にしやすい製品です。 一方、導入しやすさは83位、サポートは88位と低く、ApacheやIIS、PHP、MySQLの設定を自社で担う前提です。公式サポートが薄く、日本のインボイス制度や消費税区分、電子帳簿保存法も自社対応が必要なため、経理担当だけで使い始めたい企業は国内クラウド会計やERP型と比べてください。
価格
-
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

監査証跡と権限管理を重視して売掛を統制したい技術系企業向け

LedgerSMBは、売掛管理を複式簿記、固定資産、予算、時間管理までつなげ、監査証跡と権限設計を重視するオープンソース会計・ERPです。一度作成した請求書を後から編集しない設計や、役割ごとに権限を積み上げる細粒度ロールにより、案件別の請求・入金・費用を厳密に管理したい技術系の中小〜中堅企業に向きます。 多通貨処理や45言語対応もあり、海外取引を含む受託開発・コンサルティング業で検討しやすい製品です。FitGapでは同ページ内の機能性・セキュリティ評価が3位タイで、タイプ内では統制寄りの選択肢といえます。 一方、導入しやすさは9位で、DebianやFedoraなどのLinux環境、Perl、サーバー構築を扱える担当者が必要です。公式サポートはなく、日本の消費税・適格請求書・電子帳簿保存法に標準対応した運用を求める企業は、国内製品も比較してください。
価格
要問合せ
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ユーザの企業規模
中小企業
中堅企業
大企業
使いやすさ
セットアップ
料金
サポート充実
連携・拡張性
機能性
セキュリティ
メリットと注意点
仕様・機能

比較すべき機能の優先度マップ

要件の優先度チャートとは?

製品の機能は多岐にわたりますが、選定の結果を左右するのは一部の機能です。 FitGapの要件の優先度チャートは、各機能を"必要とする企業の多さ"と"製品ごとの対応差"で4つに整理し、比較の優先順位をわかりやすく示します。

選定の決め手

🇯🇵日本の税制・帳簿への対応度
消費税計算やインボイス制度、電子帳簿保存法など日本固有の税制に対応しているかは最重要です。海外製オープンソースの多くは日本の税務要件を標準でカバーしていないため、対応状況の確認が製品選定を大きく左右します。
👨‍💻社内に確保できる技術力(開発・運用体制)
オープンソースは自由にカスタマイズできる反面、導入・保守には専門知識が必要です。社内にエンジニアがいるか、外部パートナーを活用できるかによって選ぶべき製品のタイプが変わります。
🈶日本語UIおよびドキュメントの充実度
管理画面やヘルプが日本語に対応しているかは、経理担当者が日常的に使ううえで欠かせません。翻訳の完成度やコミュニティによる日本語情報の量も確認しましょう。
🔗ERP統合か会計専用か(製品スコープ)
販売管理や在庫管理まで一気通貫で運用したいならERP型、会計処理だけを効率化したいなら会計専用型が適しています。導入範囲の見極めが最適な製品選びの分岐点になります。
☁️デプロイ形態(オンプレミス/クラウド/デスクトップ)
自社サーバーに設置してデータを完全管理したいのか、クラウドで手軽に始めたいのか、デスクトップで個人運用したいのかで候補が絞り込まれます。セキュリティポリシーとも直結する要件です。
🔄コミュニティの活発さと開発継続性
オープンソースは開発コミュニティが活発でないと、バグ修正やセキュリティパッチの提供が滞ります。GitHubのコミット頻度やフォーラムの投稿数を確認し、長期運用できるかを見極めましょう。
🛟有償サポート・商用版の有無
技術者が社内にいない場合、ベンダーやパートナー企業による有償サポートの存在が導入可否を左右します。無料で使い始めつつ、困った時にプロに頼れる体制があるかをチェックしてください。

一部の企業で必須

💱多通貨・多言語対応
海外拠点や外貨取引がある企業では、複数通貨の換算処理や多言語UIへの切り替えが不可欠です。国内取引のみの企業では優先度が下がります。
🏢マルチカンパニー(複数法人管理)
グループ会社や複数法人の会計を一元管理したい場合に必要となる機能です。単一法人の場合は不要ですが、将来の法人増設を見据えて確認しておくと安心です。
🔌API連携・外部システム接続
銀行API、給与計算、販売管理など他の業務システムとデータ連携する仕組みが必要かどうかは企業ごとに異なります。連携先が多い場合はREST APIの整備度を重視しましょう。
🏭固定資産管理・減価償却
設備投資が多い製造業や不動産業では、減価償却の自動計算や資産台帳の管理機能が求められます。サービス業やフリーランスではほとんど使わないケースもあります。
📄請求書発行・売掛買掛管理
請求書の作成・送付から入金消込までを会計ソフト内で完結させたい企業には重要です。別途請求管理ツールを利用している場合は優先度が下がります。
🔐権限管理・監査ログ
複数の経理担当者が操作する環境では、ユーザーごとのアクセス権限設定や操作履歴の記録が内部統制上必要です。個人利用や少人数運用では優先度が低くなります。

