【2024年】電子契約システムの市場調査とシェアTOP製品を解説！診断でシェアTOP製品からぴったりのサービスを探そう

SaaSアナリストリーダ。FitGapではバックオフィスをメインに40カテゴリの診断を担当。

岡田華弥

契約は、法律や商習慣など、日本の独自性が関わる領域です。2015年の日本法人設立以降、ローカライズを進めているとはいえ、完璧ではありません。海外製品に慣れない会社が、セルフサービスで利用するにはやや難があります。

国内へのローカライズ

大企業の大量反復的な業務を自動化するには、対象業務、システム両面の知見が必要です。基本的にはITコンサルやSIerが入ります。費用や時間の面で、大規模プロジェクトを覚悟する必要があります。

導入コストが多くかかる製品

日本市場での存在感は相対的に低く、世界的存在であることがさほど知られていない。取引先（契約書の受け手）への説明コストがやや高くつきます。

日本国内での知名度は低め

ドキュサインは、DocuSign, Inc.が提供する電子契約システムです。2005年にリリースされたこのシステムは、世界シェア1位の製品で180以上の国で利用されています。主な機能として契約書の作成、契約書保存、デジタル署名など電子契約に関連する多様な機能を備えています。多言語に対応しているため海外との取引や海外法人を持つ企業に向いた製品です。

大規模 60%

中規模 25%

小規模 15%

Microsoft 365

Salesforce

Gmail

Oracle ERP

SAP Ariba

SAP SuccessFactors HXM Suite

ServiceNow Customer Service Management

Google Drive

Pipedrive

Zoho CRM

board

ジュガール経費精算

List Finder

ジュガールワークフロー

Gluegent Flow 情シスクラウド

活文 Intelligent Data Extractor

formstack

Zoho Recruit

Envoy Connect

Envoy Visitors

Hubble

MyQuick

Freshsales

Freshsales Suite

Copper

insightly

マネーフォワード Admina

Contract One

LegalForceキャビネ

mxHERO

Zoho People

monday.com

Sales Hub

楽々Document Plus

Ofigo契約書管理

楽々WorkflowII

楽々WorkflowII Cloud

pipefy

帳票DX

OPTiM Contract

Shachihata Cloud 経費精算

Infor M3

UiPath Automation Suite

zooba

Yoom

月額費用

電子契約ソフトとして世界トップシェアで、CLMソフト（※3）としても世界トップ群の一つです。機能開発、外部連携、セキュリティなど、製品に対する投資額で他を圧倒しています。地域や用途など、細かくセグメントを切れば劣位になる場合もありますが、契約関連のソフトウェア全体で見れば比較になる会社がありません。

世界トップシェアの電子契約ソフト

大企業のコア業務を自動化するのに向いています。同製品が注力しているのは「契約プロセス全体の自動化」です。ポイントは、一部業務でなく全体の流れを対象とすること、人手を置き換えて効率化を図ることです。特に「Salesforce」とのシステム連携が密で、販売サイドの業務自動化に優れています。

契約プロセスの自動化が可能

海外支社での利用または、海外企業との取引に適します。海外での知名度が高く、特に米国では「ググる」のように動詞化しています。多言語対応については、主要言語に対応しています。

海外での知名度が高い

ドキュサイン

同業他社の大企業に比べると企業規模が小さく、製品ラインナップが限定的です。特に世界市場を相手にしている海外勢に比べると、製品開発リソースで及びません。

開発規模が小さい

大企業のコア業務を自動化するには不十分な面があります。本製品が強みを持つのは契約締結です。複数部署を横断した、大量反復的な一連の業務を扱うには、より広いカバレッジが求められます。

契約ライフサイクル管理機能の不足

海外での知名度が低く、多言語対応は最低限（契約書の受け手側のみ、かつごく一部の言語のみ）です。そのため、海外で十分に使えるとは言えません。

対応言語数は少なめ

クラウドサインは、弁護士ドットコム株式会社が提供する電子契約システムです。2015年にリリースされたこのクラウドベースのシステムは250万社以上に導入されており、電子署名法に則った立会人型の電子契約を行うことができます。運営会社の弁護士ドットコム株式会社は、クラウドサインの他にも対面申し込みを円滑に行う「クラウドサインNOW」の提供や法律相談ポータルサイトの「弁護士ドットコム」の運営を行っています。

