固定資産管理対応のERP

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NTTデータ ビズインテグラル社が提供するBiz∫（ビズインテグラル）は、大手企業グループ向けの統合ERPパッケージです。会計・販売・生産といった基幹業務を.NETベースで自由にカスタマイズできるため、グループ各社の多様な業務を統合し、標準化したい企業で多く採用されています。 特に固定資産管理の分野では、会計モジュールが最大7つの帳簿を同時に管理し、複数の会計基準に基づいた減価償却費の計算を行えます。これによりIFRS特有の複雑な要件にもしっかりと対応可能です。固定資産だけでなく、リース資産や少額資産など、企業が保有するすべての資産を一つのシステムで管理できるのも魅力です。資産の取得時における調達申請から始まり、支出処理、台帳への登録、減価償却の仕訳計上、そして最終的な除売却まで、一連の流れがスムーズに連携します。 さらに内部統制で求められる承認ワークフローや、資産と帳簿の紐付け管理機能も充実しており、法令遵守と業務効率化を同時に実現します。固定資産の半端償却や圧縮記帳といった日本独特の商慣行にも、アドオンで柔軟に対応できるため、グローバル基準と日本基準のダブルスタンダード運用でも高い評価を得ています。

Odoo S.A.が提供するOdooは、CRMや販売、在庫、製造、会計などの業務を一つのプラットフォームで統合できるERPシステムです。部門を跨いだデータ連携が標準機能として組み込まれているため、情報の分断を防ぎながら効率的な業務運営を実現できます。 固定資産管理については、会計アプリの中に組み込まれており、仕入請求書を起点として資産を自動で生成する仕組みになっています。あらかじめ設定した資産モデルに従って償却計画を自動作成し、定額法や定率法といった様々な償却方法に柔軟に対応します。減価償却表の確認から資産の変更、除却、売却まで一連の処理を同じシステム内で完結できるのが特徴です。 また、多通貨やマルチカンパニー機能を標準で備えているため、海外拠点を持つ企業でも統一されたルールで固定資産管理を行えます。資産カテゴリと資産モデルを活用してルールを標準化すれば、購入伝票からの自動生成や償却スケジュールの事前確認、期中取得時の按分処理なども簡単に実行できます。 購買・在庫・製造といった他の業務アプリとスムーズに連携するオールインワン設計により、各部門で発生した設備投資を会計や固定資産管理に自動反映させることができ、導入直後から業務の可視化と統制を同時に実現します。特に短期間でのシステム立ち上げを希望する中小から中堅規模の企業に適しており、事業の成長に合わせて段階的にアプリを追加していく拡張性も魅力です。

インフォアジャパン株式会社が提供するInfor CloudSuite Aerospace & Defenseは、航空宇宙・防衛業界に特化したクラウド型ERPシステムです。この業界では航空機製造から保守整備（MRO）まで幅広い業務があり、商用機向けと防衛向けの両方の要件を一つのシステムで効率的に管理できる点が大きな特長となっています。契約管理やプロジェクトの原価管理、アフターマーケット対応といった業界特有の機能が充実しており、複雑なビジネス要件にしっかりと対応します。 固定資産管理の面では、航空宇宙・防衛業界が保有する大型製造設備や工場施設といった高額な資産を効果的に管理する仕組みが整っています。資産の取得から減価償却、最終的な廃棄まで、ライフサイクル全体を一元的に追跡できるため、長期的な資産戦略の策定に役立ちます。政府契約案件では、プロジェクトごとに資産を紐付けて管理し、商用会計と政府契約会計の両方に対応した複数帳簿機能により、それぞれ異なる会計基準に準拠した処理が可能です。 セキュリティ面では、ITARをはじめとする厳格な要件をクリアしたクラウド環境で運用されており、機密性の高いデータも安心して取り扱えます。グローバルの航空・防衛企業での導入実績も豊富で、業界の信頼を得ているERPソリューションといえるでしょう。

Infor CloudSuite Automotiveは、自動車業界の完成車メーカーや部品サプライヤー向けに特化して開発されたクラウドERPソリューションです。自動車業界では欠かせないEDIを使った受発注のやり取りや、無駄を徹底的に排除するジャストインタイム生産管理、厳格な品質管理といった業界特有の業務プロセスをしっかりとカバーし、複雑なサプライチェーン全体の動きを見える化してくれます。 特に注目したいのが、財務モジュールに組み込まれた固定資産管理機能です。生産設備はもちろん、金型や治工具といった自動車製造に欠かせない様々な資産を一元的に管理することができます。減価償却費を製品原価に適切に配分できるため、製品ラインやプロジェクトごとの正確な収益性分析が可能になります。さらに、リーン生産を実現するために重要な古い設備の更新計画や新たな設備投資計画の管理機能も充実しており、IoTと連携して設備の稼働データを活用した予防保全との連動も実現できます。 グローバル展開している企業にとって心強いのは、IFRSをはじめとする各国の会計基準に対応した複数帳簿機能です。各拠点の法定減価償却とグループ報告用の減価償却を同時に管理できるため、海外展開している自動車部品メーカーでも安心して利用できます。クラウドサービスならではの強みとして、AIや機械学習といった最新テクノロジーも順次導入され、生産設備の故障予測や資産稼働率の最適化など、これまでにない高度な固定資産管理を実現する土台となっています。

