IPアドレス制限対応のグループウェアとは?
グループウェアとは、社内コミュニケーションや情報共有のための機能を統合して提供するビジネスツールです。スケジュール管理、メール、掲示板、ファイル共有、チャット、設備予約などの機能が1つのシステムに集約されています。企業の拠点が分散していても、リアルタイムな情報共有が可能となり、業務効率が高まります。
IPアドレス制限とは?
IPアドレス制限とは、特定のIPアドレス(インターネット上の住所のようなもの)からのみシステムへのアクセスを許可する仕組みです。企業のグループウェアでは、社内ネットワークやVPN(仮想専用線)接続時のIPアドレスのみからアクセスを許可することで、外部からの不正アクセスを防止できます。
すべて見る
{セキュリティ}対応のグループウェア(シェア上位)
Microsoft社が提供するクラウド型グループウェア「Microsoft 365」は、WordやExcelといった馴染み深いOfficeアプリに加え、ビデオ会議のTeams、ファイル共有のSharePointなどを一つにまとめた企業向けサービスです。特に注目したいのが、会社のセキュリティを守る多層防御の仕組みが標準で備わっている点でしょう。
中でもAzure ADの「条件付きアクセス」機能は、IPアドレス制限への対応において威力を発揮します。この機能を使えば、会社のオフィスの固定IPアドレスや専用のVPN接続からのアクセスのみを許可し、それ以外の怪しいアクセスを自動的にブロックできるのです。さらに二要素認証や詳細な監査ログ機能と組み合わせることで、「誰が」「いつ」「どこから」アクセスしたかを完全に把握できる、非常に堅牢なセキュリティ環境を構築できます。リモートワークが当たり前になった今、安全性と利便性を両立させる理想的なソリューションと言えるでしょう。
コスト
月額¥989~
無料プラン
×
IT導入補助金
〇
無料トライアル
×
シェア
事業規模
中小
中堅
大企業
メリット・注意点
仕様・機能
サイボウズ株式会社が提供するクラウド型グループウェア「サイボウズ Office」は、中小企業を中心に多くの導入実績を持つサービスです。スケジュール管理やワークフロー、掲示板といった日常業務に欠かせない機能が充実しており、ユーザー数無制限のプランまで用意されているのが特徴です。
セキュリティ面では、管理画面から簡単にIPアドレス制限を設定できるのが大きなメリットです。会社の固定IPアドレスやVPN経由でのアクセスのみを許可することで、外部からの不正なアクセスをしっかりと防げます。この機能は追加料金なしで使えるうえ、スマートフォンアプリでも同様の制限が適用されるため安心です。
他のグループウェアと比較しても設定方法が分かりやすく、導入したその日からアクセス範囲を適切に制限できます。特に初めてグループウェアを導入する企業にとって、複雑な設定作業に悩むことなくセキュリティ対策を講じられる点は心強いポイントといえるでしょう。
コスト
月額¥660~
無料プラン
×
IT導入補助金
〇
無料トライアル
〇
シェア
事業規模
中小
中堅
大企業
メリット・注意点
仕様・機能
Google社が提供するクラウド型グループウェア「Google Workspace」は、GmailやDrive、Meetといったおなじみのコラボレーションツールを一つにまとめたサービスです。多くの企業で導入が進んでいるのは、使い慣れたGoogleのツールをビジネス向けに活用できるからでしょう。
IPアドレス制限への対応については、プランによって機能が異なります。スタンダードプランではIP制限機能は提供されていませんが、Enterprise版にアップグレードすることで「コンテキストアウェア アクセス」という強力なセキュリティ機能が利用可能になります。この機能を使えば、管理コンソールから会社が許可するIPアドレス(IPv4、IPv6、CIDR形式での指定に対応)を細かく設定でき、登録されていないIPアドレスからのアクセスを自動的にブロックできます。
例えば、オフィスのネットワークからのみアクセスを許可する運用方針を取ることで、外部からの不正アクセスリスクを大幅に軽減できます。さらに二要素認証などの他のセキュリティ機能と組み合わせることで、より堅牢なセキュリティ体制を構築することも可能です。管理画面は直感的で使いやすく設計されているため、IT担当者の負担も軽減されます。
コスト
月額¥748~
無料プラン
×
IT導入補助金
〇
無料トライアル
〇
シェア
事業規模
中小
中堅