ほぼ全製品が対応

📒複式簿記による仕訳入力
借方・貸方を対にして取引を記録する複式簿記は、オープンソース会計ソフトのほぼ全製品が標準で備えています。会計の基本となる機能です。
📊基本財務レポート出力(損益計算書・貸借対照表)
損益計算書や貸借対照表といった主要な財務諸表の作成は、どの製品でもほぼ対応しています。レイアウトの細かな差はありますが、基本的な出力は問題ありません。
📤データのインポート・エクスポート(CSV等)
CSVやExcel形式でのデータ入出力はほぼ全製品が対応しています。税理士への提出や他システムへのデータ連携の基盤となる機能です。
🏷️勘定科目のカスタマイズ
自社独自の勘定科目体系を設定できる機能は標準的に備わっています。業種特有の科目を追加・変更できるため、柔軟な運用が可能です。

優先度が低い

📱モバイルアプリ対応
外出先からスマートフォンで仕訳入力や承認を行う機能は、オープンソース会計ソフトでは対応製品が限られるうえ、経理業務はデスクで行うケースが大半のため優先度は低めです。
🤖AIによる自動仕訳・OCR読取
商用クラウド会計ソフトでは普及が進んでいますが、オープンソース製品ではAI機能の搭載が限定的です。将来的な期待値はあるものの、現時点では選定の決め手にはなりにくいです。

オープンソースの会計ソフトの選び方

このページでの絞り込み方

  1. 1
    タイプを見て、使う範囲を大まかに絞る会計だけをPCで管理するのか、ERPとして販売・在庫まで広げるのか、請求と入金管理を優先するのかで合う製品が変わります。まずは自社の業務範囲と技術体制に近いタイプを選びます。タイプ別おすすめへ ↑
  2. 2
    外せない機能は、機能の優先度マップで確認する複式簿記や請求書を確認します。在庫や拡張性も、必要なら外せない機能として整理します。必要な業務を先に決めると、比較ポイントで確認すべき運用条件も見えやすくなります。機能の優先度マップへ ↑
  3. 3
    運用条件をそろえて比べるオープンソース系の会計ソフトは、無料で使える部分だけでなく、データの置き場所も選定差になります。日本向けの設定や保守担当でも使いやすさが変わります。下の比較ポイントでは、機能の○×に加えて確認したい運用・契約条件を整理する構成です。

ここからは、機能の○×に加えて、日常運用で誰が設定と保守を担うかを同じ前提でそろえます。利用形態と日本向けの調整を分けます。拡張の担い手と支援費用もそろえると、自社で続けられる製品を判断しやすくなります。

機能だけでは分かりにくい、運用・契約条件の比較ポイント

利用形態とデータの置き場所

経理担当者が一人で使う場合と複数人で同じデータを見る場合では、データの置き場所が変わります。ローカルPCなら始めやすい一方、共有やバックアップを自社で決める必要があります。サーバーやクラウドを選ぶと、更新作業や障害時の対応まで運用に含まれます。

製品の分かれ方:利用形態は大きく三通りです。ローカルPCで管理する製品、クラウドやホスト環境で使う製品、自社サーバーへ置く製品です。

  • ローカルPCで帳簿を持つ製品自分のPC内で帳簿を管理しやすく、少人数で費用を抑えて始めやすい製品です。ただし共有やバックアップは自社の運用に左右されます。代表製品:GnuCash / Frappe Books
  • クラウドやホスト環境で使う製品ブラウザからアクセスしやすく、複数端末で同じデータを扱いやすい製品です。ただしクラウド料金や上位プランで総額が変わります。代表製品:Akaunting / Odoo
  • 自社サーバーで運用する製品データと拡張を自社の管理下に置きやすい製品です。ただしサーバー保守、更新、障害時の対応を担う人が必要です。代表製品:FrontAccounting / LedgerSMB

日本向け会計運用への合わせ方

海外発の製品を日本で使う場合は、勘定科目や税区分、請求書の文言を自社の実務に合わせる作業が出やすくなります。画面言語が合っていても、申告や取引先への帳票までそのまま使えるとは限りません。調整方法を決めないまま始めると、月次処理や請求時に手戻りが出ます。

製品の分かれ方:合わせ方は大きく三通りです。多言語UIを手がかりに自社で整える製品、国や地域の設定を使う製品、請求・入金の実務から整える製品です。

  • 多言語UIを手がかりに自社で整える製品画面表示や基本帳簿を見ながら、自社の勘定科目へ合わせやすい製品です。ただし国内向けの申告や請求書の出し方は、外部資料と照合する手間が残ります。代表製品:GnuCash / Dolibarr
  • 国や地域の設定を使う製品会計から販売まで同じ基盤で扱い、地域別の設定を業務全体へ反映しやすい製品です。ただし日本固有の運用は、標準設定だけで足りるか検証する必要があります。代表製品:ERPNext / Odoo
  • 請求・入金の実務から整える製品請求書作成や入金管理を先に整え、日々の回収業務を短くしやすい製品です。ただし税区分や帳票文言は、自社の取引に合わせて調整が必要です。代表製品:Invoice Ninja / FrontAccounting

