SaaSアナリスト。筑波大学大学院卒業後、株式会社PIGNUSに入社。FitGapでは製品の強み注意点などのレポートを担当。

遠藤慎

パッケージ製品ではなく自社の要件によってカスタマイズを行うシステムのため、初期費用が高額になります。他社入退室管理システムの中にもAPIなどを利用することで様々なシステムと連携できるサービスがあるため、導入前の機能比較が必須です。

初期コストが高め

会社などの特定の人が継続的に利用する施設向きのシステムです。宿泊施設など不特定多数の方が多い場所には向きません。来客ごとに鍵を自動生成する機能は持っていません。

ゲスト利用者の多い場所での活用が難しい

多機能なシステムであるため、日々の運用管理に一定の負担がかかる可能性があります。例えば、複数の認証デバイスの管理、カメラ映像の定期的なチェック、入退室ログの分析などが必要になります。また、従業員の入退社や部署異動に伴う権限設定の変更、一時的な来訪者への対応など、人事異動に連動した管理作業も発生します。これらの業務を効率的に行うための担当者の育成や、運用フローの整備が重要になります。

運用管理の負担

株式会社日立システムズが提供する受付・入退室管理システムです。このシステムは、複数の認証方式（ハンズフリータグ、非接触ICカード、生体認証など）に対応し、強固なセキュリティを実現します。また、カメラ監視システムと連携することで、入退室履歴とカメラ画像の連携管理が可能となり、証跡管理を強化します。これにより、企業は効率的かつセキュアな物理セキュリティ管理を実現できます。

大規模 48%

中規模 37%

小規模 15%

製造 26%

教育、学習支援 8%

医療、福祉 7%

その他の業種 7%

卸売、小売 6%

自社の要件に基づいてシステムを構築するため、導入する企業の業種規模を問わないシステムです。ICカードや静脈での認証だけでなく、FeliCa/Mifareなどの非接触ICカードに対応しているため、ハンズフリー入退室が可能です。工場や物流現場など、特殊な場所での入退室管理が可能なカスタマイズ性の高いサービスです。

カスタマイズ性が高い

設計から導入、保守までコンサルタントによる総合的なサポートを受けることができます。専門のコンサルタントによるシステム設計の支援が受けられるため、自社独自の要件や要望にあったシステムを作ることができます。また、導入後に発生する入退室カードの発行や破損時対応、バックアップなどの諸業務も任せることができるため、自社にかかる保守コストを抑えながらの運用が可能です。

サポートが充実

勤怠管理システムなどの他社外部システムと連携することで、より便利にシステムを利用できます。扉の入退室履歴を勤怠データとして扱うことにより、正確な勤務実態の把握や内部統制につながります。また、監視カメラと連携することで入室した人の追跡管理が可能です。

他システムとの連携

Webvisor 入退室管理システム

本製品を導入し有人の受付担当者を廃止すると、自動で入退室管理を行うことができない方にとっては使いにくく、担当者とも連絡を取る手段もない面倒なシステムとなります。初めての利用の方に向けての説明などは必須だと考えられます。

システムを扱えない方への対応

多機能で様々なサービスと連携が可能な代わりに利用料が高めで複雑な設定が必要な製品です。シンプルな機能を求めている方にとってはオーバースペックな製品です。

オーバースペック

本製品の利用料金は会社単位ではなく、利用者の数によって決まります。50人ごとに料金が加算されるため、従業員数が多い場合は他社と比較して高額になる場合があります。

利用料金

RECEPTIONISTは、株式会社RECEPTIONISTが提供する受付・入退室管理システムです。主な機能として、入退館者の記録、シェアオフィスなどの複数企業が入居するオフィスへの対応、スマートロックとの連携などがあります。これらの機能により、受付業務の自動化とセキュリティの強化が実現され、来訪者の管理がよりスムーズになります。株式会社RECEPTIONISTは、RECEPTIONISTの他にも予約システムの「予約ルームズ」やカレンダー・日程調整ツールの「調整アポ」など、様々なカテゴリの製品を提供しています。

大規模 36%

中規模 34%

小規模 30%

製造 25%

IT、インターネット 14%

その他の業種 8%

建設、不動産 6%

医療、福祉 6%

Chatwork

LINE WORKS

Garoon

Google Chat

Microsoft Teams

Workplace from Meta

RemoteLOCK

マネーフォワード Admina

SPLATS PASS

本製品は日程調整ツールやチャットツールなどの様々な製品と連携することで受付業務をほとんどなくすことができます。

日程調整から面会までワンストップで効率化できる製品

シェアオフィスやビルなどの1つのエリアに複数の企業が入居している場合でもホールディングス機能を使うことで各企業の受付管理を1つのシステムで行うことが可能です。

複数企業の一括予約管理が可能

多くのチャットツールやカレンダーツールなどと連携が可能です。加えてSalesforceやGoogle Workplaceと連携することで来客情報の管理、社員情報の管理を行うことができます。