大企業
メリット・注意点
仕様・機能
ネオジャパン株式会社が提供するグループウェア「desknet's NEO」は、日本発のクラウド型グループウェアです。スケジュール管理や回覧板など、企業で必要な基本機能をしっかりと備えており、多くの組織で活用されています。
特にセキュリティ面で注目すべきは、クラウド版で利用できる「接続元IPアドレス制限」オプション機能です。この機能により、あらかじめ設定したIPアドレスの範囲内からのアクセスのみを許可し、それ以外からの社外アクセスをしっかりと遮断できます。さらに、必要に応じて特定のユーザーだけを制限対象から除外する柔軟な設定も行えるため、営業担当者など外出が多いスタッフへの配慮も可能です。このIPアドレス制限と基本認証を組み合わせることで、二重のセキュリティ体制を構築でき、情報漏洩リスクを大幅に軽減できます。
料金体系についても魅力的で、有償プランではユーザー数に制限がないため、小規模な企業から大規模な組織まで、規模を問わず導入しやすいのが特徴です。
コスト
月額¥660~
無料プラン
×
IT導入補助金
〇
無料トライアル
〇
シェア
事業規模
中小
中堅
大企業
メリット・注意点
仕様・機能
Chatwork株式会社が提供するビジネスチャットツール「Chatwork」は、社内外とのやり取りをスムーズにするコミュニケーションツールです。特にエンタープライズプランでは、セキュリティ面で重要な「IPアドレス制限」機能が利用できます。この機能により、管理者は専用の管理画面から、アクセスを許可するグローバルIPアドレスや特定のネットワーク範囲(CIDR形式での指定も対応)を事前に登録しておくことができます。登録されていないIPアドレスからのWebログインは自動的にブロックされるため、不正アクセスのリスクを大幅に軽減できます。設定は組織全体に一括で適用されるので、管理の手間もかかりません。さらに、業務上の理由で特定の社員だけは制限を解除したい場合には、個別にユーザーを除外することも可能です。また、他のシステムとのAPI連携も充実しており、既存の業務フローに組み込みながら、IPアドレス制限と併せて多層的なセキュリティ対策を実現できます。
コスト
月額¥770~
無料プラン
〇
IT導入補助金
〇
無料トライアル
〇
シェア
事業規模
中小
中堅
大企業
メリット・注意点
仕様・機能
サイボウズ株式会社が提供する業務アプリプラットフォーム「kintone」は、プログラミング知識がなくても直感的にアプリを作成でき、チーム全体で業務データを効率よく共有できるクラウドサービスです。特にセキュリティ面では、管理画面から簡単にアクセス許可するIPアドレスを指定することができ、本社や支社の固定IPアドレスからのみアクセスを許可する設定が可能です。この機能により、リモートワーク環境においても、許可されていない外部ネットワークからの不正アクセスを効果的に防ぐことができます。またBasic認証と併用することで、IPアドレス制限と認証の二重セキュリティを実現し、さらに強固な安全性を確保できます。豊富なメール連携機能やチャット機能に加え、充実したAPIやMarketPlaceを活用すれば、既存の他システムとスムーズに連携させながら、IPアドレス制限によって大切な業務データをしっかりと守る運用体制を構築することができます。
コスト
月額¥1,100~
無料プラン
×
IT導入補助金
〇
無料トライアル
〇
シェア
事業規模
中小
中堅
大企業
メリット・注意点
仕様・機能
rakumo株式会社が提供するグループウェア連携ツール「rakumo」は、Google WorkspaceやSalesforceのカレンダー機能をより使いやすく強化してくれるツールです。特にSalesforce向けの同期ツール「rakumo Sync」では、Salesforceのカレンダー機能と高度に連携し、日常業務をスムーズにサポートします。
セキュリティ面でも大きな進歩があり、2024年6月からrakumo Syncの固定送信元IPアドレスが公開されました。これにより、SalesforceのログインIP制限機能にrakumoのIPアドレスを登録することが可能になり、指定したIPアドレスからの通信のみを許可する設定ができるようになりました。このIPアドレス制限への対応により、不正アクセスのリスクを大幅に軽減し、企業の重要なデータをより安全に保護できます。