拡張・カスタマイズの担い手

オープンソース製品は設定やコードを変えられる反面、誰が変更を続けるかで運用負荷が大きく変わります。経理担当だけで画面設定を触る場合と、開発者がモジュールを追加する場合では準備が別物です。担当を曖昧にすると、更新時に独自設定の確認が止まりやすくなります。

製品の分かれ方:拡張の進め方は大きく三通りです。画面設定とテンプレート調整で使う製品、アプリやモジュールを足して広げる製品、開発者が業務に合わせて作り込む製品です。

  • 画面設定とテンプレート調整で使う製品帳簿や請求書を小さく始め、画面上の設定で自社用に整えやすい製品です。ただし複数人運用や周辺業務へ広げると、別ツールとの役割分担が必要です。代表製品:Frappe Books / GnuCash
  • アプリやモジュールを足して広げる製品請求、在庫、顧客管理などを段階的に追加しやすい製品です。ただし追加機能の品質や更新頻度は、導入前に確認が必要です。代表製品:Akaunting / Dolibarr
  • 開発者が業務に合わせて作り込む製品販売や製造まで含めた業務設計に合わせて作り込みやすい製品です。その分、要件整理と開発保守の担当を決めないと運用が重くなります。代表製品:ERPNext / Odoo

費用と支援の受け方

ライセンス費用を抑えても、クラウド利用やサーバー保守、導入支援で総額は変わります。無償で始められる製品ほど、自社で調べて解決する範囲が広くなりがちです。支援を外部に頼る場合は、初期設定と継続保守を分けないと費用感がずれやすくなります。

製品の分かれ方:費用と支援は大きく三通りです。無償利用を自社運用で支える製品、クラウド料金や上位プランを見込む製品、支援会社と進める製品です。

  • 無償利用を自社運用で支える製品ライセンス費用を抑え、自社のPCやサーバーで長く使いやすい製品です。ただし個別支援はコミュニティや自社調査に頼る場面が増えます。代表製品:GnuCash / FrontAccounting
  • クラウド料金や上位プランを見込む製品無料枠から始めつつ、クラウド利用や利用者追加に合わせて広げやすい製品です。ただし支援内容や上限条件で総額が変わります。代表製品:Akaunting / Invoice Ninja
  • 支援会社と進める製品業務設計や移行を相談しながら、導入計画を組みやすい製品です。ただし見積もりには開発、保守、利用環境の費用を含めてそろえる必要があります。代表製品:ERPNext / Odoo

ぴったりの製品が見つかる

かんたんな質問に答えるだけで、あなたの要件が整理され、解消すべき注意点や導入までに必要なステップも分かります。

よくある質問

オープンソースの会計ソフトでは何ができますか?

ライセンス費用なしで導入でき、仕訳や帳簿の作成、請求や売掛の管理などを行えます。ソースが公開されているため、自社で機能を追加したり他システムと連携したりと自由度が高い点が特徴です。軽量シンプル型・ERP一体型・請求書や売掛管理に特化した型の3タイプがあります。

ライセンス費用なしで使えますか?

使えます。GnuCashやAkaunting、ERPNextなどは無償で導入でき、ライセンス料はかかりません。ただしサーバーの用意や初期設定・保守を自社で担う必要があり、専門知識がないと運用の手間や人件費がかさむことがあります。無償の範囲と運用にかかる手間を合わせて見ておくと安心です。

日本の消費税やインボイス、日本語表示に対応できますか?

製品によって対応の度合いが異なります。オープンソースは海外製が多く、日本のインボイスや消費税の区分、日本語の帳票や画面への対応は製品ごとに差があります。OdooやDolibarrは日本語化や機能拡張の事例がありますが、税制対応は追加の設定や開発が要ることもあります。日本の制度に合わせられるかを必ず確かめましょう。

オープンソース会計ソフトの料金はどのくらいですか?

ソフト自体は無償で使えるものが多く、ライセンス費用はかかりません。ただし自社で運用する場合はサーバー費用や設定・保守の人件費が、クラウド版を提供する製品では月額の利用料がかかります。OdooやAkauntingは有償プランやクラウド版も用意します。無償の範囲と運用コストの合計で総額を判断すると安心です。

国産のクラウド会計とオープンソースはどう使い分けますか?

日本の税制対応や日本語サポートを手間なく使いたいなら、国産のクラウド会計が無難です。一方で、独自の業務に合わせて自由に作り込みたい・ライセンス費用を抑えたい場合は、社内に技術者がいればオープンソースが選択肢になります。日本の制度対応と運用にかけられる人手を踏まえて選ぶと失敗しません。

※掲載している機能・対応範囲・料金は一般的な目安です。製品・プラン・契約条件により異なる場合があるため、導入前に各製品の最新の公式情報や比較表でご確認ください。

サービスカテゴリ

AI・エージェント

汎用生成AI・エージェント
LLM・大規模言語モデル
エージェントフレームワーク
エージェントオートメーション基盤

ソフトウェア(Saas)

オフィス環境・総務・施設管理
開発・ITインフラ・セキュリティ
データ分析・連携