外部システム連携

RECEPTIONIST

鍵穴タイプのドアやドアノブとカギが一体化したドアには本製品を取り付けることはできません。これは一例のため、見積りを行う際に取り付け可能なドアかしっかり確認する必要があります。

取付不可能なドア

本製品では電子鍵とドアは専用の両面テープでくっついています。産業用の強力なテープで動作試験にも合格している製品ですが、利用中に剝がれてしまう場合があります。また取り外すことが難しい製品ではないため、盗難リスクも発生します。

電子鍵の耐久性

製品単体では生体認証を行うことはできません。利用する場合はAPI連携で他の生体認証可能な製品と連携する必要があります。

生体認証機能の不足

Akerunは、株式会社フォトシンスが提供する受付・入退室管理システムです。このシステムは既存のドアに後付け可能で、入退室ログ情報の蓄積、社員証などのICカードを利用した認証、勤怠管理連携などの機能を備えており、オフィスや施設のセキュリティと効率化に貢献しています。2022年5月時点で累計で7000以上の企業に導入されています。また、株式会社フォトシンスは、企業向けのAkerunだけでなく、住宅向けのスマートロックサービスを提供しており、東京証券取引所マザーズに上場しています。

大規模 47%

中規模 28%

小規模 25%

製造 16%

生活関連サービス、娯楽 12%

建設、不動産 8%

チームスピリット

Slack

KING OF TIME

ジョブカン勤怠管理

勤革時

freee人事労務

freee会計（法人）

ラクネコ

ジョブカン採用管理

zooba

本製品は企業規模問わず7,000社以上への導入実績があります。また、利用者別に鍵の権限設定を行うことが可能です。これによって、誰がいつ、どのドアを開錠可能か設定できます。また、アプリを用いた一時利用鍵の発行も可能で来客対応やホテルなどでも活用できる製品です。開き戸と自動ドアの両方に対応しています。

企業規模問わず利用可能な製品

専用のICカードだけでなく、スマホアプリや交通系ICカードなど様々な認証方法で利用可能です。特にスマホアプリを利用すれば即日で簡単に利用することができます。

多彩な認証方法

APIを公開しているため勤怠管理システムや受付、予約システムなどとデータ連携をすることが可能です。ドアの開錠を勤怠管理システムの打刻扱いにすることや受付ツールとして利用することも可能です。その他にも外部の顔認証システムと連携することでよりセキュリティの高い入退室管理システムにすることも可能です。

他サービス連携

Akerun

サービスを利用するためにはWifi環境が必要です。電波環境が無いエリアでは利用することはできません。

Wifi環境が必要

本製品を取り付けることができるのはサムターンがあるドアのみです。電子錠や自動扉用の製品は無いため、それらのドアを管理したい場合は他の製品を利用する必要があります。

取付できるのはサムターン（つまみがある）ドアのみ

利用者の数によって月額料金が上乗せされるため、多数が利用者登録をすることが考えられるコワーキングスペースなどの扉の鍵には向かない製品です。

多くの方が利用するスペースの鍵には向かない

カギカンは、Qrio株式会社が提供する受付・入退室管理システムです。このシステムには暗証番号やスマートフォンアプリを使用した入退室管理、入退室ログ情報の蓄積など、オフィスや施設のセキュリティ管理に必要な機能を提供しています。Qrio株式会社は、カギカンの他に不動産事業者向けのクラウドキーボックスサービスの提供やスマートフォンと接続可能なタグの販売を行っています。

大規模 40%

中規模 38%

小規模 22%

IT、インターネット 15%

建設、不動産 11%

運輸、郵便 9%

月額費用

他の製品と比較すると月額料金が安価です。また長期で利用することが見込まれる場合、鍵を予め購入することも可能です。鍵のレンタル料金がかからなくなるため、長期的には費用を節約できます。

月額料金が安めの製品

設置が容易で最短で3営業で導入可能なため、すぐに製品を利用することが可能です。

利用開始までが早い

料金には基本料金と鍵のレンタル代金の他に利用者に応じて1人につき100円追加費用が発生します。大規模利用には機能と比較して料金がかかり過ぎるため向いていませんが20人以下の小規模事業者には向いている製品です。

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