Google Workspace向けの連携アプリについても、Google側が提供するセキュリティ機能と組み合わせることで、多層的な保護体制を構築できます。これにより、企業は安心してクラウドサービスを活用しながら、効率的な業務環境を実現することができるのです。
コスト
月額¥539~
無料プラン
×
IT導入補助金
〇
無料トライアル
〇
シェア
事業規模
中小
中堅
大企業
メリット・注意点
仕様・機能
サイボウズ株式会社が提供するエンタープライズ向けグループウェア「Garoon」は、大企業の業務管理を支える総合的なプラットフォームです。スケジュール管理、社内メール、掲示板、ファイル共有など、組織運営に必要な機能を一元化し、社内コミュニケーションの効率化を図れます。
特に注目すべきは、IPアドレス制限への対応です。クラウド版では管理コンソールの「外部からの利用設定」において、最大500件までのIPアドレスを登録し、アクセス制限をかけられます。登録したIP以外からのアクセスは完全に遮断され、アプリの利用自体が停止される仕組みになっています。これにより、本社や支社などの信頼できるネットワークからのみシステムを利用でき、外部からの不正アクセスを効果的に防げます。
さらに、二要素認証やパスワードポリシーといった他のセキュリティ機能と組み合わせることで、より強固なアクセス管理体制を構築できます。企業の情報資産を守りながら、業務効率の向上を実現する理想的なグループウェアといえるでしょう。
コスト
月額¥911~
無料プラン
×
IT導入補助金
〇
無料トライアル
〇
シェア
事業規模
中小
中堅
大企業
メリット・注意点
仕様・機能
LINE株式会社(Works Mobile Japan)が提供する「LINE WORKS」は、LINEのUIを取り入れた企業向けコミュニケーションサービスです。普段使い慣れたLINEと同じような操作感なので、社員の皆さんがすぐに使いこなせるのが大きな魅力です。
セキュリティ面では、管理コンソールから簡単にIPアドレス制限を設定できる点が注目されます。ブラウザ版やPCアプリへのアクセスを、会社で指定した特定のIPアドレスからのみ許可するよう制限をかけられます。具体的には、社内ネットワークのグローバルIPアドレスやネットワークレンジを事前に登録しておくことで、それ以外の場所からの不正アクセスを自動的にブロックしてくれます。ただし、管理画面とモバイルアプリについては、この制限の対象外となっています。
この仕組みにより、PCを使った業務では社内からのアクセスに限定できるため、機密情報や重要なデータをしっかりと守ることができます。国内の大手キャリア系企業でも導入されており、中小企業から大企業まで、さまざまな規模の会社で安心して利用されています。
コスト
月額¥450~
無料プラン
〇
IT導入補助金
〇
無料トライアル
〇
シェア
事業規模
中小
中堅
大企業
メリット・注意点
仕様・機能
株式会社テラスカイが提供するSalesforce基盤のクラウドグループウェア「mitoco」は、Salesforce上で動作するビジネス向けのソリューションです。カレンダー、掲示板、ワークフローといった日常業務に欠かせない機能を一つのプラットフォームで利用できます。
IPアドレス制限への対応について、mitoco自体に専用のIP制限機能は公式に明記されていませんが、基盤となるSalesforceの「ログインIP制限」機能を活用することで、会社のオフィスからのみアクセスを許可するといったセキュリティ対策が可能です。これにより、不正アクセスのリスクを大幅に軽減できます。
さらに、テラスカイではVPNオプションやSSL強化による閉域網接続といった、より高度なセキュリティソリューションも提案しています。これらの機能により、機密性の高い情報を扱う企業でも安心して利用できる環境を構築できるため、実際に多くの大手企業での導入実績を誇っています。堅牢なセキュリティと使いやすさを両立したグループウェアとして注目されています。
コスト
月額¥770~
無料プラン
×
IT導入補助金
〇
無料トライアル
〇
シェア
事業規模
中小
中堅
大企業
メリット・注意点
仕様・機能
IPアドレス制限対応のグループウェアとは?
更新:2025年06月19日
グループウェアとは、社内コミュニケーションや情報共有のための機能を統合して提供するビジネスツールです。スケジュール管理、メール、掲示板、ファイル共有、チャット、設備予約などの機能が1つのシステムに集約されています。企業の拠点が分散していても、リアルタイムな情報共有が可能となり、業務効率が高まります。
IPアドレス制限とは?