大規模 42%

中規模 31%

小規模 27%

LINE WORKS

Styleflow

コラボフロー

ジョブカンワークフロー

Slack

チームスピリット

kintone

freee会計（法人）

ジョブカン採用管理

DocuWorks

契約書管理システム（鈴与社）

bellFace

ジョーシス

eValue V 2nd Edition

HENNGE One

rakumo ワークフロー

ContractS CLM

ActRecipe

クラウドサイン NOW

ソアスク

DataSpider Cloud

Microsoft Teams

MNTSQ

いえらぶCLOUD

LAWGUE

SmartDB

Flow

Coopel

Anyflow

X-point Cloud

Extic

Gluegent Flow

MAJOR FLOW Z CLOUD ワークフロー

クラウド商談どこでもSHOWBY

BizteX Connect

freee業務委託管理

AgileWorks

mitoco

sai*reco

HUEワークフロー

SMILE V Air 人事給与

eValue V Air

快速サーチャーGX

クラウドサイン レビュー

クラウドサイン SCAN

いえらぶサイン

RICOH契約書管理サービスクラウド版

LawFlow

CLOUD CABINET

ClimberCloud

紙の契約文化に対抗して、電子契約の普及に尽力する立場を鮮明にしています。国内における立会人型署名の走りです。リリース以来、開発ロードマップを公開したり、長期的展望を扱う新戦略発表会を開催するなど、オープンな運営をしています。電子契約ソフトの代名詞的な認知を得ています。

電子契約市場におけるパイオニア

2015年当時、当事者型署名（※）一色の市場の中で、立会人型署名（※）の電子契約ソフトとして誕生しました。その後も、電子署名法や電子帳簿保存法などの関連法規についての法改正や法解釈に積極的に絡む動きを見せています。ホワイトペーパー、各種説明資料、ブログ、FAQなど、法律面での情報提供が充実しています。

法改正への対応力が強い

積極的に外部パートナーと連携しています。製品面ではシステム連携機能の開発に積極的で、特に国産IT製品との連携では海外勢に対して分があります。営業面では株式会社三井住友フィナンシャルグループと合弁会社を設立し、全国の販売網を活かした営業活動を実施しています。

外部販売パートナーとの連携

クラウドサイン

SaaSアナリスト。筑波大学大学院卒業後、株式会社PIGNUSに入社。FitGapでは製品の強み注意点などのレポートを担当。

遠藤慎

大企業のコア業務を自動化するには不十分な面があります。同製品が強みを持つのは契約締結です。複数部署を横断した、大量反復的な一連の業務を扱うためにはAPI連携を行い、他の業務システムと連携する必要があります。

契約管理機能を持たない

API連携やカスタマイズには専門知識が必要となるため、導入時や運用中に技術サポートが必要です。内部リソースが不足している企業では外部のサポートを検討する必要があります​。

導入・運用サポートの必要性

CM.com Japan株式会社が提供する電子契約システムです。APIを通じて各種システムやCRMと簡単に統合が可能で、法律に準拠した安全な電子署名プロセスを実現します。自動で文書のテンプレートを作成し、電子署名をリクエスト、収集、保存できます。また、SMSやWhatsAppを通じて署名依頼を送信することで、文書の回転率を高められます。同社は、この電子契約システムの他に、「メール配信システム」も提供しています。

大規模 41%

中規模 35%

小規模 24%

リセールに対応した製品のため、自社提供サービスに組み込むことが可能です。APIを使うことで自社の提供サービスに電子契約機能を付けることができます。事業者は自由に価格を設定して販売できる自由度の高いサービスです。

自社サービスに組み込める

GlobalSignの電子証明書を活用したサービスのため、立会人型署名、当事者型署名の両方に対応しています。契約の重要性によって署名方法を変えることができます。

立会人型署名、当事者型署名に両対応

主にPCのフリーメールを利用している個人事業主向けに、SMSを使って電子契約依頼を送ることができます。見落とし勝ちなメール宛ではなく、電話番号に紐づいたSMSに電子契約依頼を送ることで見落としを防ぐことができます。

SMSを活用した電子契約機能

CMサイン

大企業のコア業務を自動化するには不十分な面があります。同製品はあらゆる契約業務を扱える反面、特定の契約業務にフォーカスして自動化するものではありません。CRMソフトと密連携して販売プロセス全体の人手を置き換える、などの場合は他のCLMソフトに分があります。

他製品連携

CLMソフトを使うのは中堅から大企業で、海外展開しているケースも多々あります。海外での使用においては、海外の商習慣や多言語に対応した海外勢の方が使いやすいです。

海外対応に向かない

豊富な機能と高度なカスタマイズ性により、導入初期のコストが高めです。中小企業にとっては、この初期投資が負担となる可能性があります。コスト削減を図るためには、慎重な予算計画が必要です​

高い初期コスト

ContractS株式会社が提供する電子契約システムです。契約プロセスの構築から承認、契約管理までを一元化し、効率的な契約業務を実現します。特に、アクセス権限の設計と契約書の一元管理により、コンプライアンスリスクを回避しつつ、迅速かつ適切な契約締結が可能です。ワークフロー機能を通じて、契約書の承認ルートが明確化され、契約作成から締結までのプロセスを確実に管理することができます。同社は、他にも「ContractS SIGN」という製品を提供しています。

大規模 52%

中規模 34%

小規模 14%

CLMソフト（契約ライフサイクルマネジメントソフト）は利用者も製品も海外、特に米国が中心で、国産製品は稀有です。国産製品として、日本企業の課題に向き合っています。