Infor CloudSuite Distribution Enterpriseは、大規模な卸売・流通業に特化したクラウド型ERPソリューションです。複数の拠点や国をまたいだ在庫・受発注管理をはじめ、販売チャネル別の売上分析やロジスティクス最適化といった、流通業ならではの業務を効率的にサポートします。 特に固定資産管理の面では、全国に点在する倉庫や物流センターの資産を一元管理できる強力な機能を備えています。倉庫設備や配送用車両、ITインフラなどの多様な資産を統合的に把握し、資産台帳を拠点や部門ごとに分けて管理することが可能です。各拠点の損益計算においても、資産の減価償却費を適切に配分することで、より正確な拠点別収支の把握を実現します。 減価償却の計算は税法と会計基準の両方に対応しており、自動仕訳機能により月次決算業務のスピードアップにも貢献します。また、棚卸資産管理との連携により、フォークリフトなどの設備の稼働状況や保守費用を資産原価として記録し、物流効率化への投資効果を分かりやすく可視化できます。 グローバル展開している商社や卸売業向けには、多通貨・多基準での資産会計機能を提供し、地域ごとの法規制への対応もしっかりとサポートします。クラウド基盤の拡張性により、M&Aなどで拠点が増加した場合でも、迅速に資産データを統合できる柔軟性も大きな魅力です。

Infor CloudSuite Industrial（旧称：SyteLine）は、製造業向けのクラウドERPソリューションで、生産管理から会計処理まで幅広い業務を統合して管理できます。 特に注目すべきは固定資産管理の充実した機能です。このシステムでは「資産の取得から除却まで安心して管理できる包括的な資産情報システム」として、製造現場の設備や機械を取得時点から廃棄まで一貫して管理することができます。資産番号の付け方やカテゴリ分けは企業のニーズに合わせて自由に設定でき、工場別やライン別といった現場に即した柔軟な分類管理が行えます。 会計面では、減価償却処理が会計モジュールと自動連携するため、手作業での仕訳入力が不要になり、財務諸表へのリアルタイム反映を実現しています。さらに、建設中の製造ラインは建設仮勘定で適切に管理され、稼働開始と同時に固定資産への振替処理もスムーズに行えます。 複数の工場や拠点を持つ製造業では、クラウド環境で全ての資産情報を一元管理することにより、設備投資計画の効率化や使われていない遊休資産の把握が容易になります。将来的にはIoTや予防保全システムとの連携により、設備の稼働状況を資産管理に活用するなど、次世代の製造業に求められる高度な資産管理も可能です。

Infor CloudSuite Corporateは、複数の事業を手がける企業グループの本社機能に特化したクラウド型ERPソリューションです。グループ各社に散らばっている財務・人事データをひとつにまとめ、世界規模での会計処理や人材マネジメントを一元化できます。 特に固定資産管理の分野では、各グループ会社が保有する資産情報を統合し、資産の取得から減価償却、最終的な廃棄まで、標準化された手順で効率的に処理することが可能です。統合された固定資産台帳を通じて、グループ全体でどのような資産を保有しているかを一目で把握でき、設備投資の規模や減価償却による負担の状況も簡単に分析できます。 減価償却のルール設定においても、各国の法的要件に柔軟に対応できる仕組みを備えており、例えば日本の会計基準とアメリカの会計基準の両方で同じ資産の帳簿を管理し、連結決算に活かすといった運用も実現できます。SunSystemsの優れた財務機能を基盤としているため、会計仕訳との自動連携や資産マスターデータの一元管理により、固定資産管理業務の効率化を図れます。さらにAI分析機能を活用することで、投資収益率の低い資産や維持コストの高い設備を特定し、経営改善のための具体的な提案につなげることも可能です。クラウド環境での高いセキュリティと安定性を実現しているため、世界規模で事業を展開する企業のコーポレート部門でも安心してご利用いただけます。

アプティアン・ジャパン（旧：Ross Systems）が提供するRoss ERPは、化学・医薬・食品などプロセス製造業に特化したERPシステムです。配合管理や品質管理、原価計算といったプロセス製造業ならではの機能が標準で備わっているのが特徴で、国内外の多くの企業で導入されています。 日本企業が使いやすいよう、商習慣や会計制度に合わせた機能強化が図られており、手形管理や固定資産管理の機能も標準装備されています。固定資産管理では、工場設備や製造プラントなど大規模な固定資産を数多く保有する企業でも安心して利用できる設計となっており、減価償却費の自動計算はもちろん、資産の異動履歴もしっかりと管理できます。これらの固定資産管理機能は財務モジュールとスムーズに連携するため、経理業務の効率化にもつながります。 プロセス製造業において重要となる生産設備の老朽化管理やトレーサビリティについても、業界に特化したシステムならではの深い機能で対応しています。中堅から大手のプロセス系メーカーが業務効率化と内部統制の強化を目指す際には、有力な選択肢の一つとなるでしょう。