IPアドレス制限とは、特定のIPアドレス(インターネット上の住所のようなもの)からのみシステムへのアクセスを許可する仕組みです。企業のグループウェアでは、社内ネットワークやVPN(仮想専用線)接続時のIPアドレスのみからアクセスを許可することで、外部からの不正アクセスを防止できます。
IPアドレス制限対応のグループウェアを導入するメリット
IPアドレス制限対応のグループウェアを導入することで、情報セキュリティの強化やアクセス管理の効率化などのメリットがあります。ここでは、導入によって得られる具体的なメリットを紹介します。
セキュリティレベルの大幅な向上
IPアドレス制限対応のグループウェアを導入すると、許可された場所からのみシステムにアクセスできるようになります。社内ネットワークや登録済みの拠点からしかアクセスできないため、外部からの不正アクセスリスクが大幅に減少します。仮にIDやパスワードが流出しても、許可されていないネットワークからはログインできないため、二重のセキュリティ対策となります。
情報漏洩リスクの低減
取引先情報や顧客データなど機密性の高い情報へのアクセスを社内からのみに制限できます。公共のWi-Fiなど安全性が確保できないネットワークからのアクセスを防止することで、データの持ち出しや漏洩のリスクを最小限に抑えられます。特に個人情報を扱う部門や、新製品の企画に関わる部署など、重要情報を扱う業務において効果を発揮します。
テレワーク環境での安全な業務の実現
テレワーク時には会社が承認したVPN接続経由でのみグループウェアへのアクセスを許可できます。自宅など社外からの業務でも、会社が認めた安全な接続方法を経由することで、セキュリティを保ったまま情報共有が可能になります。社員は場所を選ばず業務ができながらも、企業は情報セキュリティ水準を維持できるという両立が実現します。
IPアドレス制限対応のグループウェアを導入する際の注意点
IPアドレス制限対応のグループウェアを導入する際には、外出先からのアクセス制限やネットワーク環境の変更に伴う課題などがあります。ここでは、導入前に検討すべき具体的な注意点を紹介します。
外出先からのアクセス制限への対応
IPアドレス制限を設定すると、営業担当者など外出先で仕事をする社員がアクセスできなくなる可能性があります。この問題を解決するには、VPN接続の整備やモバイル端末用の例外設定が必要になります。事前に社員の業務スタイルを調査し、外出先でもアクセスが必要な機能については、セキュリティと利便性のバランスを考慮した設計が求められます。
VPN環境の整備と運用コスト
IPアドレス制限とセットでVPN環境を整備する必要があるケースが多く発生します。VPNサーバーの導入や設定には初期コストがかかり、継続的なメンテナンスも必要になります。また、同時接続数が増えるとVPNの処理速度が低下する可能性があるため、利用者数に応じた適切な容量設計が重要です。
ネットワーク環境の変更に伴う設定変更
社内ネットワークのIPアドレス体系が変更になった場合、グループウェアのIPアドレス制限設定も更新する必要があります。クラウド移行やオフィス移転など、ネットワーク環境が変わるタイミングでは、事前に設定変更の計画を立てておく必要があります。設定変更漏れによってアクセスできなくなるリスクを防ぐため、ネットワーク管理者とグループウェア管理者の連携体制を構築しておくことが大切です。
かんたんな質問に答えてぴったりのIPアドレス制限対応のグループウェアをチェック
IPアドレス制限対応のグループウェアの選び方
グループウェアを選ぶ際には、企業の規模や業務内容に合った機能性、使いやすさ、セキュリティなどを総合的に判断することが重要です。ここでは、最適なグループウェアを選ぶためのポイントを具体的に解説します。
1
必要機能と優先順位の明確化
自社に本当に必要な機能を洗い出し、優先順位をつけることが選定の第一歩です。スケジュール管理やファイル共有など基本機能に加え、会社独自の申請フロー機能が必要なのかを検討します。一例として、営業部門が多い企業では顧客管理機能との連携が重要になるケースがあります。必要のない機能が多いと操作が複雑になり、導入後の活用率が下がる可能性も考慮しましょう。
2
デザインと操作性のチェック
システムのデザインと操作性は、社員の利用率に直結する重要な要素です。実際に操作できるデモ環境を用意してもらい、社員がストレスなく使えるかを確認しましょう。具体的には、情報管理部門だけでなく、実際に利用する各部門の担当者にも操作してもらい、直感的に使えるかどうかの意見を集めることが役立ちます。シンプルで分かりやすいデザインのシステムは、導入後の教育コストも抑えられるメリットがあります。
3
セキュリティ機能の充実度
情報漏洩を防ぐためのセキュリティ機能は、グループウェア選びで欠かせないポイントです。IP制限や二要素認証といった基本的なセキュリティ機能に加え、部署や役職に応じたアクセス権限の設定が柔軟にできるかを確認します。参考事例として、金融機関や医療機関では、厳格な情報管理が求められるため、詳細な操作ログの記録機能や監査機能が搭載されているかどうかも重要な判断材料となります。
かんたんな質問に答えてぴったりのIPアドレス制限対応のグループウェアをチェック
もっと詳しく
業種
機能
会議室予約機能
オフィススイート機能
社内wiki・掲示板機能
ワークフロー
テレビ会議
同期型
アドレス帳機能
権限管理機能
eラーニング機能
アンケート機能
英語
スケジュール管理機能
工数管理
備品管理機能
日報機能
Web会議機能
掲示板
チャット
勤怠管理
社内報作成
スケジュール管理
タスク管理
安否確認
名刺管理
全文検索
タイムゾーン設定
ユーザー管理機能
ファイル管理
納品管理機能
ナレッジマネジメント
文書管理機能
社内ポータル作成機能
プロジェクト管理
メール機能
顧客管理
情報共有
進捗管理
IPアドレス制限
Microsoftアカウント
Googleアカウント
多要素認証
経費精算システムと連携
ファイル共有機能
リモートワーク
lgwan
シフト管理
非同期
企業間利用
カレンダー機能
ガントチャート
社内ポータル
営業日報