国産のCLMソフト

法務部に関わる業務を、他部署との連携を含めて網羅的に取り扱っています。いわば法務部向けのオールインワン製品です。特にタスク管理機能、ナレッジベース機能まで備えているのはCLMソフトとしてユニークです。

法務部向け

弁護士として予防法務を推進してきた笹原健太が同じ目的の別手段として製品開発しました。企業法務のペインポイント理解が元になっています。

契約の専門家が開発

CECTRUST-Lightは立会人型署名に対応していません。企業間の電子署名が主な活用方法で、従業員の雇用契約などでは利用できません。

立会人型署名機能を持たない

本製品を利用して契約を結ぶためには立会人型署名と異なり、取引先企業も電子証明書を準備する必要があります。取引先企業に料金は発生しませんが手間がかかります。取引先企業が立場上有利な場合、本製品での契約を受けてもらえない可能性があります。

相手企業も契約に準備が必要

初年度は四半期ごとの従量制で、2年目以降は年間定額制に切り替わるという料金体系がやや複雑です。特に、年間最低利用料金が44万円という点は、中小企業にとって負担が大きい可能性があります​。

費用構造の複雑さ

株式会社コンストラクション・イーシー・ドットコムが提供する電子契約システムです。契約書やその他の商取引文書をクラウド上で電子的に管理し、企業間の取引を簡略化するサービスです。特にセキュリティが高く、認証済みの電子署名を利用しており、文書の長期保管と原本性の証明も可能です。これにより、企業は契約プロセスの効率化を実現できます。同社は他にも、電子商取引支援サービスのCIWEBも提供しています。

中規模 41%

大規模 34%

小規模 25%

CECTRUST-Lightは、電子証明書を用いて法的効力の高い当事者型署名を行う製品です。従来、電子証明書の発行手続きがネックとなっていましたが、この製品ではそのプロセスを簡素化し、手軽に当事者型署名が行えます。

当事者型署名に特化

当事者型署名を利用する際、自社だけでなく取引先企業も電子証明書を申請する必要があります。CECTRUST-Lightでは、取引先企業への説明や登録の準備支援など、包括的なサポートを提供しており、スムーズな導入を促進します。

取引先へのサポート

CECTRUST-Lightには、契約書だけでなく、見積書や納品書など関連文書も一元管理できる機能が備わっています。これにより、関連資料を後から迅速に参照でき、文書管理の手間を大幅に削減します。

文書管理機能

CECTRUST-Light

株式会社Kdan Japanが提供する電子契約システムDottedSignです。これは、契約書の作成から署名、管理まで全てのプロセスをオンラインで完結させるクラウドベースのサービスです。主な機能には、複数の契約書を一括で送信できる機能や、契約書のテンプレートを保存・再利用可能なテンプレート機能、公開フォーム機能があります。また、セキュリティは非常に高く評価されており、全プロセスの暗号化や監査トレイルの提供が可能です。同社は、DottedSignの他にもNoteLedgeやPDF Readerといった製品を提供しています。

大規模 66%

中規模 20%

Microsoft OneDrive

Zapier

DottedSign

ペーパーロジック株式会社が提供する電子契約システムです。このソフトは、契約書や請求書などの法定保存文書を完全に電子化し、全ての書類に認定タイムスタンプを自動で付与する機能を有しています。特に、改変できない仕組みやタイムスタンプの自動延長（PAdES/LTV対応）、ファイル共有用のURL発行機能など、ビジネスの効率化をサポートします。同社は、paperlogic電子契約の他にも、「paperlogic SiGNER for kintone」という製品も提供しています。

大規模 49%

中規模 30%

小規模 21%

SystemBox会計

paperlogic電子契約

株式会社デジタルストレージが提供する電子契約システムです。このソフトは、印紙税の削減や事務作業の効率化、コンプライアンス遵守の強化を目的に導入されています。主要な機能には、電子証明書とタイムスタンプによる電子署名があり、法的効力を持たせるために設計されています。電子証明書は個人・法人の存在や信頼性を保証し、タイムスタンプ機能は文書の存在証明と非改ざん証明を行います。同社は他にも「ラクラクデータベース」というデータベース管理ソフトも提供しています。

中規模 37%

ラクラク電子契約

株式会社ハイホーが提供する電子契約システムクラウドスタンプは、契約締結から書類の管理までをクラウド上で行うことができるサービスです。このシステムは、ユーザー管理、書類管理、テンプレート管理などの機能を備えており、特に書類管理機能では、締結した契約書を一覧で閲覧することが可能です。また、テンプレート管理機能を通じて、作成したテンプレートをユーザーの環境に反映させることもできます。同社は、「クラウドスタンプ」の他に「イースタンプ」という製品も提供しており、これらの製品を通じて、効率的かつ安全に電子契約を管理するソリューションを提供しています。

中規模 54%

大規模 19%

クラウドスタンプ

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